【フリーランス・個人事業主向け】仕事用の電話番号を取得するにはどうするのが良い?

ビジネスを円滑に進めるうえで、電話は欠かせないツールです。とはいえ、市外局番や090など多様な番号があり、取得方法も豊富なため、どの方法を選ぶべきか悩むフリーランスや個人事業主の方も少なくありません。
電話番号を取得する際は、選ぶ番号の種類によって顧客や取引先への印象が変わります。さらに、機能やコストも異なるため、あらかじめ要件を整理し、最適な方法を選ぶことが大切です。
本記事では、フリーランスや個人事業主向けに、仕事用の電話番号を取得する流れ、取得できる電話番号の種類、種類ごとの取得方法を解説します。
仕事用の電話番号の取得ステップ
仕事用の電話番号は、次の2ステップで取得可能です。
電話番号を取得するサービスを決める
番号の種類を決めたら、電話番号を取得するサービスを選びます。NTT系列やドコモといった通信事業者やIVRサービスが代表的な選択肢です。サービスによって使用できる機能が異なるため、自身のニーズに合ったものを選びましょう。
番号の種類を決める
まずは、利用する電話番号の種類を決めましょう。選択肢には、03や06などの市外局番からはじまる固定電話、050からはじまるIP電話番号などがあります。
電話番号の取得方法
ここでは、仕事用の電話番号を取得する方法について解説します。
通信事業者(NTT、KDDI、ソフトバンクなど)から取得する
NTTなどの通信事業者からは、次の電話番号を取得できます。
- 固定電話番号(市外局番:例「03」「06」など)
- 携帯電話番号(090・080・070)
- フリーダイヤル番号(0120・0800)
- ナビダイヤル番号(0570)
IVRサービスから取得する
IVRサービスからは、次の電話番号を取得できます。
- 固定電話番号(市外局番:例「03」「06」など)
- IP電話番号(050)
- フリーダイヤル番号(0120・0800)
- ナビダイヤル番号(0570)
サービスによって取得できる電話番号の種類は異なりますが、選択の幅が広い点が特徴です。
IP電話サービスから取得する
IP電話サービスからは、次の電話番号を取得可能です。
- 固定電話番号(市外局番:例「03」「06」など)
- IP電話番号(050)
ただし、IP電話サービスから取得した固定電話番号は、電話回線では使用できません。IP回線での利用のみとなりますのでご注意ください。
仕事用に利用できる電話番号の種類
固定電話番号(市外局番)
固定電話番号は「03」「06」といった地域の市外局番が付いた番号です。
- メリット
- 特に大企業や法人との取引において、高い信頼性を得られる点が特徴です。顧客や取引先に対して事業者からの電話であることを認識してもらいやすくなるほか、金融機関への事業の実在性を証明する手段として有効です。
- 携帯電話番号と比べて、顧客からの折り返し電話が期待できる点も大きなメリットです。
- デメリット
- 住所が変わると電話番号を変更する必要があり、継続性が損なわれる場合があります。
また、設置に初期費用がかかり、毎月の利用料も発生することから、予算を考慮して選択しなければなりません。さらに、IVRサービスで利用可能かどうかは、サービス提供会社により異なるため、事前に確認が必要です。
IP電話番号(050)
IP電話番号は、インターネット回線を利用して発信・着信を行う番号で、コストパフォーマンスに優れています。
- メリット
- 固定電話番号と比べて、初期費用や月額費用が低い点が魅力です。柔軟性も高く、オフィス移転時にも番号を変更する必要がありません。
- デメリット
- IP電話番号は一般的にネット通販やプライベート用途のイメージが強く、事業用としての信頼性に欠ける点がデメリットです。
- 通信品質がインターネット環境に依存するため、ネットワークが不安定な場合には通話が途切れるリスクもあります。
携帯電話番号(090,080,070)
携帯電話番号は「070」「080」「090」から始まる番号です。外出が多いフリーランスやリモートワーカーに向いています。
- メリット
- 携帯電話ショップが非常に多いため、店舗で契約手続きをスムーズに行えます。
- 外出先でも電話を受けることができ、利便性の高さが大きな魅力です。
- デメリット
- 携帯電話番号は、事業での利用においては信頼性の面で課題があります。迷惑電話と誤解されるケースが多く、顧客からの折り返し電話を得られないおそれがあります。
- 一部の番号にはフリーダイヤルなどへの発信制限があるほか、通話料金が高めなこともデメリットです。
個人事業主が固定電話番号を取得するメリット
個人事業主が事業用の電話番号として固定電話を選ぶことには、多くのメリットがあります。ここでは、特に重要な3つのポイントを解説します。
顧客や取引先からの信頼獲得
「03」や「06」といった市外局番から始まる固定電話番号は、携帯電話番号や050番号に比べて社会的な信頼性が高い(※1)とされています。
特に法人との取引では、会社の所在地がわかる市外局番付きの番号が好まれる傾向にあります。携帯電話番号はプライベートな印象を与えたり、050番号は営業電話と誤解されたりする可能性があるため、ビジネスの「顔」として信頼感のある固定電話番号は大きな武器となるでしょう。
融資を受けやすくなる
事業を拡大していく上で、金融機関からの融資は重要な選択肢の一つです。法人口座の開設や融資の申し込み時、固定電話番号の有無が審査項目に含まれることは珍しくありません。
固定電話番号は、事業の実在性や継続性を証明する要素の一つとして評価されるため、取得しておくとスムーズな資金調達につながりやすくなります。
固定電話並みの音声品質
ビジネスにおける電話は、重要な内容を正確に伝えるためのコミュニケーションツールです。IP電話はインターネット回線の状況によって音声が不安定になることがありますが、固定電話番号は総務省により「アナログ回線と同等のレベル」という厳格な品質基準が設けられている(※2)ため、安定した高い通話品質を保つことができます。
クリアな音声で通話遅延もほとんどなく、聞き間違いなどのトラブルを防げるため、顧客や取引先にストレスを与えることなく円滑なコミュニケーションが実現します。
おすすめは「固定電話番号」×「IVRサービス」
仕事用の電話番号としておすすめなのは、固定電話番号とIVRサービスの組み合わせです。その理由について解説します。
固定電話番号の信頼感
固定電話は、迷惑電話と誤解されにくく、顧客からの折り返し率が高いことが特徴です。また、金融機関の口座開設や契約時にも、固定電話番号があれば事業の実在性を証明しやすく、フリーランスや個人事業主の開業時にも重要な役割を果たします。
初期費用・月額費用が安い
初期費用は0円から数千円程度と手軽に導入でき、月額費用も数千円程度です。
また、IVRサービスはインターネット回線を利用するため、遠距離での通話料も電話回線より格段に安くなります。
多機能でビジネス効率化を実現
IVRサービスは、自動応答や転送機能により、営業時間外や不在時の顧客対応を効率化できます。さらに、通話履歴の管理や顧客情報の統合など、顧客対応を強化するための機能も充実しています。迷惑電話対策のための機能も備えており、日常業務の負担を軽減しながら生産性を向上させることが可能です。
この記事では、フリーランスや個人事業主の方向けに、仕事用に取得できる電話番号の種類や取得方法、おすすめのプランを解説しました。
さまざまな電話番号および取得方法がありますが、おすすめは固定電話番号とIVRサービスの組み合わせです。この組み合わせは、信頼性とコスト効率、多機能性に優れ、フリーランスや個人事業主の仕事用電話番号に最適です。ぜひ、本記事を仕事用の電話番号取得時にお役立てください。
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