1日に数十件の電話をAIが対応!業務への集中を取り戻し、生産性向上を実現【大高建設株式会社】

大高建設株式会社(富山県黒部市)は、建設業界において多岐にわたる事業を展開する企業です。同社では、日々の業務に集中したい中、1日に数十件かかってくる��電話対応が大きな負担となっていました。その電話の大半を占める営業電話の中には、海外からかかってくるケースもあり、本来の業務がたびたび中断されてしまい、生産性が低下するという課題を抱えていました。 電話自動応答サービス「アイブリー」を導入したことで、緊急性の低い電話の応答時間を削減することに成功し、従業員の方々が本来の業務に集中できる環境を実現しました。今回は大高建設株式会社の山本 健太郎さんに、アイブリー導入に至った背景やその効果、そして今後の展望について詳しく伺いました。
大高建設株式会社」(富山県黒部市)は、建設業界において多岐にわたる事業を展開する企業です。同社では、日々の業務に集中したい中、1日に数十件かかってくる電話対応が大きな負担となっていました。その電話の大半を占める営業電話の中には、海外からかかってくるケースもあり、本来の業務がたびたび中断されてしまい、生産性が低下するという課題を抱えていました。

電話自動応答サービス「アイブリー」を導入したことで、緊急性の低い電話の応答時間を削減することに成功し、従業員の方々が本来の業務に集中できる環境を実現しました。今回は大高建設株式会社の山本 健太郎さんに、アイブリー導入に至った背景やその効果、そして今後の展望について詳しく伺いました。

1日数十件の電話、その大半は営業電話。業務への集中を阻害する大きな要因に

ー 導入前はどのような課題がありましたか?

複数の事務スタッフが電話応答をしていました。私はあまり事務所にいないので正確には分かりませんが、だいたい1日に30件ぐらいは電話が鳴っていたと思います。

その内訳は、発注者や業者からの請求や契約に関する必要な問い合わせが入ることもありますが、電話のほとんどはいわゆる営業電話です。中途採用の人材エージェントや人材紹介系、あとは中古トラックの買い取りの営業が一番多かったですね。海外からも電話がありました。私が特定技能の登録支援機関の責任者をしている関係で会社名がリストに挙がっているようで、例えば中国から「技能実習を卒業した人材が、特定技能で入社したい」といった、アライアンスに関する問い合わせもありました。

サブスクリプションの手軽さが決め手。ダメだったらすぐに解約できる安心感

ー どのような経緯でアイブリーを知り、導入を決められたのでしょうか?

専務から「電話業務を無人化したい」という話が出たのがきっかけです。私自身は、以前に展示会で見かけたことがあり、名前は知っていました。

他のサービスもよく調べましたし、ChatGPTに相談して「アイブリーが良さそうだ」と回答を得たりもしました。最終的には、アイブリーはサブスクリプションで、もしダメだったらすぐに解約できる手軽さに魅力を感じました。1ヶ月のトライアル期間があるのも決め手でしたね。

ー 導入はスムーズに進みましたか?また、導入後の社内の反応はいかがでしたか?

導入は私が担当したのですが、スムーズに進みました。もともと年末年始の留守番電話として音声案内を流していたので、それを切り替えるようなイメージでしたね。当社では、デジタル活用を積極的に行っており、アバターや音声コンテンツを作っています。そのような経験も影響し、音声変換なども含め導入が簡単に感じたのだと思います。

ただ、導入当初は「(自動化は)おもてなしとして失礼にあたるのではないか」「たらい回しになっていると感じさせてしまうのではないか」という意見もありました。

営業電話をほぼ100%AIが応答。「元の状態に戻ったら大変」と皆が実感。社内運用に合わせた柔軟なカスタマイズも

ー 実際に導入してみて、どのような効果がありましたか?

テレアポなどの営業電話は、ほぼ100%AIが応答できるようになり、そもそも会社にかかってくる電話の本数自体が減りました。いきなり用件を話し始める営業電話もなくなったと思います。

「元の状態に戻ったら、たぶんすごく大変だと感じるだろう」というのが皆の実感です。日によりますが、1日数十件のうち7~8割が営業電話だったとすると事務スタッフの応答件数はかなり減っているはずです。この「電話を取らなくてよくなった」という実感が一番大きな効果ですね。

ー 実際にアイブリーを使っていただいている中で、特に便利だと感じている機能はありますか?

たくさん機能がある中で、やはりビジネスチャットツールとの連携は良いですね。私たちの仕事は、チームで動くことが多いので、Teamsに着信通知を飛ばせるのは便利だと感じています。

また、導入当初はプロのアナウンサーに依頼して音声を差し替えたり、発注者からの緊急電話を逃さないように自動転送のルールを組んだりしました。自社の運用に合わせて柔軟にカスタマイズできる点も助かっています。

自社の課題解決から、建設業界全体のDX推進へ

ー アイブリーを活用して、自社だけでなく業界全体にどのような変化をもたらせるとお考えですか?

東京の最先端技術を地方の厳しい環境に合わせてカスタマイズし、そこで実証する。地方の中小企業で実現できたモデルは、日本全国どこでも通用すると考えており、私も色々な取り組みを行っています。

アイブリーに関しては、例えば、BCP(事業継続計画)における緊急時の安否確認に活用できる可能性もあると思います。アイブリーの仕組みを活用すれば、この緊急連絡網も自動化が可能です。建設会社にとって安全は最も重要な課題ですから、この仕組みは全国の同業者にとっても重宝されると確信しています。

また、現場担当者の日報作成の効率化にも活用できるでしょう。電話でその日の報告を吹き込むだけで、事務所に戻る頃にはテキスト化された日報が完成している。そのような使い方も実現可能だと思います。

私自身、中小企業の経営者様向けに講師を務めることもあり、国交省で当社の取り組みを発表する機会もいただいておりますので、そういった場でも業界全体の課題を解決するような取り組みや使い方を広めていきたいです。

ー 最後に今後のアイブリーに期待することを教えていただけますか。

電話業務を改善し、コストを削減することは非常に重要です。「電話は人が応答するものだ」という先入観に囚われず、人の温かみを持ちながらもAIとうまく共存していくべきだと考えています。

ー 本日は貴重なお話をありがとうございました!ご担当者様のご期待に添えるよう電話DXを引き続きサポートして参ります!

※記事内のアイブリーに関する情報はインタビュー時点のものです。現在は異なる場合がありますので、予めご了承ください。