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新宿タカシマヤタイムズスクエア、「落とし物クラウドfind」導入で顧客体験向上へ

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DX Stock編集部DX Stock編集部
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新宿タカシマヤタイムズスクエアは、2024年10月7日より、AIを活用した落とし物検索サービス「落とし物クラウドfind」を導入します。顧客はLINEを通じて24時間落とし物の問い合わせが可能になり、施設側も業務効率化を実現します。

増加する落とし物と、顧客・従業員双方にとっての課題

新宿タカシマヤタイムズスクエアは、年間を通じて多くの来館者でにぎわう大型商業施設です。そのため、落とし物も多く発生しており、その対応には多大な時間と労力が費やされていました。従来の落とし物対応は、窓口での対面受付が中心であり、営業時間外は問い合わせに対応できないという課題がありました。また、顧客にとっては、落とし物をした際に窓口へ出向く手間や、営業時間内に問い合わせができない不便さを感じていた可能性があります。従業員にとっても、膨大な落とし物の管理や顧客対応に追われ、業務負担が大きくなっていたと考えられます。

「落とし物クラウドfind」で顧客満足度と業務効率化を両立

これらの課題を解決するために、新宿タカシマヤタイムズスクエアは「落とし物クラウドfind」を導入することを決定しました。「落とし物クラウドfind」は、株式会社findが提供するAIを活用した落とし物検索サービスです。顧客はLINEを通じて24時間落とし物の問い合わせをすることができ、施設側も専用の管理アプリを通じて効率的に落とし物を管理することができます。

LINEで簡単検索、スムーズな対応

顧客は、新宿タカシマヤタイムズスクエア専用のLINEアカウント(ID:@takashimayag_find )を友だち追加することで、落とし物の問い合わせが可能になります。LINEのチャットを通じて落とし物の特徴や紛失場所などを伝えることで、AIがデータベースから該当する落とし物を検索し、結果を表示します。

このサービスは24時間利用可能ですが、有人対応となるのは9時~22時です。22時~翌9時は自動応答による受付となり、営業時間内に改めて担当者から連絡が入ります。

これにより、顧客は営業時間外でも落とし物の状況を確認できるようになり、利便性が向上します。また、AIによる検索によって、従来よりも迅速かつ正確に落とし物を特定できることが期待されます。

施設側の業務効率化、人材不足解消にも貢献

「落とし物クラウドfind」は、施設スタッフ向けの業務アプリも提供しています。このアプリを通じて、落とし物の登録、検索、顧客対応などを一元的に管理することができます。従来、手作業で行っていた落とし物の登録や検索がシステム化されることで、業務効率が大幅に向上すると考えられます。また、顧客からの問い合わせ対応もLINE上で行えるため、電話対応などの手間を削減できます。

さらに、落とし物対応にかかる時間を削減することで、従業員を他の業務に配置できるようになり、人材不足の解消にも貢献する可能性があります。

テクノロジーで落とし物の不安を解消

株式会社findは「落とし物クラウドfind」の開発背景について、「落とし主の『連絡するだけでも大変』『探したくても見つからない』という悩み・不安を、テクノロジーの力によって解決したい」という思いがあったと述べています。同社は、常に最先端の技術を取り入れ、様々なサービスと連携することで「落とし物クラウドfind」を進化させ、利便性向上を図っています。

また、find社は、「落とし物クラウドfind」を通じて、鉄道会社や商業施設、テーマパークなど、多くの人が集まる場所で発生する落とし物を迅速かつ効率的に見つかる環境づくりを支援し、ユーザーの満足度向上に貢献することで、導入企業と利用者の信頼関係を築き、安心して日常生活を送ることができる社会の構築に貢献したいと考えています。

新宿タカシマヤタイムズスクエアにおける更なるサービス向上へ

新宿タカシマヤタイムズスクエアは、「落とし物クラウドfind」の導入を皮切りに、今後も顧客満足度向上と業務効率化を目指したDX推進に取り組んでいくとしています。例えば、多言語対応機能の追加や、落とし物の画像認識による検索精度向上などが検討されています。

今回の取り組みは、小売業界におけるDX推進の成功事例として、他の商業施設にも波及効果をもたらす可能性があります。AIやLINEなどのテクノロジーを活用することで、顧客体験を向上させるとともに、従業員の業務負担軽減を実現する動きが、今後ますます加速していくことが期待されます。

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