JR東日本が発表した「カスハラ」に対する方針とは?具体的な定義も紹介

 JR東日本グループは「JR 東日本グループカスタマーハラスメントに対する方針」を策定し、4月26日にその内容を発表しました。 安全で質の高いサービスを提供するために、顧客からの意見や要望に真摯に対応する一方で、カスタマーハラスメントには毅然とした対応を行う企業姿勢を示しています。

JR東日本グループは「JR東日本グループカスタマーハラスメントに対する方針」を策定し、4月26日にその内容を発表しました。
安全で質の高いサービスを提供するために、顧客からの意見や要望に真摯に対応する姿勢を示す一方で、カスタマーハラスメントには毅然とした対応を行う企業姿勢を示しています。

カスタマーハラスメントとは

カスタマーハラスメントは、商品やサービスを利用する客が従業員に対して、正当な理由がない過度な要求をするなどの不当な行為や、暴行や脅迫などの違法な行為といった、著しい迷惑行為を指します。

近年、客という立場を利用して、不当な要求をすることが問題となっており、労働環境を守るためにその対策の必要性が高まっている問題です。

JR東日本グループが発表した方針とは

JR東日本は、利用する顧客の一部に「暴行、脅迫、ひどい暴言、不当な要求等のカスタマーハラスメントに該当する迷惑行為が見受けられることがある」とした上で、それが「安全で質の高いサービスの提供を担う当社グループで働く社員の尊厳を傷つけ、安全で働きやすい職場環境の悪化を招く」ものとしています。

今回の方針策定にあたっては、「カスタマーハラスメントに該当する行為に対しては、毅然とした対応を行い、グループで働く社員一人ひとりを守ることも、継続的に安全で質の高いサービスを提供していくためには不可欠と考えた」としています。

カスタマーハラスメントの定義

JR東日本は、具体的なカスタマーハラスメントの定義を以下のように定め、該当する行為があった場合には「お客さまへの対応をいたしません」と断言しています。

JR東日本が発表したカスタマーハラスメントの定義

お客さまからのクレーム・言動のうち、要求内容の妥当性が認められないもの又はその妥当性に照らして、当該要求を実現するための手段・態様が社会通念上不相当なものであり、当該手段・態様により、当社グループで働く社員の就業環境が害されるおそれがあるもの

【該当する行為】

以下の記載は例示でありこれらに限られるものではありません。

  • 身体的、精神的な攻撃(暴行、傷害、脅迫、中傷、名誉毀損、侮辱、暴言)や威圧的な言動
  • 継続的な言動、執拗な言動
  • 土下座の要求
  • 拘束的な行動(不退去、居座り、監禁)
  • 差別的な言動、性的な言動
  • 当社グループで働く社員個人への攻撃や要求
  • 当社グループで働く社員の個人情報等のSNS/インターネット等への投稿(写真、音声、映像の公開)
  • 不合理又は過剰なサービスの提供の要求
  • 正当な理由のない商品交換、金銭補償の要求、謝罪の要求

今後JR東日本は、方針を発表することによる企業姿勢の明確化を図るとともに、従業員への周知・啓発、対応方法・手順の策定、教育・研修の実施、相談・報告体制の整備を行っていくとしています。

ソース:カスタマーハラスメントに対する方針(東日本旅客鉄道株式会社)

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IVRyではすべての電話を録音しており、なにかあった時には改めて聞き返して確認したり、万が一の際に証拠として利用することもできます。録音データはクラウド上で安全に管理されているため、いつでもアクセスできます。

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IVRyは、かかってきた電話に自動で対応し、AIによる音声ガイダンスが流れる仕組みになっています。相手を長時間待たせることがないので、カスハラの防止になるほか、顧客にとっては利便性が高まることになり、顧客満足度向上も期待できます。

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IVRyは、かかってきた電話を自動転送する仕組みがあります。従来では電話番と呼ばれる役割をIVRyが代わりに行うので、人件費の節約になるほか、間違いなく確実に目的の部署へ転送します。かかってきた電話番号ごとに違う部署へ転送したり、ガイダンスに従って番号を選んでもらうことで、目的の部署へ電話が転送される仕組みです。

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