クラウドPBXに切り替えたい!固定電話番号をそのまま使えるのか徹底解説
クラウドPBXに移行する際、今の固定電話番号をそのまま使えるか疑問に思っている方は多いでしょう。クラウドPBXは電話番号を変えずに利用できますが、引き継ぎができない番号もあるため、事前に確認しておくことが重要です。
本記事では、固定電話番号をクラウドPBXに移行する方法や、利用可能な電話番号の種類、引き継ぎのポイントについて詳しく解説します。
- 1.クラウドPBXで既存の固定電話番号はそのまま使える?
- 結論、多くの場合は引き継ぎ可能!
- 引き継げるケース
- 引き継げないケースもあるので注意が必要
- 2.クラウドPBXで利用できる電話番号の種類
- 市外局番付きの番号
- 「050」番号などIP電話特有の番号
- フリーダイヤル
- 3.固定電話番号を変えずにクラウドPBXを利用する方法
- 番号ポータビリティでクラウド型のPBXを利用する方法
- 引き継ぎの手順
- メリット・デメリット
- ゲートウェイ機器を設置する方法
- メリット・デメリット
- 固定電話の転送設定を利用する
- ビジネスフォンはクラウド型PBXの利用が主流
- クラウドPBXの導入を検討中なら「IVRy」がおすすめ
1.クラウドPBXで既存の固定電話番号はそのまま使える?
クラウドPBXを導入すると、コストを抑えながら、より柔軟な通信環境を構築できます。では、既存の固定電話番号をそのまま利用できるのでしょうか。詳しく解説します。
結論、多くの場合は引き継ぎ可能!
クラウドPBXは、既存の電話番号を引き継いで利用できるケースが多く、スムーズな移行が可能です。ただし、引き継ぎの可否にはいくつかの条件があり、すべての番号に対応しているわけではありません。
具体的にどのような場合に番号を引き継げるのか、詳しく見ていきましょう。
引き継げるケース
クラウドPBXでは、市外局番(03や06など)付きのNTTが採番した固定電話番号であれば、そのまま利用できます。これらの番号は番号ポータビリティに対応しており、クラウドPBXへの引き継ぎが可能です。
ただし、契約するクラウドPBX事業者が、番号ポータビリティでの引き継ぎに対応していることが前提となります。
引き継げないケースもあるので注意が必要
NTT以外が発行した固定電話番号や、IP電話の「050」番号は、一般的には引き継ぎに対応していません。これらの番号は、番号ポータビリティ対応外であり、事業者によっては別の番号が新規発行されます。
2.クラウドPBXで利用できる電話番号の種類
次に、クラウドPBXで利用できる「市外局番付きの番号」「050番号などIP電話特有の番号」「フリーダイヤル」の3種類の番号について、引き継ぎの可否も含めて詳しく解説します。
市外局番付きの番号
市外局番付きの固定電話番号は、番号ポータビリティを利用し、クラウドPBXで引き継げるケースがほとんどです。もともとNTTが採番した番号を使用している場合、ほかの通信会社に契約を変えたとしても、そのままの番号をクラウドPBXで利用できます。
ただし、NTT以外の事業者が発行した番号や、NTTの「ひかり電話」専用番号などは、番号ポータビリティの対応外となる場合があります。
「050」番号などIP電話特有の番号
IP電話でよく使われる「050」番号は、通常の固定電話番号とは異なる管理方法が取られています。契約している通信事業者の管理下にあるため、一般的にはクラウドPBXへ移行する際に新たな番号の取得が必要です。
「050」番号をクラウドPBXで引き継ぎたい場合は、導入するクラウドPBX事業者が対応可能かどうかを事前に確認しましょう。
フリーダイヤル
通常フリーダイヤルは、単独ではなく、固定電話番号に紐づけて利用します。そのため、紐づけ先の固定電話番号がクラウドPBXに引き継ぎ可能であれば、フリーダイヤルも同様に利用を継続できます。
逆に、紐づけ先の固定電話番号がクラウドPBXで利用できない場合は、新しい固定電話番号を取得してから、フリーダイヤルの再設定が必要です。そうすることで、フリーダイヤルの番号を維持できます。
3.固定電話番号を変えずにクラウドPBXを利用する方法
