【フリーランス・個人事業主向け】仕事用の電話番号を取得するにはどうするのが良い?
ビジネスを円滑に進めるうえで、電話は欠かせないツールです。とはいえ、市外局番や090など多様な番号があり、取得方法も豊富なため、どの方法を選ぶべきか悩むフリーランスや個人事業主の方も少なくありません。
電話番号を取得する際は、選ぶ番号の種類によって顧客や取引先への印象が変わります。さらに、機能やコストも異なるため、あらかじめ要件を整理し、最適な方法を選ぶことが大切です。
本記事では、フリーランスや個人事業主向けに、仕事用の電話番号を取得する流れ、取得できる電話番号の種類、種類ごとの取得方法を解説します。
1.仕事用の電話番号の取得ステップ
仕事用の電話番号は、次の2ステップで取得可能です。
番号の種類を決める
まずは、利用する電話番号の種類を決めましょう。選択肢には、03や06などの市外局番からはじまる固定電話、050からはじまるIP電話番号などがあります。
番号を取得するサービスを決める
番号の種類を決めたら、電話番号を取得するサービスを選びます。NTT系列やドコモといった通信事業者やクラウドPBXやIVRサービスが代表的な選択肢です。サービスによって使用できる機能が異なるため、自身のニーズに合ったものを選びましょう。
2.仕事用に利用できる電話番号の種類
仕事用として利用できる電話番号には、大きく分けて「発信・受信が可能な番号」と「受信専用の番号」があります。
発信および受信が可能な番号
固定電話番号(市外局番)
固定電話番号は「03」「06」といった地域の市外局番が付いた番号です。
メリット
特に大企業や法人との取引において、高い信頼性を得られる点が特徴です。顧客や取引先に対して事業者からの電話であることを認識してもらいやすくなるほか、金融機関への事業の実在性を証明する手段として有効です。また、携帯電話番号と比べて、顧客からの折り返し電話が期待できる点も大きなメリットです。
デメリット
住所が変わると電話番号を変更する必要があり、継続性が損なわれる場合があります。
また、設置に初期費用がかかり、毎月の利用料も発生することから、予算を考慮して選択しなければなりません。さらに、クラウドPBXやIVRサービスで利用可能かどうかは、サービス提供会社により異なるため、事前に確認が必要です。
IP電話番号(050)
IP電話番号は、インターネット回線を利用して発信・着信を行う番号で、コストパフォーマンスに優れています。
メリット
固定電話番号と比べて、初期費用や月額費用が低い点が魅力です。柔軟性も高く、オフィス移転時にも番号を変更する必要がありません。
デメリット
IP電話番号は一般的にネット通販やプライベート用途のイメージが強く、事業用としての信頼性に欠ける点がデメリットです。また、通信品質がインターネット環境に依存するため、ネットワークが不安定な場合には通話が途切れるリスクもあります。
携帯電話番号
携帯電話番号は「070」「080」「090」から始まる番号です。外出が多いフリーランスやリモートワーカーに向いています。
メリット
携帯電話ショップが非常に多いため、店舗で契約手続きをスムーズに行えます。
また、外出先でも電話を受けることができ、利便性の高さが大きな魅力です。
デメリット
携帯電話番号は、事業での利用においては信頼性の面で課題があります。迷惑電話と誤解されるケースが多く、顧客からの折り返し電話を得られないおそれがあります。また、一部の番号にはフリーダイヤルなどへの発信制限があるほか、通話料金が高めなこともデメリットです。
受信専用の電話番号
ナビダイヤル番号
ナビダイヤル番号は「0570」で始まる電話番号で、通話料金を発信者と受信者で分担する形式です。
メリット
大手企業の問い合わせ窓口でよく使われており、顧客に対して高い信頼感を与えられます。また、フリーダイヤルと比べて事業者側のコストを抑えられる点もメリットです。
デメリット
発信者が通話料を負担するため、顧客にネガティブな印象を与え、顧客満足度の低下を招くおそれがあります。また、ナビダイヤルは発信には使えず、あくまで受信専用番号としての利用に限定されます。
フリーダイヤル
フリーダイヤル番号は「0120」「0800」で始まる電話番号です。
メリット
発信者は通話料を負担しません。特に、問い合わせ対応を強化したい企業にとって、顧客満足度の向上が期待できる選択肢です。
デメリット
通話料がすべて事業者負担となるため、コール数が多い場合には費用が大きく膨らむおそれがあります。また、ナビダイヤルと同様に受信専用であるため、発信には別の番号を利用しなければなりません。
3.電話番号の取得方法
ここでは、仕事用の電話番号を取得する方法について解説します。
通信事業者(NTT、KDDI、ソフトバンクなど)から取得する
NTTなどの通信事業者からは、次の電話番号を取得できます。
- 固定電話番号(市外局番:例「03」「06」など)
- 携帯電話番号(090・080・070)
- フリーダイヤル番号(0120・0800)
- ナビダイヤル番号(0570)
クラウドPBXやIVRサービスから取得する
クラウドPBXやIVRサービスからは、次の電話番号を取得できます。
- 固定電話番号(市外局番:例「03」「06」など)
- IP電話番号(050)
- フリーダイヤル番号(0120・0800)
- ナビダイヤル番号(0570)
サービスによって取得できる電話番号の種類は異なりますが、選択の幅が広い点が特徴です。
IP電話サービスから取得する
IP電話サービスからは、次の電話番号を取得可能です。
- 固定電話番号(市外局番:例「03」「06」など)
- IP電話番号(050)
ただし、IP電話サービスから取得した固定電話番号は、電話回線では使用できません。IP回線でのみの利用となりますのでご注意ください。
4.おすすめは「固定電話番号」×「IVRサービス」
仕事用の電話番号としておすすめなのは、固定電話番号とIVRサービスの組み合わせです。その理由について解説します。
固定電話番号の信頼感
固定電話は、迷惑電話と誤解されにくく、顧客からの折り返し率が高いことが特徴です。また、金融機関の口座開設や契約時にも、固定電話番号があれば事業の実在性を証明しやすく、フリーランスや個人事業主の開業時にも重要な役割を果たします。
初期費用・月額費用が安い
初期費用は0円から数千円程度と手軽に導入でき、月額費用も数千円程度です。
また、IVRサービスはインターネット回線を利用するため、遠距離での通話料も電話回線より格段に安くなります。
多機能でビジネス効率化を実現
IVRサービスは、自動応答や転送機能により、営業時間外や不在時の顧客対応を効率化できます。さらに、通話履歴の管理や顧客情報の統合など、顧客対応を強化するための機能も充実しています。迷惑電話対策のための機能も備えており、日常業務の負担を軽減しながら生産性を向上させることが可能です。
この記事では、フリーランスや個人事業主の方向けに、仕事用に取得できる電話番号の種類や取得方法、おすすめのプランを解説しました。
さまざまな電話番号および取得方法がありますが、おすすめは固定電話番号とIVRサービスの組み合わせです。この組み合わせは、信頼性とコスト効率、多機能性に優れ、フリーランスや個人事業主の仕事用電話番号に最適です。ぜひ、本記事を仕事用の電話番号取得時にお役立てください。
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