個人事業主におすすめのクラウドPBXサービス7選

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時間や場所にとらわれずに仕事を進めたい個人事業主にとって、クラウドPBXは電話対応の効率化と顧客満足度向上に効果的なツールです。固定電話の制約から解放され、柔軟な働き方が実現できます。  本記事では、クラウドPBXの基本情報や導入メリット、選び方、さらに個人事業主向けのおすすめクラウドPBX サービスを紹介します。

時間や場所にとらわれずに仕事を進めたい個人事業主にとって、クラウドPBXは電話対応の効率化と顧客満足度向上に効果的なツールです。固定電話の制約から解放され、柔軟な働き方が実現できます。

本記事では、クラウドPBXの基本情報や導入メリット、選び方、さらに個人事業主向けのおすすめクラウドPBX サービスを紹介します。

クラウドPBXとは?個人事業主が知っておくべき基礎知識

クラウドPBXとはどのような仕組みなのか、なぜ個人事業主に適しているのか、以下でチェックしていきましょう。

クラウドPBXとは?従来型PBXとの違い

クラウドPBXは、インターネット回線を利用して電話交換機(PBX)の機能を提供するクラウド型サービスです。従来型のPBXでは、オフィス内に物理的な装置を設置し、配線工事を行う必要がありましたが、クラウドPBXはクラウド上に構築されているため、専用機器の設置が不要です。導入コストや運用コストが大幅に削減でき、柔軟な運用が可能になります。

クラウドPBXは、通話を行う際にクラウド上のサーバーが通話先との接続を仲介します。インターネット環境さえ整っていれば、どこにいても電話の発信・受信が可能なため、個人事業主が自宅や外出先からでもオフィス番号で対応でき、場所に縛られることなく業務を進めることができます。

クラウドPBXの便利な機能

クラウドPBXには以下のような代表的な機能があり、電話業務の効率化と顧客満足度の向上に貢献します。

  • 内線通話 :複数の拠点や複数の従業員間で、まるでオフィスにいるかのようにスムーズな通話を実現します。
  • 転送機能 :電話を適切な担当者や部署に自動転送し、顧客の問い合わせに迅速に対応できます。
  • 通話録音機能 :顧客とのやり取りを録音し、クレーム対応の改善や営業活動の分析に役立ちます。
  • 自動音声応答(IVR) :顧客の問い合わせを自動で分類し、適切な部署や担当者につなぐことで、問い合わせ対応時間を短縮し、一次受付の負担を軽減します。
  • インターネットFAX :紙媒体のFAXに代わるデジタルなFAXサービス。ペーパーレス化を実現し、環境にも配慮できます。
  • クラウド電話帳 :顧客情報をクラウド上で一元管理し、いつでもどこからでもアクセスできます。

個人事業主がクラウドPBXを導入するメリット

クラウドPBXがもたらす具体的なメリットには以下のようなものがあります。

1. 低コストな導入と運用

クラウドPBXの最大の魅力は、低コストで導入と運用が可能な点です。専用ハードウェアが不要なため、設置や初期費用を大幅に削減できます。料金体系は月額制や従量課金制が多く、利用分だけの支払いで済むため、無駄なコストを抑えられます。

また、システムのメンテナンスやアップデートはプロバイダーが行うため、運用にかかる手間や費用も軽減されます。

2. 場所を選ばない柔軟な運用

インターネット回線を活用するクラウドPBXは、固定電話の制約をなくし、どこでも業務を行える柔軟性を提供します。自宅、カフェ、外出先などから会社の電話番号で顧客対応が可能です。

特に、スマートフォンとの連携により、1台のスマートフォンでプライベートとビジネスの電話を使い分けられるため、便利さが格段に向上します。働き方の自由度が高まり、ワークライフバランスを重視する個人事業主に大きなメリットをもたらします。

3. 迅速で効率的な顧客対応

クラウドPBXに搭載される自動音声応答(IVR)、通話転送、通話録音などの機能は、顧客対応の迅速化と効率化を可能にします。IVRを使えば、顧客の問い合わせを自動的に適切な担当者に振り分けることができ、待ち時間を短縮できます。

通話転送機能は緊急性の高い問い合わせに迅速に対応するのに役立ちます。また、通話録音は顧客対応の質を向上させるための振り返りや改善に活用でき、クレーム対応にも効果を発揮します。

4. 拡張性とセキュリティの充実

クラウドPBXは、事業規模に応じて回線数や機能を柔軟に調整できるため、拡大するビジネスに対応するスケーラビリティを備えています。小規模からスタートし、事業が成長するにつれて段階的に機能を拡張することが可能です。

