クラウドPBXで内線は使えるのか?クラウドPBXで内線を使うメリットを徹底解説
従来のオフィス内線電話は、設備費や運用コスト、場所の制約といった課題を抱えていました。これらを解決する方法として注目されているのがクラウドPBXで内線を使う方法です。クラウドPBXを活用することで、固定電話やスマホ、PCを利用した柔軟な内線環境が構築可能になり、オフィス内外問わず利用できるようになります。
一方で、どうやってクラウドPBXを内線で使うのか?といった疑問がよく聞かれます。
そこで本記事では、クラウドPBXを内線で使う場合のメリットや具体的な導入方法について詳しく解説します。
1.クラウドPBXで内線は使えるのか?
クラウドPBXで内線を利用するとは、インターネット上のクラウド環境を活用して、組織内で内線番号を用いた通話を行うことです。従来のオンプレミス型PBXと異なり、専用ハードウェアを必要としないため、スマートフォンやパソコンなどさまざまなデバイスから内線を利用できます。その結果、オフィス内外を問わずスムーズな社内連絡が可能となり、柔軟な働き方やコスト削減へとつながります。
こうした利点により、クラウドPBXの導入を検討する方は増えている一方で、実際に「クラウドPBXでどのように内線が使えるのか」といった疑問や不安をお持ちの方も少なくありません。
結論、クラウドPBXは内線で使える
クラウドPBXを使うことで、固定電話(IP電話機)に加えて、スマホやタブレット、PCでも内線を利用できるようになります。また、固定電話番号もそのまま使えるクラウドPBXサービスが多いです。
クラウドPBXで内線を利用するとどのようなメリットがあるのか?
従来のビジネスフォン(オンプレミス型)と比較すると、コスト削減やBCP対策など多くのメリットがあります。以下にオンプレミス型との比較を記載します。
<オンプレミス型との比較>
コスト面
項目 | クラウド | 非クラウド |
---|---|---|
初期費用 | 低い (0円〜数万円程度) | 高い (数十万円〜数百万円程度) |
運用コスト | 低い (月額数千円〜/台) | 高い (サーバーの運用保守に専門人材が必要) |
通話料金 | インターネット回線を利用するため低い | 固定回線を利用するためインターネット回線より高い |
拡張性 | 高い (拠点や利用者追加が簡単) | 低い (物理的な設備追加や回線の工事に時間がかかる) |
導入期間 | 即日〜数日 (インターネットと電話機のみで利用できる) | 数週間〜 (設備設置や工事が必要) |
利便性 | 高い (どこでも利用可能) | 低い (オフィス内のみ) |
セキュリティ | 高い (ベンダー側にて必要十分な対策を実施) | (専用回線のため高いが、セキュリティパッチの適用やアップデートが遅れるとリスクが高まる) |
災害対応 (BCP対策) | 高い (インターネットとスマホがあれば利用可能) | 低い 設備が被災したり停電すると利用不可 |
2.クラウドPBXで内線を使うことで業務はどのように変わるのか?
