PBXの価格を徹底比較!種類別の費用相場や導入の注意点も解説
企業の通信インフラに欠かせないPBX(Private Branch Exchange)は、電話応対の効率化やコスト削減を実現する重要なシステムです。しかし、PBXの価格は種類や導入形態、機能によって大きく異なるため、自社に最適なシステムを選ぶには慎重な検討が必要です。
本記事では、PBXの種類別の価格相場や、費用に影響を与える要素、導入時のチェックポイントなどを解説します。PBXの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
- PBXの種類と特徴
- PBXの価格を比較!種類別の費用相場
- オンプレミスPBX
- IP-PBX
- クラウドPBX
- PBXの価格を左右する要素とは?
- PBXの種類
- 機能
- ユーザー数
- 通話回数・量
- オプションサービス
- サポート体制
- メーカーやサービスプロバイダー
- 拡張性
- PBX導入時のチェックポイント
- 必要な機能の選択
- 柔軟な拡張性
- セキュリティ対策
- 導入後のサポート体制
- クラウドPBXをおすすめする理由
- 低価格
- 導入が容易
- 柔軟な契約と拡張性
- PBXと連携できるシステム
- CTI(Computer Telephony Integration)
- CRM(Customer Relationship Management)
- SFA(Sales Force Automation)
- ボイスメール
- IVR(Interactive Voice Response)
- 通話録音システム
- PBX導入コストを最適化するためのポイント
- クラウドPBXの導入を検討中なら「IVRy」がおすすめ
PBXの種類と特徴
PBXとは、企業や組織内に設置される電話交換システムのことです。主な機能として、外線との発着信管理、内線同士の通話、通話転送、通話録音などが挙げられるでしょう。これらの機能により、企業の電話応答を効率化でき、コスト削減と顧客サービスの向上にも役立ちます。
PBXの種類は、主に「オンプレミスPBX」「IP-PBX」「クラウドPBX」の3つです。それぞれの特徴やメリット・デメリットについて、下表にまとめました。
| オンプレミスPBX | IP-PBX | クラウドPBX |
---|---|---|---|
特徴 | 電話回線を使用 | インターネット回線を使用 | クラウド上でシステムを使用 |
メリット | ・高品質な通話 | ・通話コスト削減 | ・導入が容易 |
デメリット | ・導入と運用コストが高額 | ・追加コストが発生しやすい | ・通信環境によって通話品質が低下する可能性がある |
導入を検討する際は、それぞれの特徴を理解したうえで、自社のニーズや予算、必要な機能に応じた適切なPBXを選ぶことが大切です。
PBXの価格を比較!種類別の費用相場
PBXは種類によって費用相場が異なります。なお、利用サービスによっても料金体系が大きく異なるため、事前に確認しましょう。
オンプレミスPBX
オンプレミスPBXは、初期費用が高額になる傾向があります。初期費用は数百万円から数千万円程度です。機器費用に50万円〜数百万円、設備工事費に1台あたり1万~2万円がかかります。
ランニングコストとして、保守費用や回線使用料があり、それぞれの費用は月額数万円~数十万円です。オンプレミスPBXは、機能や規模、回線の種類によって価格が大きく変動するほか、メンテナンスを外部に委託する場合は追加の月額費用が発生する点に注意しましょう。
IP-PBX
IP-PBXは、オンプレミスPBXよりも初期費用を抑えられます。初期費用の相場は数万円から百万円程度で、機器費用(ハードウェアタイプの場合)に10万円〜数百万円、設置工事費はオンプレミスPBXと同程度です。
ランニングコストとして、保守費用やライセンス費用、通話料などが必要です。それぞれの費用は月額数千円〜数万円です。IP-PBXにかかる総費用は、接続する端末数、回線容量、必要な機能によって変動します。
クラウドPBX
クラウドPBXは、初期費用が無料の場合が多く、PBXの中でもっとも導入しやすい形態といえます。機器の購入は不要ですが、1回線あたり数千円程度の月額利用料と、通話料が発生します。メンテナンス費用は事業者側が負担するため、ユーザー側の負担が少ないことがメリットです。
PBXの価格を左右する要素とは?
