フリーダイヤル(0120・0800)とは? 番号の取得方法や導入のメリットを紹介
着信者課金電話番号の代名詞とも言える「フリーダイヤル」。知っているようで知らないフリーダイヤルの仕組みをはじめ、番号の取得方法や導入のメリット、ビジネスでの効果的な活用法まで、フリーダイヤルについて詳しく解説します。
- フリーダイヤルとは?
- フリーダイヤルの歴史と現状
- フリーダイヤルのビジネスでの役割
- フリーダイヤル導入のメリット
- 企業イメージの向上
- 顧客満足度の向上
- 顧客接点の増加
- マーケティング効果の向上
- 効率的な顧客対応
- フリーダイヤル導入のデメリット
- コストの増加
- 迷惑電話や間違い電話への対応
- 利用できる電話に制限がある
- フリーダイヤルを取得する方法
- フリーダイヤルの番号の種類
- フリーダイヤル料金の仕組み
- フリーダイヤルの基本サービス料金
- フリーダイヤルと他の電話サービスとの料金比較
- フリー ダイヤルを取得できるサービス5選
- 1. IVRy
- 2. フリーアクセス(NTT東日本・西日本)
- 3. フリーコール(KDDI)
- 4. フリーコールスーパー(ソフトバンク)
- 5. フリーボイス(楽天コミュニケーションズ)
- フリーダイヤルについてよくある質問
- Q1:フリーダイヤルとIP電話・ナビダイヤルの違いは何ですか?
- Q2:フリーダイヤルは海外から利用できますか?
- Q3:携帯電話からフリーダイヤルへ発信できますか?
- IVRyで簡単に電話番号を取得できます
- PC・スマホで固定電話が使えるようになる
- 電話自動応答として便利な機能も多数
- IVRyの無料トライアルでカンタンに番号取得
フリーダイヤルとは?
フリーダイヤルとは、着信側が通話料金を負担する電話番号のことです。フリーダイヤルは通常「0120」や「0800」で始まり、10〜11桁の電話番号で構成されています。
発信者は通話料を負担する必要がないため、企業のカスタマーサポートや通信販売の受注センターなど、顧客から連絡を受ける問い合わせ窓口の電話番号として利用されるケースが多く、企業と顧客をつなぐ重要なツールとして全国で広く導入されています。
フリーダイヤルの歴史と現状
フリーダイヤルは1985年12月3日に当時の日本電信電話(NTT)が固定電話の付加サービスとして提供を開始しました。その後、1999年7月にNTTコミュニケーションズが同サービスを引き継ぎ、現在に至ります。
フリーダイヤルのサービス開始当初は「0120」で始まる10桁の番号が主流でしたが、利用者の増加に伴い、1999年に「0800」で始まる11桁の番号が追加されました。
「フリーダイヤル」はNTTコミュニケーションズの登録商標ですが、一般的に「着信者課金番号」として認識され、着信側が通話料金を負担する電話サービスの総称としても使用されています。
現在、フリーダイヤルサービスはNTTコミュニケーションズ以外にも、NTT東日本・西日本の「フリーアクセス」、KDDIの「フリーコール」、ソフトバンクの「フリーコールスーパー」、楽天コミュニケーションズの「フリーボイス」など、複数の事業者が提供しています。
各事業者には総務省から番号が割り当てられ、電気通信番号計画や電気通信事業法に基づいて厳密に管理されています。
フリーダイヤルのビジネスでの役割
問い合わせや注文受付の窓口にフリーダイヤルを導入することで、顧客は通話料を気にせず気軽に電話をかけられるようになります。顧客満足度の向上や企業のイメージアップにつながるため、特にBtoC事業を展開する企業にとって有益なサービスのひとつと言えるでしょう。
さらに、自動応答や転送先の振り分け、通話データの分析などのオプションサービスを活用することで、業務改善や顧客対応の効率化も可能です。
フリーダイヤルは単純な着信者課金サービスとしてだけではなく、ビジネスを最大化するための重要なツールとして、多くの企業に利用されています。
フリーダイヤル導入のメリット
企業イメージの向上
