Lecto、13億円超の資金調達で債権管理DXを加速 メガバンク系VC4社が参加
ニュース債権管理・回収業務のDX化を推進するLecto株式会社は、シリーズAラウンドにおいて、13億円超の資金調達を実施したと発表しました。SMBCベンチャーキャピタルをリード引受先として、りそなキャピタル、三菱UFJイノベーション・パートナーズ、みずほキャピタルが新規引受先に加わりました。既存投資家のALL STAR SAAS FUND、D4V(Design for Ventures)も追加投資を行い、さらに金融機関からの借入(デットファイナンス)も合わせ、累計調達額は約13億円を超える規模となりました。
累計債権取扱額は470億円を突破
Lectoが提供する「Lectoプラットフォーム」は、これまでアナログな運用が主流だった債権管理と督促・回収業務のデジタル化を推進するサービスです。2021年3月のサービス開始以来、金融サービス、サブスクリプションサービス、公共サービスなど幅広い業種で導入が進み、2024年10月末時点での累計債権取扱額は470億円を突破しています。2024年度当期の累計導入件数は前期比2.8倍超に増加し、SMBCコンシューマーファイナンスやあいおいニッセイ同和損害保険、ブリヂストンタイヤソリューションズなど、大手企業からも利用されています。
今回の資金調達により、Lectoは人材採用とマーケティング強化を図ります。2025年度中に組織規模を現在の2倍となる約50名に拡大し、特にセールス部門の強化に注力します。カスタマーサクセスとエンジニア組織の拡大も進め、導入後のサポート体制とプラットフォームの機能拡充を図ることで、更なる事業成長を目指します。また、債権管理や督促・回収業務は、支払いが発生するあらゆるサービスで必要不可欠な業務でありながら、未だアナログな運用が続いている現状を踏まえ、マーケティング強化を通じて、Lectoプラットフォームの導入拡大を図る計画です。
Lectoは、コーポレートミッションに「金融の摩擦を解消し、人の無限の可能性を解き放つ」を掲げています。今回の資金調達によって、そのミッションの実現に向けて大きく前進すると期待されます。債権管理DX市場におけるリーディングカンパニーを目指し、更なる事業拡大に挑む同社の今後の展開に注目が集まります。