JR東海、クラウドカメラ「Safie」導入で工事現場のDXを推進。移動コスト削減、コミュニケーション効率化で効果を実証
ニュース東海旅客鉄道株式会社(JR東海)は、セーフィー株式会社が提供するクラウド録画サービス「Safie(セーフィー)」を導入することで、工事現場のDXを推進しました。この導入により、移動コストの大幅な削減、関係者間のコミュニケーション効率化などが実現しています。
JR東海では以前から工事現場にカメラを設置・運用していましたが、近年普及が進んでいるクラウドカメラのメリットに着目しました。特に、本社から遠く離れた山間部にある現場も多いことから、「遠隔での現場確認」による効率化を期待し、2022年にセーフィーを導入しました。
導入効果:コスト削減、効率化、安全管理向上を実現
導入にあたり、JR東海は固定カメラとして広角撮影が可能な「Safie GO 180」、遠隔でパン・チルト・ズーム操作ができる「Safie GO PTZ」、そしてウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket」シリーズを採用しました。導入前のトライアルでは、タブレットでの視聴のしやすさ、ユーザーインターフェースの良さ、山間部での通信性能や夜間撮影性能などを確認し、本格導入に至りました。
導入後は、以下の効果が確認された。
- 移動コストの削減:本社と現場間の移動が大幅に減少し、時間と費用の両面でコストを圧縮。移動時間の削減は業務効率向上にも貢献。
- 協力会社とのコミュニケーション効率化:ライブ映像を共有しながら会話することで、迅速な情報共有と認識合わせが可能に。安全性と作業効率の向上に寄与。リアルタイムまたは録画映像を活用した現場監理の精度向上も実現。
- 安全管理・進捗管理の向上:映像記録による客観的なデータに基づいた安全管理、進捗管理が可能となり、工事品質の維持・向上に貢献。
今後の展望:教育資料など更なる活用へ
JR東海では、既に実現した移動コスト削減やコミュニケーション効率化に加え、今後はリアルな工事映像を教育資料として活用するなど、更なる活用シーンの拡大を検討しています。セーフィーも、鉄道業界のDX推進に貢献するサービス・プロダクト開発に継続的に取り組む姿勢を示しています。
JR東海 建設工事部 土木工事課 担当課長 佐々木敦司氏は、「昨今のICTの急速な進化、AI活用の拡大によって、これまでの仕事の仕組みが大きく変わろうとしています。現場カメラについても、従来は映像を常時映し異常の有無を確認するという限定的な活用が中心でしたが、クラウド化やAI搭載カメラの登場により映像活用の可能性が広がり、得られた映像をどのように活用していくかを考えていく転機となりました。中でも、Safie様のクラウドカメラは、画質の良さ、機能面、利用シーンに合わせたカメラ選択が可能なことから他部署担当者に広く紹介しており、箇所の課題解決に向けて活用検討を進めているところです。」とコメント。セーフィーの今後の商品展開、開発にも期待を寄せています。
セーフィーのサービス概要
クラウド録画サービス「Safie」は、カメラとインターネットを接続するだけで、いつでもどこでも映像を確認できるサービスです。小売、土木・建設、製造、医療など、様々な現場のDX推進を支援しています。「映像データであらゆる産業の”現場”をDXする」というビジネスコンセプトを掲げ、企業から個人まで誰もが手軽に利用できる映像プラットフォームを目指しています。
JR東海の事例は、クラウドカメラが工事現場のDXを推進する上で有効なツールであることを示しています。移動コスト削減、コミュニケーション効率化、安全管理向上といったメリットは、多くの企業にとって魅力的です。クラウドカメラの導入は、業務効率化、コスト削減、そして働き方改革を実現するための重要な一手となるでしょう。