フリーダイヤルは1985年にスタートした歴史の長いサービスです。NTTコミュニケーションズの調査によると、フリーダイヤルの認知度は90.5%(※)と非常に高く、多くの人がフリーダイヤルの番号やロゴを認識しています。
フリーダイヤルを導入する企業は、サービスの高い認知度や信頼性を活用してイメージの向上を図ることができるでしょう。
※出典:NTTコミュニケーションズ
顧客満足度の向上
フリーダイヤルは発信者が通話料金の心配をすることなく電話をかけられることから、顧客側の負担が軽減され、企業への信頼感にもつながります。
また、気軽に利用できる問い合わせ窓口を提供することで、顧客は問題解決の手段を迅速に得ることができ、結果的に企業に対する満足度の向上も見込めるでしょう。
顧客接点の増加
フリーダイヤルの導入により、顧客側からの積極的なコンタクトが期待できます。顧客との接点が増えることで、より多くのフィードバックを収集できるため、サービスの改善にも役立ちます。
また、顧客の声を直接聞くことで市場の変化にも気づきやすくなり、競合企業に対する優位性の確立や新しいビジネスチャンスの発見につながる場合もあります。
マーケティング効果の向上
広告やプロモーションにフリーダイヤル番号を利用することで、顧客が問い合わせや注文をする際の心理的ハードルが下がり、コンバージョン率がアップする可能性もあります。
さらに、フリーダイヤルを利用した顧客データの収集や分析を通じて、ターゲットのニーズをより正確に把握し、効果的なマーケティング戦略を立案することも可能です。
効率的な顧客対応
フリーダイヤルの自動応答システムやIVR(電話自動音声応答システム)を活用することで、顧客の問い合わせを担当部署へ迅速に振り分けることができます。
例えば、クレームが発生した場合に適切な担当者へ素早く転送できれば、顧客の不満を最小限に抑えることができるかもしれません。
フリーダイヤルの多彩なオプションを活用すれば、対応時間の短縮やサービス品質の向上が実現し、効率的な顧客対応が実現できるでしょう。
フリーダイヤル導入のデメリット
コストの増加
フリーダイヤルの導入には初期費用と月額費用が発生します。初期費用は、番号の取得や工事費にかかるコストで1回線あたり数千円程度になることが一般的です。
月額費用には基本料金に加えて通話料金が含まれます。通話料金は着信側の負担となるため、多くの問い合わせがある場合はコストが増大する可能性があります。
迷惑電話や間違い電話への対応
フリーダイヤルを導入した場合、迷惑電話や間違い電話に対しても通話料を負担する必要があります。特に迷惑電話が頻繁にかかってくる場合、高額な通話料が発生するリスクも。
また、不要な電話対応に時間とリソースを取られて顧客対応が遅れる可能性があり、業務効率を低下させる要因になることも考えられます。
利用できる電話に制限がある
フリーダイヤルには、発信者の電話番号に制約があるというデメリットがあります。具体的には、「050」から始まるIP電話や海外の電話番号からはフリーダイヤルにつながらない場合が多くあります。
特定の顧客からのアクセスが制限されてしまうため、フリーダイヤルの導入後は代替の連絡手段を提供する必要があるかもしれません。
フリーダイヤルを取得する方法
フリーダイヤルを取得するには、各サービス提供事業者への申込、契約、工事などが必要です。ここでは、NTTコミュニケーションズのフリーダイヤルを取得する場合を例に解説します。
まずは、電話やWebサイトから利用者情報を登録します。希望のサービスプランや料金、番号を確認し、電話開通工事の日程を調整して契約に移ります。通常、申込から5営業日以内に開通工事が完了します。
フリーダイヤルの番号は現在利用されていない番号の中から選択できます。過去に一度使用された番号でも、一定時間が経過すれば再利用が可能です。
なお、フリーダイヤルの申込には固定電話番号が必要になります。
フリーダイヤルの番号の種類
NTTコミュニケーションズが提供する「フリーダイヤル」には「0120」と「0800」で始まる番号があります。いずれもフリーダイヤルとして利用できる番号ですが、どんな違いがあるのか解説します。
