寄付DXを推進するコングラント、3億円の資金調達で「スマート寄付」時代へ
ニュースソーシャルセクターと企業向けに寄付決済を中心とした「寄付DXシステム」を提供しているコングラント株式会社は、ジェネシア・ベンチャーズ、Sony Innovation Fundを共同リード投資家とする4社からの第三者割当増資と日本政策金融公庫からの融資を含め、総額3億円のシリーズAラウンド資金調達を実施したと発表しました。この資金は、同社の寄付DXシステムの更なる開発と普及に充てられ、「スマート寄付」時代の実現に向けた取り組みを加速させることになります。
2,800以上の組織が利用するファンドレイジングシステム
コングラントが提供する「寄付DXシステム」は、寄付募集から決済、CRM(顧客関係管理)、データ分析、レポーティングまで、ファンドレイジングに必要な全ての機能をワンストップで提供する包括的なプラットフォームです。既に2,800以上の団体が導入しており、総寄付流通額は80億円を突破しています。
NPO法人にとってのメリットとしては、寄付金の効率的な管理、募金活動の効率化、支援者との関係構築が容易になること、そして活動の透明性が向上することが挙げられます。煩雑な事務作業を軽減することで、NPOは本来の活動に注力できるようになり、より多くの支援者と繋がる機会を得ることができるようになります。
日本の寄付文化は、未だ善意への依存が強く、税制優遇なども米国に比べて遅れています。コングラントの寄付DXシステムは、こうした課題を解決し、日本の寄付文化の進化に貢献する重要な役割を担っています。
今回の3億円調達により、コングラントは、より多くの企業やNPO法人への導入支援を加速させる予定です。具体的には、スマート寄付アプリの開発、大企業との連携強化、システムの安定性向上などに資金を投入していく計画です。 これにより、より多くの個人や企業が手軽に、そして効果的に社会貢献活動に参加できる環境が構築されることが期待されます。
コングラントは、導入団体数の増加、寄付流通額の拡大を目指し、日本の寄付DX市場におけるリーディングカンパニーとして、更なる成長と社会貢献への貢献を目指しています。 彼らの取り組みは、日本の寄付文化を大きく変革し、より良い社会の実現に繋がるものと期待されます。