また、クラウド環境で運用されるため、暗号化通信やアクセス制限などの最新セキュリティ対策が施されており、顧客情報や通話データの保護も安心です。

5. 事業の信頼性向上

携帯電話番号ではなく市外局番(03など)から始まる固定電話番号を事業用の連絡先として提示できるため、顧客や取引先に安心感を与え、事業の信頼性が高まります。また、IVR(自動音声応答)機能を使えば、「〇〇のご用件は1番を」といった自動ガイダンスを設定でき、個人事業主でも組織だったプロフェッショナルな電話応対が可能です。

スマートフォンで会社の番号が使えるため、外出中でも顧客からの重要な電話を逃さず、迅速な対応がビジネスチャンスの獲得と信頼構築に繋がります。

クラウドPBX導入で解決できる個人事業主の課題

1. 場所にとらわれない働き方を実現

クラウドPBXは、出先や自宅からでも会社の電話番号で顧客対応を可能にします。これにより、営業時間を拡大し、顧客の利便性を高めると同時に、働く場所や時間に縛られない柔軟な働き方を実現できます。

2. 顧客対応の迅速化と効率化

自動音声応答(IVR)を利用することで、問い合わせ対応時間を短縮し、オペレーターの負担を軽減します。また、通話転送や通話録音を活用することで、迅速かつ適切な対応が可能となり、顧客満足度の向上につながります。

3. 業務プロセスの改善

通話録音機能は、顧客対応のプロセスを分析し、改善点を見つけるための貴重なデータを提供します。対応品質を向上させ、サービス全体の効率を高めることが可能です。

4. 事業規模の変化への対応

クラウドPBXは、回線数や機能を必要に応じて増減できるため、事業の拡大や縮小に柔軟に対応できます。高い拡張性により、事業環境の変化にも迅速に対応でき、安定した運用を継続できます。

固定電話からクラウドPBXへ移行する方法

現在、事業で固定電話を利用している場合、クラウドPBXへ移行する際に電話番号を変更したくないと考えるのは自然なことです。ここでは、既存の電話番号を使い続けるための方法と、具体的な移行手順について解説します。

電話番号はそのまま使える?番号ポータビリティとは

結論から言うと、多くの場合、既存の固定電話番号をそのままクラウドPBXで利用できます。これを実現するのが「番号ポータビリティ」という仕組みです。

ただし、すべての電話番号が引き継げるわけではありません。引き継ぎの可否は番号の種類によって異なります。

電話番号の種類

引き継ぎ可否

備考

市外局番付き番号(NTT発行)

◎ 可能

番号ポータビリティを利用して移行可能

050番号(IP電話)

△ サービスによる

原則として引き継ぎは難しいが、一部サービスでは対応している場合もあるため要確認

ひかり電話専用番号

× 不可

番号ポータビリティの対象外

特に、NTTのアナログ回線やISDNで取得した市外局番付きの番号は、問題なく移行できるケースがほとんどです。

具体的な移行手順と注意点

番号ポータビリティを利用した移行は、以下の手順で進めるのが一般的です。

  1. クラウドPBX事業者への確認: 導入したいサービスが、現在利用中の電話番号のポータビリティに対応しているか問い合わせます。
  2. 申し込み手続き: 事業者の案内に従い、申請書に必要事項を記入して申し込みます。
  3. 切り替え工事: 申し込みから1〜2週間程度で、サービス事業者側で切り替え作業が行われます。この作業中、電話が不通になる時間はほとんどありません。

注意点として、番号ポータビリティが利用できない番号の場合は、ゲートウェイという専用機器を設置して既存の電話回線と連携させる方法や、現在の固定電話への着信をクラウドPBXで取得した新しい番号へ転送する方法などを検討することになります。

個人事業主のクラウドPBXサービスの選び方

多くのサービスが存在する中で、最適なクラウドPBXを選ぶには、以下のポイントを押さえることが重要です。

予算

クラウドPBXの導入には、初期費用や月額費用、オプション料金などが発生します。事業規模や利用人数、収益に見合ったプランを選択しましょう。

必要な機能

事業の性質に応じて必要な機能をリストアップしましょう。クラウドPBXにはさまざまな機能があるため、自分のビジネスにとって本当に必要なものを見極めることが大切です。

拡張性

現在の事業規模だけでなく、将来的な成長を見据えたシステム選びが重要です。クラウドPBXは回線数や利用者数を柔軟に増減できるため、拡張性のあるサービスを選びましょう。

使いやすさ

個人事業主にとっては、使いやすいシステムであることも重要です。日常的に利用するツールであるため、操作が煩雑では業務効率が下がってしまいます。

スマホでの使いやすさ

多くのクラウドPBXサービスでは、スマートフォン用の専用アプリが提供されています。アプリの操作性が直感的で分かりやすいか、通話が途切れることなく安定しているかは、業務効率に直結する重要なポイントです。