・0120
1985年に日本で初めてフリーダイヤルのサービスが開始されたときから、おなじみの番号です。希望の番号を取得しづらいというデメリットがありますが、多くの人に認知されていることから顧客の信頼を得やすい番号です。
・0800
フリーダイヤルの番号が枯渇してきたため、1999年から新たにフリーダイヤル用に割り当てられた番号です。0120よりも認知度は低いですが、比較的好きな番号を選びやすいというメリットがあります。
フリーダイヤル料金の仕組み
フリーダイヤルの料金は、「基本サービス料金」と「初期工事費」「通話料金」から構成されます。このほか、有料オプションサービスを利用している場合は、その月額使用料が発生します。
実際にどの程度の料金が発生するか、以下に一例を紹介します。
フリーダイヤルの基本サービス料金
・基本サービス料金(月額)
NTTコミュニケーションズのフリーダイヤルには、2種類の基本料金プランがあります。3回線以上を契約する場合、プラン1の方が経済的です。
プラン2:契約回線数ごとに1,100円(税込)
・初期工事費
初期工事費には「サービス番号設定工事費」と「着信電話番号設定工事費」があり、どちらか一方の工事費が発生します。
着信電話番号設定工事費:着信先電話番号ごとに1,100円(税込)
・通話料金
携帯電話や公衆電話からの着信は通話料の負担が増えるため、発信端末を制限することも可能です。
携帯電話からの着信:20秒ごとに11円(税込)
公衆電話からの着信:60秒ごとに33円(税込)
フリーダイヤルと他の電話サービスとの料金比較
フリーダイヤルの料金は、他の電話サービスと比較してどの程度の差があるのでしょうか。
NTT東日本の一般加入電話の場合、導入時に5万円程度の初期費用がかかるほか、毎月の基本料金が2,000~3,000円前後、さらに通話のたびに通話料が発生します。通話料は固定電話の場合3分あたり9.35円、携帯電話にかけた場合は1分あたり17.5円です。
近年利用者が増えているひかり電話(光IP電話)の場合、初期費用が約3万円、月額利用料が2,000円程度です。通話料は無料通話分を超過すると3分あたり8.8円、携帯電話へは1分あたり17.6円発生します。
フリーダイヤルの工事費や利用料はこれらのサービスと比較しても決して高額ではなく、通話料も固定回線であればほぼ同額です。
ただし、携帯電話や公衆電話からの着信は割高になるため、導入前にどの電話からの着信が多いか確認しておいた方が良いでしょう。
フリーダイヤルを取得できるサービス5選
NTTコミュニケーションズ以外にも、フリーダイヤルと同様のサービスを提供している企業があります。ここでは、フリーダイヤルを取得できるサービスを5つ紹介します。
1. IVRy
IVRy(アイブリー)は、月々2,980円から電話自動応答システムを利用できるクラウドサービスです。着信フローは自由に作成でき、電話の目的によって違う部署へ電話を転送したり、メールやLINEに内容を通知するなど、電話対応を効率化するサービスが好評です。
IVRyでは「0120」や「0800」で始まるフリーダイヤルを、本人確認が完了してから最短2営業日で取得できます。NTTコミュニケーションズでフリーダイヤルを契約する場合と異なり、あらかじめ電話番号を持っている必要がなく、固定電話回線も不要。スマートフォンでもフリーダイヤルにかかってきた電話の応対が可能です。
発着信のログが残せるのもIVRyならではのメリットです。
2. フリーアクセス(NTT東日本・西日本)
NTT東日本およびNTT西日本が提供しているフリーダイヤルサービスで、「0120」や「0800」から始まる番号を契約できます。
基本機能のみを利用する場合は、1番号ごとに工事費1,100円、月額330円で導入可能。ただし、契約回線の所在する都道府県と異なる地域(他県)からかかってきた通話は接続できません。
3. フリーコール(KDDI)
