迷惑電話の留守電を聞いても大丈夫? リスクと安全な対処法を解説

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執筆者 : IVRy編集部
迷惑電話と思われる不審な着信のあと、留守電にメッセージが残っていると「再生したら相手に通知されるのでは?」と、確認をためらう方もいらっしゃるでしょう。  本記事では、留守電を確認する際の注意点や迷惑電話かどうかを見分けるポイント、迷惑電話だったときの対処法を解説します。

迷惑電話と思われる不審な着信のあと、留守電にメッセージが残っていると「再生したら相手に通知されるのでは?」と、確認をためらう方もいらっしゃるでしょう。

結論として、留守電を聞くこと自体に大きなリスクは潜んでいません。しかし、本当に注意が必要なのは、メッセージを聞いたあとの行動です。対応を誤るとトラブルにつながることもあります。

この記事では、留守電を確認する際の注意点や迷惑電話かどうかを見分けるポイント、迷惑電話だったときの対処法を解説します。正しい知識で迷惑電話による不安を解消しましょう。

迷惑電話の留守電を聞いても大丈夫? リスクと安全性の解説

結論からいうと、留守電を聞いただけで、発信者に再生したことが通知されたり、お使いの電話機から個人情報が抜き取られたりする可能性は極めて低いといえます。主要キャリアの標準的な留守番電話サービスでは、再生状況を発信者へ通知する機能は提供されていません。

注意が必要なのは、留守電メッセージの内容を確認したあとの行動です。もしメッセージが悪質な勧誘や詐欺などを意図したものであった場合、内容に慌てて指示に従ったり、安易に折り返したりすると、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。

どのような点に気を付ければ安全なのか、次の章で詳しく解説します。

留守電を聞く際の注意点

留守電を確認する際には、以下の4点に注意しましょう。

  • 冷静に内容を確認する
  • 発信者番号を検索する
  • 安易に折り返し電話をしない
  • SMSの指示には従わない

まずはメッセージの内容を冷静に確認しましょう。不安をあおるような内容や緊急性を装うようなことを言っていたとしても、客観的に内容を把握することが重要です。

発信者の電話番号が表示されているときは、Google検索や電話番号検索サイトなどを利用して発信元の情報を調べてみましょう。迷惑電話として報告されている場合、口コミ情報が見つかることもあります。

メッセージの内容に心当たりがない場合や、発信者情報が不明瞭な場合は、安易に折り返し電話をかけないことも大切です。折り返す行為自体が相手に現在使われている番号であると知らせてしまう可能性もあるためです。

また、留守電と合わせてSMS(ショートメッセージサービス)が届くケースもあります。メッセージ内に個人情報の入力を求める内容や不審なURLへのアクセス誘導などが含まれていても、従わないでください。フィッシング詐欺や不正なアプリのインストールといった被害につながる危険があります。

その電話、本当に迷惑電話? 留守電内容と番号で見分ける方法

留守電に残されたメッセージが本当に迷惑電話なのか、判断に迷うケースもあるでしょう。留守電の内容や発信元の電話番号から、迷惑電話かどうかを見分けるポイントを解説します。

留守電の内容から判断する

まず、メッセージの内容に注目してください。以下のようなメッセージの場合、迷惑電話の可能性が高いと考えられます。

  • 自動音声による架空請求:実在する企業名を語り「未納料金が発生しています。法的措置をとるので、オペレーターにつなぐ場合は1を押してください」といった自動音声が流れるケースが報告されています。身に覚えのない料金請求は詐欺を疑いましょう。

  • 電話回線の不通を装う詐欺:「お客様の電話番号は本日で利用停止されます」といったメッセージで不安を煽り、指定番号への連絡や特定の操作を促す手口も確認されています。

  • 公的機関を装う還付金詐欺:市役所職員を装い「医療費の還付金があります」「税金の還付手続きが必要です」といったメッセージを残し、折り返しの連絡を促す手口です。その後、ATMへ誘導し送金させるのが典型的な流れです。

