DNP、生成AI活用でArchaicと資本業務提携 DX支援サービスを強化
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大日本印刷株式会社(DNP)は2025年7月23日、生成AIを活用したソリューション開発・コンサルティングを手がける株式会社Archaic(アルカイック)と資本業務提携契約を締結したと発表しました。両社は今後、生成AI技術と専門家ネットワークを融合し、企業や自治体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を一層加速させるサービス開発を推進します。
生成AIで業務プロセス全体の改革を支援
近年、生成AIの活用領域は拡大を続けており、業務プロセスの一部だけでなく、企業・自治体の事業全体の課題解決にも寄与しています。DNPはこれまで、AIによる校正・校閲支援「DNP AI審査サービス」や、規程・マニュアル・契約書類等の効率的な運用管理を実現する「DNPドキュメント制作・管理システム PROMAX NEO」、販促物の受発注・在庫管理を担う「Connecting One Cloud」など、DXを支援する多様なサービスを展開してきました。
今回の提携により、DNPはArchaicの生成AI技術やノウハウを自社サービスに組み合わせ、より高付加価値なソリューションの提供を目指します。具体的には、ドキュメント制作から審査・校正、受発注管理、印刷・発送、データ分析まで、企業・自治体の業務プロセス全体を一貫して支援する体制を強化します。
各サービスの機能拡充と今後の展開
「DNP AI審査サービス」では、業界ごとの法規制やガイドラインに対応した機能拡充を進め、製薬業界向けの講演・提案書チェックや、ニュースリリースのファクトチェック、Web広告・動画の審査など、専門性の高いサービスを展開予定です。
「PROMAX NEO」では、AIチャットボットやAIエージェントによる問い合わせ対応、文書生成、図面や動画の高度検索など、運用プロセスのさらなる効率化を図ります。
「Connecting One Cloud」では、蓄積データと企業・自治体の保有情報を活用した需要予測AIモデルの開発を進め、在庫最適化や業務効率化を支援します。
今後、DNPはArchaicとの連携を通じて、金融・保険・化粧品・飲料・食品業界や自治体向けに、業務効率化を実現するAIサービスの開発・提供を強化していく方針です。