無料トライアル期間を設けているサービスも多いため、実際に自身のスマートフォンでアプリを試用し、操作性や通話品質を確認してから契約することをおすすめします。

料金と通話品質のバランス

「格安」を謳うサービスに対して、「安かろう悪かろう」ではないかと懸念を抱くのは当然です。クラウドPBXの通話品質は、サービス自体の性能だけでなく、利用するインターネット回線の速度や安定性にも大きく依存します。

多くのサービスは、総務省が定める音声品質基準で最高品質の「クラスA(固定電話と同等)」を提供していますが、最終的には自身の利用環境でテストするのが最も確実です。安定した光回線の利用を前提とし、無料トライアルで品質に問題がないか確認しましょう。

個人契約・支払い方法の注意点

クラウドPBXは法人向けサービスが中心ですが、その多くは個人事業主も契約可能です。ただし、契約時には以下の点を確認しておくとスムーズです。

  • 契約名義: 屋号または個人名義での契約が可能か。
  • 支払い方法: クレジットカード払いに対応しているか。(法人向けでは請求書払いのみの場合もあるため)
  • 必要書類: 本人確認書類の他に、開業届の控えなど事業を証明する書類を求められる場合があります。

個人事業主がクラウドPBXを導入する際の注意点

クラウドPBXはメリットの多いサービスですが、導入後に後悔しないために、個人事業主ならではの視点で注意すべきポイントを解説します。

自宅兼事務所で利用する場合のポイント

自宅兼事務所でクラウドPBXを利用する場合、個人のスマートフォン1台で仕事用(クラウドPBXの番号)とプライベート用(スマートフォンの番号)の電話番号を明確に使い分けることができます。着信時にどちらの番号への着信か判別できるため、公私の切り替えが容易です。

ただし、顧客と通話する際は、背景の生活音(家族の声やテレビの音など)が入り込まないよう、静かな環境を確保する配慮が必要です。必要に応じて、ノイズキャンセリング機能付きのヘッドセットを使用するのも良いでしょう。

詳しくは関連記事の「クラウドPBXのデメリット7選と対策!導入で失敗しないために」をご覧ください。

個人事業主におすすめのクラウドPBXサービス7選

ここでは、個人事業主におすすめのクラウドPBXサービスを7社紹介します。

OFFICE PHONE

OFFICE PHONEは、導入累計数20,000社を突破しており、多くの企業で導入されているクラウドPBXサービスです。初期費用は0円、月額費用も1端末あたり98円となっており、格安な料金設定になっています。

通話料は外線で3分あたり7.4円と格安です。電話で連絡を取る機会が多い個人事業主の方であれば、コスト負担が軽減する可能性があるでしょう。

サービス名

OFFICE PHONE

料金プラン

初期費用

0円

月額料金

3,400円〜
ライセンス:1端末あたり98円〜

通話料金

3分あたり7.4円

機能

通話録音、スケジュール管理、IVR、CTI、名刺管理、ネットFAXなど

サポート体制

電話でのサポートあり

ナイセンクラウド

ナイセンクラウドは、月額2,000円から利用できるクラウドPBXサービスです。留守番電話やメールなどの機能もオプションで利用できます。東京03や大阪06、ほかにも0120や0800などの市外局番やフリーダイヤルが取得可能です。導入は最短1日と、すぐに利用開始できるのも特徴です。

サービス名

ナイセンクラウド

料金プラン

ライト、ペア、プロ

初期費用

10,000円

月額料金

2,000円(ライト)、5,000円(ペア)、10,000円(プロ)

通話料金

1分3.3円、3分8円、1秒0.08円の3パターン

機能

留守番電話メール、発着信ウェブ履歴、IVR、電話会議、モニタリングなど

サポート体制

電話での問い合わせ可能

トビラフォンCloud

トビラフォンCloudは、外線電話1番号・外線同時通話数2ch・内線番号2番号の1セットが月額3,300円で利用できるクラウドPBXです。自分のスマホをビジネスフォンとして利用できます。通信内容や登録されている情報はすべて暗号化される点も特徴です。IPアドレス制限や2段階認証にも対応しています。

サービス名

トビラフォンCloud

料金プラン

基本セット

初期費用

33,000円

月額料金

1セットあたり3,300円

通話料金

1分17.6円、3分8.8円の2パターン

機能

複数番号管理、発着信履歴管理、通話分析、スケジュール設定、IVR、自動通話録音など

サポート体制

電話とメールによるサポートあり

IVRy

IVRyは、月額3,000円から利用できる電話自動応答(IVR)サービスです。電話の一次受付を自動化し、よくある質問への自動回答やSMSでのURL送信、担当者への振り分けなどを実現します。個人事業主の電話対応の負担を大幅に軽減できる点が魅力です。