これらの手口は巧妙に不安をあおりますが、公的機関や大手企業が、自動音声メッセージでいきなり未納料金の支払いを迫ったり、個人情報を要求したり、ATM操作を指示したりすることは通常ありません。 留守電の内容に少しでも不審な点を感じたら、まずは疑う姿勢が重要です。

電話番号から判断する

発信者番号からも、迷惑電話かどうかを判断する手がかりが得られます。

発信者番号が「非通知」で表示される着信や、見慣れない国際電話番号(例:+から始まる番号)からの着信は、迷惑電話や国際的な詐欺の可能性が高いと考えられます。

また、もし留守電で実在する企業名を名乗っていたとしても、すぐに信用してはいけません。Google検索や電話番号検索サイトなどを活用して、表示された番号を調べてみましょう。その企業の公式サイトで公開されている代表電話やお客様センターの番号と一致するか、必ず確かめてください。

このように留守電のメッセージ内容とあわせて発信者番号の情報も確認し、迷惑電話かどうかを判断しましょう。

迷惑電話だった場合の対処法は?

留守電の内容や発信者番号から、その着信が迷惑電話であると判断した場合、放置せずに適切な対処を取りましょう。繰り返し着信を受ける可能性もあるため、以下の方法を検討してください。

着信拒否設定で再発を防ぐ

迷惑電話は、一度だけでなく繰り返し同じ番号からかかって来るケースが多く見られます。

お使いの電話機本体の設定や契約している通信キャリアが提供するサービスを利用して、該当する電話番号を着信拒否リストに登録しましょう。同じ番号からの着信を未然に防ぐ有効な手段となります。

メッセージは無視・削除する

着信履歴や留守電に残されたメッセージは、基本的に無視し、可能であれば削除してください。履歴が残っていると、誤って折り返してしまうリスクも考えられます。不要な情報は端末に残さないよう心がけましょう。

悪質な場合は警察や関連機関へ相談する

留守電の内容が脅迫的であったり、執拗に金銭を要求してきたりするなど、悪質性が高いと感じた場合は、ご自身だけで解決しようとせず、公的機関への相談も視野に入れてください。

特に、詐欺の疑いが濃厚な場合や身の危険を感じるようなメッセージが残されていた場合は、警察署や消費生活センターといった専門機関へ連絡しましょう。

通報の判断基準や相談窓口の詳細は、こちらの記事も参考にしてください。

迷惑電話はどこに通報すべき?相談窓口・通報基準を解説

まとめ

迷惑電話と思われる着信の留守電メッセージは、再生すること自体に大きな危険はありません。多くの方が懸念される「聞いたら相手に通知されるのでは?」といった心配は不要です。

重要なのは留守電を聞いたあとの対応です。不安をあおるようなメッセージ内容であっても慌てず、安易に折り返し電話をかけないことが大切です。電話番号検索サイトを活用して、まずは発信者元の情報を確認しましょう。

しかし、日々かかって来る迷惑電話に個別に対応するのは、時間的にも精神的にも負担が大きいものです。特に企業においては、従業員が迷惑電話の対応に追われ、本来の業務に集中できない状況は避けたいところでしょう。

より確実で効率的な対策を求める企業様には、電話自動応答サービス(IVR)の活用も有効な選択肢となります。

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IVRy編集部

(株式会社IVRy / IVRy編集部)

IVRy編集部です。電話に関する様々な情報をわかりやすく解説します。 【IVRyとは?】 IVRy(アイブリー)は1日100円から利用できる電話自動応答サービス(IVRシステム)です。自由な分岐設定と自動応答・SMS返信・電話の転送(リダイレクト)・録音機能を活用し、営業電話・顧客からの問い合わせ・注文・予約等の様々なシーンを自動化します。また、営業時間内と営業時間外でルールを変えることや、電話履歴の確認や顧客登録機能等、多数の便利な機能が存在しています。

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