クラウドPBXサービス10選!大手キャリアから専業ベンダーまで比較

執筆者 : IVRy編集部
クラウドPBXは、オフィス内のPBX(構内交換機)をクラウド上で提供するサービスです。リモート拠点や外出先でも会社の電話番号で発着信できるため、業務効率化や柔軟な働き方を実現する手段として注目されています。  ここでは、クラウドPBXサービスの選び方や事業者の特徴、おすすめのクラウドPBXサービスを紹介します。クラウドPBXサービスを導入する際に、ぜひ参考にしてください。

クラウドPBXは、オフィス内のPBX(構内交換機)をクラウド上で提供するサービスです。リモート拠点や外出先でも会社の電話番号で発着信できるため、業務効率化や柔軟な働き方を実現する手段として注目されています。

この記事では、クラウドPBXサービスの選び方や事業者の特徴、おすすめのクラウドPBXサービスを紹介します。クラウドPBXサービスを導入する際に、ぜひ参考にしてください。

クラウドPBXの特徴と導入メリット 

クラウドPBXとは、クラウド環境でPBXの機能を提供するサービスです。インターネット回線を介して通話や通信を管理するため、オフィス内にPBX装置を設置する必要がなく、従来のオンプレミスPBXと比べて初期費用を削減できます。

最大の特長は、スマートフォンやパソコンを使って、オフィス外でも会社の電話番号で発着信が可能になることです。外出先やテレワーク中でも、従業員がオフィスと同じ環境で業務を進められるため、柔軟な働き方が実現できます。

また、IVR(自動音声応答)やCTI(顧客情報の表示)などの機能を備えており、業務効率化や顧客対応の質を向上させる点でも注目されています。クラウドPBXは、中小企業にとっては初期投資を抑えて簡単に導入できる利点があり、大企業においては複数拠点の連携など、幅広い用途で活用されています。

クラウドPBXサービスの選び方:大手と専業ベンダーの比較

クラウドPBXは、主に大手通信キャリアと専業ベンダーから提供されています。それぞれの特徴を理解し、自社の規模やニーズに合った事業者を選定することが重要です。

大手クラウドPBXサービスの特徴

大手通信キャリアが提供するクラウドPBXは、安定した通話品質と手厚いサポートが魅力です。大規模導入や、全国展開を行う企業に向いています。

通話品質が安定している

大手通信キャリアは独自回線を持つため、通信環境が安定しており、音声が途切れるリスクや音質の低下を最小限に抑えられます。特に、都市部や通信インフラが整備された地域では、クリアで快適な通話が期待できます。

サポート体制が充実している

大手クラウドPBXサービスでは、24時間365日のサポートを提供していることが多く、トラブルが発生した場合でも、迅速に対応してもらえるため、安心して利用できます。問い合わせ方法は電話、メール、チャットなど複数用意されており、利用者の状況に応じた柔軟なサポートを受けられるのも大きなメリットです。

利用料金が高額

大手クラウドPBXサービスはコスト面での課題もあります。月額利用料は1万円を超えるケースが多く、必要なID数や回線数も多いため、小規模な運用には適していません。大規模な導入を計画している企業や、安定した運用とサポートを重視する企業に適したサービスと言えるでしょう。

専業クラウドPBXサービスの特徴

専業ベンダーが提供するクラウドPBXは、コストパフォーマンスに優れており、コストを抑えつつ小規模運用を始めたい中小企業や、特定の業界や用途に特化した機能が必要な企業に向いています。

低コストで導入できる

専業クラウドPBXは、初期費用や月額利用料が抑えられているため、小規模運用やスモールスタートを検討している企業に最適です。限られた予算で効率的な通信環境を整えたい中小企業やスタートアップにとって、大きなメリットとなります。

カスタマイズ性が高い

多くの専業ベンダーは特定の業界や用途に特化したサービスを提供しており、自社のニーズに合った機能を柔軟に選べる点が特徴です。例えば、医療業界向けのセキュリティ機能や、コールセンター向けの通話管理機能など、業種に合わせたカスタマイズが可能です。

通話品質やサポート体制に課題がある

自社回線を保有していないベンダーが多いため、通信品質がネットワーク環境に依存し、不安定になるケースがあります。また、サポート体制が十分でない場合もあり、導入後のトラブル対応に不安が残ることがあります。PBXサービスを選ぶ際には、通信品質やサポート内容を事前に確認することが重要です。

大手クラウドPBXサービス比較

高い通話品質を求める人、複数人での利用や会社全体での導入を検討している企業には、大手通信キャリアのクラウドPBXがおすすめです。ここでは、大手通信キャリアが提供するクラウドPBXを3社紹介します。

ひかりクラウドPBX(NTT西日本・東日本)

ひかりクラウドPBXは、NTT西日本・東日本が提供しているクラウドPBXサービスです。

スマホ1台あれば、内線番号・代表番号・携帯番号の3つの番号が使い分けられます。また、既存のPBXやビジネスフォンとの併用もできるため、クラウドPBXの利用が初めての企業でも利用しやすいでしょう。

音声や音楽の信号をデジタル化して再生時の再現性を高く情報圧縮する研究「音声・音響信号符号化の研究」を約40年にわたって続けてきたNTTが提供しているため、音声通話の品質が高く、110や119といった緊急通報も利用も可能です。

料金

新設工事費:14,300~16,500円
変更工事費:5,500円
お客さま設定代行費:2,200円
月額利用料:11,000円(10ID)

