050番号でFAX送受信は可能?インターネットFAX導入ポイントを解説

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更新日:
執筆者 : IVRy編集部
FAX業務は、紙からクラウドへと進化しています。特に050番号で使えるインターネットFAXは、場所を問わずに利用できる利便性から注目を集めているサービスです。本記事では、050番号の基本や仕組み、050に対応したインターネットFAXサービスの選び方、「AI-FAX」機能の導入メリットを解説します。

FAX業務は、紙からクラウドへと進化しています。特に050番号で使えるインターネットFAXは、場所を問わずに利用できる利便性から注目を集めているサービスです。本記事では、050番号の基本や仕組み、050に対応したインターネットFAXサービスの選び方、「AI-FAX」機能の導入メリットを解説します。

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1.050番号の特徴とインターネットFAXでの活用

まずは、050番号の仕組みを理解し、インターネットFAXとの相性を確認していきましょう。050番号の特徴とメリット・デメリット、代表的なインターネットFAXサービスを紹介します。

050番号とは何か

050番号とは、インターネット回線を使って音声信号を送受信するIP電話に割り当てられる番号です。従来の電話回線工事が不要で、全国どこでも同一の番号を利用できる利便性から、多くの中小企業や個人事業主に選ばれています。

一方、FAXはアナログ信号を用いた通信手段であり、IP電話とは本質的に異なる仕組みです。音声を圧縮して送信する特性上、FAX通信ではパケットロスやジッター(信号が不規則になる状態)により信号が欠落し、送信エラーが発生する可能性があります。そのため、050番号でFAXを使う場合は、通信品質に配慮したインターネットFAXサービスの選定が重要です。

050番号を利用するメリットとデメリット

050番号を利用する大きな利点は、手軽に導入・運用ができることです。固定電話を利用する場合と比較して、月額利用料や通信費を抑えられます。また、物理的な回線工事が不要なため、申し込みから短期間での利用開始が可能です。さらに、スマートフォンやクラウドサービスとの親和性が高く、柔軟に連携できる点もメリットといえるでしょう。

一方で、050番号にはデメリットもあります。IP電話を用いるため、インターネット環境によっては通信が不安定になり、FAXの送信エラーが発生します。また、050番号は信頼性に欠けると認識している企業も一部に見られます。用途や相手先の求める基準に応じて、番号を使い分けることが重要です。

050番号対応のインターネットFAXサービス例

日本国内で使われているインターネットFAXサービスを紹介します。

  • IVRy AI FAX

    高度な自動文字起こし機能を備えたインターネットFAXサービスです。受信したFAXをPCやスマートフォンでいつでも、どこでも簡単に確認できます。また、AIを活用したOCR(自動文字起こし)機能により、手描き文字もデジタルデータとして保存やコピーが可能です。

  • eFax

    全国の主要の市外局番から選択できるインターネットFAXサービスです。FAXは最大5つのメールアドレスで受信でき、関係者との共有もスムーズに行えます。海外からの利用にも対応しています。

  • MOVFAX

    日本テレネットが提供する、セキュリティ対策に優れたインターネットFAXサービスです。30年にわたるFAX事業の実績をもとに、ビジネス利用を前提とした使いやすさを追求しています。

  • jFax

    コストを抑えて導入できる、シンプルな機能のインターネットFAXサービスです。送受信はメールやマイページから操作でき、「03」「06」「050」など複数の番号から選択可能です。

  • 秒速FAX

    初期費用440円と、1ページ7円〜の送信料金のみで利用できる手頃なサービスです。送受信枚数が少ない個人や小規模事業者に適しています。

  • faximo

    メールを使う感覚でFAXを利用できるサービスです。スマホアプリに対応しており、インターネット環境があれば外出先からも簡単にFAXの送受信を行えます。「03」「06」「052」「050」の番号から選択でき、送信元アドレスは5件まで登録可能です。


インターネットFAXの詳細は以下の記事もご参照ください。
格安インターネットFAXでコスト削減!おすすめのサービス5選と選び方のポイント・注意点を解説 | IVRy(アイブリー)

2.インターネットFAXサービスの選定ポイント

インターネットFAXを導入する際は、自社の業務スタイルや重視するポイントに合ったサービスを選ぶことが重要です。特に、以下の5つのポイントを確認しましょう。

利用番号の種類

番号の種類は、利用目的に応じて選ぶ必要があります。050番号のほか、地域密着や信頼性を重視する企業には03や06、顧客対応を優先する場合は0120番号が選ばれることもあります。

運用性

外出が多い営業担当にとっては、スマホアプリやメール転送機能があると便利です。社内で大量のFAXを扱う場合は、Web管理画面の操作性や仕分け機能が充実しているサービスが適しています。

安全性

通信の暗号化、2段階認証、ファイルのパスワード保護、操作ログの記録など、情報漏洩リスクを低減するための機能が備わっているかを必ず確認しましょう。

コスト

月額料金だけではなく、初期費用、1枚あたりの送受信単価、無料トライアルの有無などを含めた総合的なコストパフォーマンスを評価することが重要です。利用頻度が高い場合は、従量課金制や定額制のサービスも検討しましょう。