従来の固定電話番号を変更せずにクラウドPBXを導入するには、番号ポータビリティで完全クラウド型を実現する方法と、ゲートウェイ機器を利用する方法があります。それぞれのメリットとデメリットを理解して、自社に合った方法を選びましょう。
番号ポータビリティでクラウド型のPBXを利用する方法
NTTで取得した市外局番付きの電話番号を使用している場合は、番号ポータビリティを利用して、クラウド型のPBXに移行可能です。
ただし、切り替えの際には、契約するクラウドPBX事業者が番号ポータビリティに対応しているかどうか確認が必要になります。
引き継ぎの手順
まずは、クラウドPBX事業者に、番号ポータビリティの利用を希望する旨を伝えましょう。対応可能であれば、事業者が作成した申請書を確認し、手続きを依頼します。
切り替え作業は通常1週間程度で完了します。作業中に一瞬だけ電話が不通になる可能性がありますが、完了すれば従来の番号でクラウドPBXを利用可能です。
メリット・デメリット
PBXを完全にクラウド化でき、電話回線を別途契約する必要がない点が最大のメリットです。そのため、手軽に利用を開始できます。
一方で、通信の安定性や速度、通話品質については、ゲートウェイ機器の設置よりも劣る場合があります。事前に品質を確認するようにしましょう。
ゲートウェイ機器を設置する方法
番号ポータビリティを利用できない場合や、通信の安定性を重視したい場合は、ゲートウェイ機器を設置する方法が有効です。現在利用している電話回線にゲートウェイ機器をつなげて利用します。
メリット・デメリット
ゲートウェイ機器の設置により、通信の安定性や通話品質が確保されます。そのため、途切れない高速な通話環境を重視する場合には効果的です。
ただし、オフィス内に物理的な機器が必要で、設置場所がネックになることもあります。また、回線数が多い場合には、設備投資が増加するため、コスト面も含めて検討が必要です。
固定電話の転送設定を利用する
固定電話での着信をボイスワープ(転送電話)機能を利用してクラウドPBXに転送することで、現在の電話番号をそのまま活用できます。ボイスワープは設定が簡単で、早急にクラウドPBXを利用したい場合に有効です。
この方法では、オフィスの固定電話番号にかかってきた電話をクラウドPBXに転送し、クラウドPBXの機能を活用してPCやスマートフォンなどで着信対応が可能になります。
ビジネスフォンはクラウド型PBXの利用が主流
昨今、ビジネスフォンを利用する際はクラウド型PBXを利用するケースが主流です。
固定電話番号の引き継ぎなどの手間は発生しますが、機能面や拡張性、柔軟性、BCP対策などの観点から、クラウド型PBXは非常に多くの利点があります。
以下の記事では、クラウドPBXの特徴や機能を詳しく解説しています。ぜひ、あわせてご覧ください。
参考:【2024年最新版】クラウドPBXサービス比較!料金・価格など、選ぶポイントを紹介します
この記事では、クラウドPBXで既存の固定電話番号をそのまま利用できるのか、対応方法を含めて解説しました。
クラウドPBXで固定電話番号をそのまま利用するには、完全クラウド型への移行とゲートウェイ機器の設置という2つの選択肢があります。クラウド環境で管理する利便性を重視する場合はクラウド型、通話の安定性を重視する場合はゲートウェイ機器の設置を選択するとよいでしょう。自社のニーズに合わせた方法でクラウドPBXを導入することで、従来の電話番号を維持し、より快適な通信環境を実現できます。
クラウドPBXの導入を検討中なら「IVRy」がおすすめ
「IVRy(アイブリー)」は、IVRを活用したクラウド型の電話自動応答サービスです。電話の着信時に自動音声ガイダンスが応答し、用件に応じて音声案内や転送を自動的に行います。日本語、英語、中国語、韓国語に対応しているため、海外拠点での利用にもおすすめです。
「IVRy」の導入により、簡単な問い合わせは自動回答できるため、電話対応件数を大幅に削減できます。さらに、迷惑電話対策や顧客管理機能、AIによる文字起こしなど、電話業務を便利にする機能が豊富にあり、月額2,980円~という低コストで利用可能。
クラウドPBXよりも手軽に導入できるため、海外に拠点を持つ企業におすすめの選択肢です。