サービス名

IVRy

料金プラン

Basic, Pro, Enterprise

初期費用

0円

月額料金

3,000円〜

通話料金

プランによる

機能

IVR(電話自動応答)、通話録音、文字起こし、SMS送信、電話帳機能など

サポート体制

メール、チャット、電話

Dialpad

Dialpadは、初期費用無料で1ユーザーあたり月額1,000円からと低価格で利用できるサービスです。電話機能に加え、チャットやビデオ会議機能も統合されており、コミュニケーションツールを一本化したい個人事業主におすすめです。

サービス名

Dialpad

料金プラン

Standard, Pro, Enterprise

初期費用

0円

月額料金

1ユーザーあたり1,000円〜

通話料金

プランによる

機能

IVR、通話録音、文字起こし、ビデオ会議、CRM連携など

サポート体制

Web、チャット、電話(プランによる)

MOT/TEL

MOT/TELは、20名以下の小規模事業者向けプランが用意されているクラウドPBXです。月額4,980円で、通話録音やインターネットFAXなど、ビジネスに必要な基本機能が標準で利用できます。

サービス名

MOT/TEL

料金プラン

20名以下のプランなど

初期費用

29,800円〜

月額料金

4,980円〜

通話料金

3分8円〜

機能

内線通話、通話録音、IVR、インターネットFAX、勤怠管理連携など

サポート体制

電話、メール、訪問

GoodLine

GoodLineは、個人事業主や小規模オフィス向けのSOHOプラン(月額3,000円)を提供しています。発着信分析やクラウド電話帳など、顧客管理に役立つ機能が充実しており、電話を活用した営業活動を行いたい事業者に適しています。

サービス名

GoodLine

料金プラン

SOHOプラン、通常プラン

初期費用

20,000円(SOHOプラン)

月額料金

3,000円〜

通話料金

3分8円〜

機能

通話録音、IVR、発着信分析、クラウド電話帳、CTI連携など

サポート体制

電話、メール、チャット

クラウドPBX導入を検討する個人事業主のよくある質問集

クラウドPBXの導入にあたって、個人事業主が知っておきたいFAQをまとめました。導入前の参考にしてください。

Q1:クラウドPBXを導入するには何が必要ですか?
A1:インターネット回線、スマートフォン(アプリ対応)、またはSIP電話機(IP電話)が必要です。 多くのサービスでは、専用アプリの利用でスマートフォンが電話機として機能します。

Q2:既存の電話機をそのまま使えますか?
A2:従来のアナログ電話機はそのままでは使用できません。クラウドPBXと連携可能なIP電話機(SIPフォン)か、スマートフォンアプリが必要です。一部のサービスでは、アナログ電話機を接続するためのゲートウェイ機能を提供している場合もあります。対応機種、接続方法については、サービスプロバイダーへ確認が必要です。

Q3:クラウドPBXの通話品質に問題はありませんか?
A3:一般的に、クラウドPBXはビジネスフォンと同等の通話品質を提供しています。しかし、利用環境(インターネット回線の速度や安定性など)によって、通話品質にばらつきが生じる可能性があります。サービスプロバイダの検証結果や利用者の口コミなどを参考に、利用環境を考慮した上で導入を検討しましょう。

Q4: 通話料金はどのくらいですか?
A4:サービスによって料金体系は異なります。基本料金に加えて、通話時間や通話数に応じて従量課金される場合と、固定料金制の場合があります。また、国際電話や海外からの通話、オプション機能(例えば通話録音)などは別途料金が発生する場合があります。サービス提供者の料金プランを比較検討し、自分の利用状況に合ったものを選びましょう。

Q5:クラウドPBXのセキュリティは?情報漏洩のリスクは?
A5:クラウドPBXのセキュリティは、サービス提供者のセキュリティ対策によって異なります。暗号化やアクセス制限といったセキュリティ対策が実施されているサービスを選びましょう。情報漏洩リスクについては、契約内容やサービスプロバイダーのセキュリティに関する情報を確認してください。


※2025年11月1日、料金プランの月額料金およびサービス内容を改定させていただきました。今後もお客さまに安心してご利用いただけるサービスを提供してまいります。

料金プランの改定内容については、下記のURLからご確認ください。

https://ivry.jp/pricing/

アイブリー編集部のプロフィール画像

アイブリー編集部

(株式会社IVRy / アイブリー編集部)

アイブリー編集部です。電話に関する様々な情報をわかりやすく解説します。 【アイブリーとは?】 アイブリーは月額 3,317円(※1)から利用できるAI・IVR電話自動応答サービスです。AIが設定をサポートし、営業電話・顧客からの問い合わせ・注文・予約等の様々なシーンを自動化します。最短1分で利用開始でき、30着電まで無料でお試しいただけます。 ※1: 年払いの場合/電話番号維持費除きます

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