保守

トラブル発生時の対応スピード、初期設定時のサポート有無、マニュアルやFAQの充実度といった点を事前にチェックしておくと安心です。

3. AI-FAX機能による業務効率化の可能性

インターネットFAXの利便性をさらに高める技術として、近年注目を集めているのがAI-FAX機能です。受信したFAXの内容をAIが自動的に読み取り、設定したルールに基づいて仕分けや通知をします。AI-FAX機能の導入により、FAX業務の負担が軽減され、業務効率の向上につながるでしょう。

従来のFAX業務における課題

従来のFAX業務では、受信するたびに紙に印刷して内容を確認したあと、部署ごとに手作業で仕分けたり、内容を手入力で転記したりする必要があります。作業負担が大きいほか、外出先での対応も難しく、ヒューマンエラーや対応遅れが大きな課題です。

AI-FAX機能の概要

AI-FAX機能では、受信したFAXの画像データをOCR技術で読み取り、テキスト化した内容をAIが解析します。文書の種類を自動で判別し、あらかじめ設定されたルールに従って処理を振り分けることが可能です。

例えば、見積書が届いた場合は営業担当にメールで転送し、注文書が届いた場合はGoogleスプレッドシートに自動で記録する、といった仕組みを構築できます。さらに、SlackやChatworkなどのチャットツール、既存の業務システムとも連携が可能で、FAX業務がシームレスにデジタル化されます。

AI-FAX導入による業務改善効果

AI-FAX導入の主な効果は以下のとおりです。

  • 作業工程の削減:FAX業務にかかる人件費や時間的コストを最小限に抑えられます。
  • 自動登録と分類:定型的なFAX文書をAIが自動で読み取り、内容を分類したうえで、社内システムへ自動登録します。
  • 属人化の防止:処理手順を自動化することで、FAX対応の属人化を防ぎ、誰が対応しても均一な業務フローを実現できます。
  • 顧客満足度の向上:FAXの確認や対応を迅速に行えるようになり、顧客満足度の向上やビジネスチャンスの拡大につながります。

4.インターネットFAXの活用と導入が進む業界

インターネットFAXは、業界ごとの業務特性に対応しやすく、情報の効率的な送受信が可能なため、広く普及しています。特有の業務課題に対する解決策として、インターネットFAXが積極的に活用されている分野を見てみましょう。

  • 士業(弁護士・税理士など)
    申請書や証明書などのやり取りをオンラインで完結できるため、紙の保管や検索作業の手間を削減可能です。
  • 不動産・建設業
    契約書や図面などの重要書類を安全かつ迅速に共有でき、現場と事務所間の連携がスムーズになります。
  • 医療・介護業界
    紹介状や診療情報を正確に送信しつつ、個人情報の機密性を保てることから、FAX文化が根強い現場でも活用されています。
  • 中小製造・物流業
    注文書や出荷指示といった定型文書を自動化し、作業効率や応答スピードを高める手段として導入を進めることが可能です。

インターネットFAXならIVRyがおすすめ!

IVRy(アイブリー)」は、多彩な機能を備えたインターネットFAXサービスを月額2,980円~(※)というリーズナブルな価格で提供しています。FAX用の新規電話番号は最短即日で発行可能。現在利用中の番号をそのまま引き継ぐこともでき、業務を中断することなくスムーズな移行を実現します。

※料金はプランや利用状況により異なります。

ペーパーレスで管理の手間を大幅軽減

インターネットFAXの導入後は、PCやスマートフォンからデータの送受信が可能になり、用紙の管理やFAX機の故障・紙詰まりなどのトラブルに対応する手間を省けます。また、オフィス外やリモート環境でも受信したFAXの内容を確認できるため、場所に縛られず業務を進められ、情報の管理や運用もスムーズに行えます。

コスト削減で経済的な運用を実現

インターネットFAXの導入により、用紙やインク、専用回線といった従来のアナログFAX機に必要だったコストを削減できます。IVRyのインターネットFAXは月額2,980円から導入可能で、一般的なFAX機のリース費用よりも経済的です。また、用紙の保管スペースやFAX機器の保守費用も不要になり、オフィスの経費削減につながります。

IVRyならではの付加機能で業務効率を向上

IVRyのインターネットFAXは、AIを活用したOCR(自動文字起こし)機能を搭載しており、受信したFAXを自動でテキスト化し、デジタルデータとして検索・編集を可能にします。さらに、IVR(電話自動応答システム)を活用することで、電話の一次受付や営業時間外の応答などを自動化できるため、電話業務の負担軽減と効率化を図れます。

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IVRy編集部

(株式会社IVRy / IVRy編集部)

IVRy編集部です。電話に関する様々な情報をわかりやすく解説します。 【IVRyとは?】 IVRy(アイブリー)は1日100円から利用できる電話自動応答サービス(IVRシステム)です。自由な分岐設定と自動応答・SMS返信・電話の転送(リダイレクト)・録音機能を活用し、営業電話・顧客からの問い合わせ・注文・予約等の様々なシーンを自動化します。また、営業時間内と営業時間外でルールを変えることや、電話履歴の確認や顧客登録機能等、多数の便利な機能が存在しています。

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