クラウドPBXで内線を使うことによるメリットと、各端末をクラウドPBXで使う方法について解説します。
クラウドPBXで内線を使うことによるメリット
●柔軟な働き方が可能
- オフィス外でもスマホやPCを使って内線が利用可能なため、社員がどこにいてもスムーズなコミュニケーションが可能になります。
- リモートワークや出先でも内線が可能になります。
- 全国や海外に拠点がある場合でも、統一された内線システムを利用できるようになります。
●拡張性と柔軟性
- 人員増加や拠点の追加に合わせて簡単にシステムを拡張可能。規模の変化に迅速に対応できます。
- クラウドサービスのため、物理設備の設置を伴わず、短期間で導入が完了します。
●BCP対策
- 固定電話の場合は断線や停電したら利用できなくなりますが、クラウドPBXの場合は通常の電話回線に依存しないため、災害時でもインターネットがつながれば利用可能です。
●業務効率化
- システムの運用保守はベンダーが行うので企業側の労力が下がります。
- AIによる文字起こし&チャットへの送信など最新の機能が利用できるようになります。
各端末をクラウドPBXで使う方法
各端末をクラウドPBXで使う方法について解説します。
【共通準備】
1.クラウドPBXサービスの契約
クラウドPBXプロバイダーと契約し、管理用のアカウントを取得します。
2.ユーザー登録
各社員のアカウントや内線番号をクラウドPBXの管理画面で設定します。
3.ネットワーク準備
通話品質を保つために、安定したインターネット環境を整備し、QoS(通信品質の優先制御)を設定します。
【固定電話でクラウドPBXを利用する流れ】
1.SIP電話機を導入
クラウドPBXに対応したIP電話機を用意します。(LANケーブル経由でインターネットに接続するタイプのもの)
2.設定
クラウドPBXの管理画面からアカウントを発行し、固定電話機に設定します(IPアドレスやアカウント情報を入力します)。
3.動作確認
固定電話から他の内線や外部通話をテストして、正常に動作するか確認をします。
【スマホでクラウドPBXを利用する流れ】
1.専用アプリをインストール
クラウドPBXプロバイダーが提供する専用アプリをスマホにインストールします。
2.ログインと設定
アプリに内線番号やクラウドPBXアカウントでログインし、設定を行います。
3.通知とデータ利用
通知設定をオンにし、Wi-Fiまたはモバイルデータ経由で利用可能なように設定します。
【PCでクラウドPBXを利用する流れ】
1.ブラウザ・ソフトフォンの利用
クラウドPBXが推奨する専用アプリをPCにインストールします。
2.設定
クラウドPBXの管理画面で発行したアカウントをソフトフォンに設定します。
必要情報は以下の通りです:
サーバーアドレス
ユーザー名(内線番号)
パスワード
3.ヘッドセット接続
通話用にPCにヘッドセットやマイクを接続します。
3.クラウドPBXで内線を使う際のポイント
クラウドPBX製品を選ぶ際には、どのような点を考慮するべきなのか、クラウドPBXで内線を使うことを前提として特に重要な選定ポイントを解説します。
内線として使用する端末の選定
- 必要な機能と目的を明確にし、スマホ、PC、固定電話(ビジネスフォン)のどの端末を内線として使用するのか選定します。
- オフィスは従来の固定電話と同じ感覚で利用できるIP電話機、出先はスマホ、リモートワークではPCというように、使い分けることがポイントです。
適切なクラウドPBXサービスの選定
- 初期費用や月額料金、通話料が明確かつ予算に合うものを選びましょう。
- 高い稼働率(SLA)、サポート体制、セキュリティ対策が整ったプロバイダーを選ぶのがポイントです。
- ユーザー数の増減や新機能の追加が簡単にできるサービスを選択します。
通信環境の準備
- 高速かつ安定したインターネット回線が必須になります。QoS(通信品質優先制御)を設定し、通話品質を確保しましょう。
- 可能であれば、電話専用の回線を用意すると、通話品質と安定性を担保しやすいです。
セキュリティ対策
- 通話内容が暗号化されるサービスを選ぶと、盗聴や不正アクセスを防ぐことができます。
- 多要素認証の導入等、ユーザー認証の強化により、アカウントの不正利用を防止できます。
- クラウドPBXの障害時に備え、通話履歴や設定データのバックアップ体制を確認をしましょう。
業務ツールとの連携
- 他の業務ツール(例:スケジュール管理、チャット、CRM)と簡単に連携できるか確認をしましょう。
この記事では、昨今トレンドとなっているクラウドPBXで内線は使えるか、またそのメリットや導入方法について解説しました。
PCのブラウザやソフトフォンでクラウドPBXを利用する場合、通常は専用のアプリのインストールが必要になりますが、IVRyの場合、アプリインストールの必要がなく、ブラウザで利用が可能です。
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