機能

転送機能、スマホアプリ、内線通話機能など

サポート体制

フリーダイヤル・お問合せフォームあり

Webex Calling(KDDI)

Webex Callingは、KDDIが提供している法人向けクラウドPBXサービスです。パソコンやスマホ・タブレットなどのデバイスで、固定電話番号を使った外線通話やPBX機能を利用できます。

オプション契約によって利用できる専用のヘルプデスクを設けており、障害対応や設定変更などの業務をサポート。サポート体制が整っている大手通信キャリアのクラウドPBXサービスの中でも、より手厚いサポートが揃っています。

料金

ライセンス登録料:1,100円
基本登録料:5,500円
月額利用料:2,200円(基本料)、990円(1ID)

機能

通話録音機能など

サポート体制

専門窓口での問い合わせ受付

ConnecTalk(ソフトバンク)

ConnecTalkは、ソフトバンクが提供しているクラウドPBXです。クラウドPBXとFMCを統合した法人向けのサービスとして展開しており、従来のPBX装置を引き継いで利用できます。

LTEの回線を利用して音声通話をする技術「VoLTE」を活用しており、音声通話の安定性も叶えてくれます。アプリのインストールは不要で、今までの電話機能をそのまま利用できます。

料金

月額利用料:10,000円(基本)

機能

保留転送、スケジュール転送、スマホアプリ、他アプリ発信転送連携など

サポート体制

専用のサポートページを用意

専業クラウドPBXサービス比較

通話品質よりもコストを重視したい、まずは小規模から展開したいと考えている中小企業や起業したばかりの企業には、ベンダーが提供しているクラウドPBXがおすすめです。

ここでは、ベンダーが提供するクラウドPBXを3社紹介します。

03plus(グラントン)

03plusは、グラントンが提供しているクラウドPBXです。全国の46局の市外局番付き電話番号が取得可能です。また、番号ポータビリティにも対応しており、今まで使っていた番号をそのまま引き継いで利用できます。

月額料金が1つのIDにつき1,280円とリーズナブルな点も特徴です。10分かけ放題、クラウドFAXなどのビジネスに必要な機能も利用できます。1つのIDから利用できるため、コストを抑えたい個人事業主やスタートアップ企業に向いているでしょう。

料金

月額利用料:1,280円~

機能

10分かけ放題、クラウドFAX、時間外自動応答、WEB電話帳など

サポート体制

専用コンシェルジュによるサポート

まとめてクラウドPBX(コヴィア・ネットワークス)

まとめてクラウドPBXは、6回線分をワンプライスで提供しており、わかりやすい料金設定が特徴です。

自社で電話機を用意すると、初期費用はかかりません。契約期間の縛りもなく、30日間の返金保証制度が利用できるため、気軽に導入できるでしょう。

料金

月額利用料:5,280円

機能

自動応答、着信転送、自動転送、Web明細管理、留守録のメール転送など

サポート体制

メールにて対応

ナイセンクラウド(ナイセンクラウド)

ナイセンクラウドは、スマホやパソコン、今まで使っていた電話機などをビジネスフォンとして利用できるクラウドPBXです。サービス利用中の端末間の通話であれば、外出先・海外など離れている場所でも無料で利用できます。

また、機能も豊富に備わっており、自動録音・音声ガイダンス・電話会議機能などが利用可能です。最短1日〜開通ができ、1人から数千人規模まで対応できます。

料金

月額利用料:2,000円~

機能

一斉着信、着信ルール設定、自動録音、電話会議、キューイングなど

サポート体制

フリーダイヤルあり、WEB問い合わせ可能

最適なクラウドPBXサービスを選ぶには

クラウドPBXを選ぶ際には、自社の規模、必要な機能、予算、そして求めるサポート体制を明確にすることが重要です。安定した通話品質と充実したサポート体制が求められる場合は大手キャリア、コストパフォーマンスと柔軟性重視であれば専業ベンダーがおすすめです。上記の比較と各社の公式情報を参考に、自社のニーズに合った最適なサービスを選んでください。

クラウドPBXの導入を検討中なら「IVRy」がおすすめ

IVRy(アイブリー)」は、IVRを活用したクラウド型の電話自動応答サービスです。電話の着信時に自動音声ガイダンスが応答し、用件に応じて音声案内や転送を自動的に行います。日本語、英語、中国語、韓国語に対応しているため、海外拠点での利用にもおすすめです。

「IVRy」の導入により、簡単な問い合わせは自動回答できるため、電話対応件数を大幅に削減できます。さらに、迷惑電話対策や顧客管理機能、AIによる文字起こしなど、電話業務を便利にする機能が豊富にあり、月額2,980円~という低コストで利用可能。

クラウドPBXよりも手軽に導入できるため、海外に拠点を持つ企業におすすめの選択肢です。

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IVRy編集部

(株式会社IVRy / IVRy編集部)

IVRy編集部です。電話に関する様々な情報をわかりやすく解説します。 【IVRyとは?】 IVRy(アイブリー)は1日100円から利用できる電話自動応答サービス(IVRシステム)です。自由な分岐設定と自動応答・SMS返信・電話の転送(リダイレクト)・録音機能を活用し、営業電話・顧客からの問い合わせ・注文・予約等の様々なシーンを自動化します。また、営業時間内と営業時間外でルールを変えることや、電話履歴の確認や顧客登録機能等、多数の便利な機能が存在しています。

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