「フリーコール」は携帯電話キャリア「au」を展開するKDDIによる法人向けサービスで、「0120」や「0800」から始まる番号を利用できます。
着信先地域が限定されている「フリーコール」と、複数拠点への着信が可能で付加サービスが多彩な「フリーコールDX」の2つのプランがあります。「フリーコールDX」では「0077」から始まる番号を選ぶことも可能です。
4. フリーコールスーパー(ソフトバンク)
ソフトバンクが提供するフリーダイヤルサービスで、「0120」や「0800」から始まる番号が提供されています。月額利用料は1番号につき2,000円ですが、自動適用となる割引サービスが充実しているため、利用状況によっては実質無料になることも。
標準プランの通話料金は3分あたり8.5円~、携帯電話からは全国一律3分あたり90円です。
5. フリーボイス(楽天コミュニケーションズ)
楽天コミュニケーションズが提供するフリーダイヤルサービスで、「0120」や「0800」から始まる番号を利用できます。基本工事費は500円、月額利用料は600円、900円、2,000円のプランから選べます。
フリーボイスは携帯電話からの着信がリーズナブルであることが特徴です。楽天コミュニケーションズのIP電話サービスに着信させた場合、他社のフリーダイヤルサービスと比較すると最大43%OFF(※)になる場合があります。
※出典:楽天コミュニケーションズ
フリーダイヤルについてよくある質問
Q1:フリーダイヤルとIP電話・ナビダイヤルの違いは何ですか?
フリーダイヤルは着信側が通話料金を負担するサービスです。
IP電話はインターネット回線を利用する電話サービスで、一般的に「050」から始まる番号が使用されます。ナビダイヤルは発信者が通話料金の一部を負担するサービスで、電話番号は通常「0570」から始まります。
Q2:フリーダイヤルは海外から利用できますか?
フリーダイヤルは日本国内専用のサービスとして提供されているため、海外から直接フリーダイヤル番号に発信することはできません。
ただし、国際電話用のフリーダイヤルサービスを提供している事業者もあり、その場合は特定の国からのみフリーダイヤルへの発信が可能です。
Q3:携帯電話からフリーダイヤルへ発信できますか?
携帯電話からフリーダイヤル番号に発信することは可能です。ただし、一部のフリーダイヤル番号では、携帯電話からの着信を受け付けていない場合や発信側に通話料金が発生する場合もあります。
具体的な対応状況はフリーダイヤルの提供会社や契約内容によって異なります。
IVRyで簡単に電話番号を取得できます
「IVRy」なら最短即日で、簡単に電話番号を取得することが可能です。
全国の市外局番やフリーダイヤルに対応しており、以下の番号すべての取得に対応することができます。
電話番号種別 | 取得できる電話番号 |
---|---|
IP電話 | 050番号 |
フリーダイヤル | 0120番号、0800番号 |
市外局番 | 東京03番号、大阪06番号をはじめとした全国の市外局番 |
※番号の在庫がない場合はご希望に添えない可能性があります
※050番号の場合は即日、フリーダイヤル・市外局番は数営業日いただきます
PC・スマホで固定電話が使えるようになる
IVRyで電話番号を取得することで、PC・スマホからフリーダイヤルや固定電話番号で発着信ができるようになります。
外出先やリモートでも会社の電話番号での発信や、固定電話がなくても固定電話番号の利用ができるため、電話業務の利便性向上や固定電話機のコスト削減が可能です。
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IVRyは電話番号の取得が可能になるだけでなく、電話自動応答システムとして便利な機能を多数搭載しています。
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※番号の在庫がない場合はご希望に添えない可能性があります
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