PBXの価格を左右する要素は、サービスの品質や機能をはじめ、以下のような点があります。
PBXの種類
オンプレミスPBX、IP-PBX、クラウドPBXでは、それぞれ価格帯が異なります。オンプレミスは初期費用が高く、IP-PBXはオンプレミスより初期費用は安価ですが、クラウドPBXが最も初期費用を抑えられることが多いです。
機能
通話録音、音声メール、会議機能、多言語対応など、必要な機能の数と種類によって価格は大きく変動します。高機能なほど価格も高くなる傾向があります。
ユーザー数
利用するユーザー数が多いほど、価格が高くなる傾向があります。必要な内線数や同時通話数など、想定されるユーザー数に基づいて検討する必要があります。
通話回数・量
通話量が多いほど、通話料金が高くなります。従量制やパケット課金方式など、料金体系によって価格が大きく異なるため、利用状況を正確に見積もる必要があります。
オプションサービス
コールセンター機能、緊急通報システム、外線番号追加、IP電話機への接続、モバイルアプリ対応など、必要なオプションサービスによって価格が高くなります。必要なオプションのみを選択することが重要です。
サポート体制
サポート体制の充実度(24時間対応、優先サポートなど)によって、価格が変わることがあります。トラブル発生時の対応や、導入後の運用サポートの質を考慮して費用を検討します。
メーカーやサービスプロバイダー
製品やサービスの信頼性、技術力、実績によって価格が変動します。信頼性の高いメーカーや、実績のあるサービスプロバイダーを選ぶほど、価格が高くなる可能性があります。
拡張性
将来的なビジネスの拡大を想定して、PBXの拡張性が高い製品を選ぶと、価格が高くなる場合があります。必要となる拡張性を考慮して、将来を見据えた製品選択が求められます。
PBX導入時のチェックポイント
PBXを導入する際にチェックしたおきたいポイントを解説します。
必要な機能の選択
PBXのシステムを比較検討する前に、自社のニーズに合った機能を明確にしておくことが重要です。不要な機能を含むプランを選んでしまうと、コストの増大やシステムの複雑化につながる恐れがあります。業務フローを分析したうえで、必要な機能を見極めましょう。
柔軟な拡張性
将来的な事業拡大や人員増加を見据えて、柔軟に拡張できるシステムを選ぶことも重要です。拡張性の高いPBXを選んでおけば、導入後に新しい機能を追加する場合にも簡単に実現できます。
セキュリティ対策
PBXシステムは通信インフラであるため、情報漏洩を防ぐセキュリティ対策が不可欠です。データの暗号化やアクセス制限を設けるなど、不正アクセスのリスクを軽減する対策を検討しましょう。
導入後のサポート体制
PBXの導入後にベンダーがサポートしてくれるかを確認しましょう。技術的な問題への対応、運用中に生じた疑問への回答、定期的なメンテナンスなどのサービスがあれば、システムを安定して運用できます。
クラウドPBXをおすすめする理由
低価格
クラウドPBXは初期費用が少なく、オンプレミスPBXと比べてコストを削減できます。高額な機器の購入や設備工事の必要はありません。また、月額払いのサービスが多いため、コストを抑えて導入できるメリットがあります。
導入が容易
クラウドPBXは特別な機器が不要であり、既存のスマートフォンやPCにアプリをインストールするだけで利用可能です。これにより、導入にかかるコストはもちろん、時間と労力も軽減されます。
柔軟な契約と拡張性
クラウドPBXは必要な機能のみを選択して契約できるため、自社で使わない機能にコストをかけずに済みます。また、利用人数に応じて最適なアカウント数で契約できるため、将来的なコスト管理も簡単です。
PBXと連携できるシステム
PBXを導入することで、電話応対の効率化が可能になりますが、他のシステムと連携させることで、さらに業務効率を向上させることができます。各システムの特性を理解したうえで検討しましょう。
CTI(Computer Telephony Integration)
PBXとCTIを連携させることで、着信時に顧客情報を自動的に表示し、迅速で的確な対応が可能になります。また、通話履歴の自動保存機能により、過去のやり取りを確認しながら応対が行えるため、顧客満足度の向上につながります。
CRM(Customer Relationship Management)
CRMシステムとの連携により、通話中に顧客情報を活用したパーソナライズ対応が可能です。顧客データを元に的確な提案やサポートを提供でき、マーケティングや営業活動の効率化にも役立ちます。
SFA(Sales Force Automation)
営業支援ツールであるSFAと連携することで、営業活動の進捗管理や通話内容のデータ統合が可能になります。これにより、商談履歴と通話内容を紐づけ、効果的な営業戦略を立てやすくなります。
ボイスメール
PBXとボイスメールシステムを連携させると、営業時間外の顧客対応が可能になります。顧客からのメッセージを録音し、後で確認・対応できるため、顧客満足度を向上させることができます。また、メッセージの転送や共有によって、チーム内での情報共有がスムーズになります。
IVR(Interactive Voice Response)
PBXにIVRを連携すると、顧客の問い合わせを自動的に振り分けることが可能になります。問い合わせの内容に応じて適切な部門や担当者に振り分けることで、オペレーターの負担を軽減し、業務効率の向上に貢献します。
通話録音システム
通話内容を自動で録音・保存するシステムと連携すると、後で会話内容を振り返ることができます。これにより、品質管理やトラブル対応がスムーズになり、法令遵守やコンプライアンス対策にも役立ちます。
PBX導入コストを最適化するためのポイント
PBXの価格を最適化するには、自社の業務に必要な機能を慎重に選定し、不必要な高額システムを避けることがポイントです。初期費用だけでなく、月額料金やメンテナンス費用など、長期的な運用コストを含めた総合的な視点で判断する必要があります。複数のベンダーから見積もりを取得し、価格や機能、サポート内容を比較検討することをおすすめします。
さらに、PBXを他のシステムと連携させれば、電話応対だけでなく営業や顧客サポートの効率化も図れます。CRMやIVR、CTIなどの連携システムを活用することで、業務プロセスの最適化や顧客満足度の向上が期待できます。自社の業務内容に最適なPBXと連携システムを選択し、費用対効果を最大限に引き出しましょう。
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