060で始まる電話番号があるって本当？迷惑電話なの？

最近、060で始まる電話番号がある、というウワサを耳にした方はいませんか？結論から言うと、060で始まる電話番号は、今のところほとんど使われていません。しかし近い内にMVNO向けに解放されると言われており、いずれ060から始まる電話番号を見ることになるかもしれません。この記事では、060で始まる電話番号は一体どんなものなのか、解説します。

060で始まる電話番号は、今はあまり使われていない

060で始まる電話番号は、今はまだあまり使われていません。（2022年5月現在）ですが、今後もしかすると060で始まる電話番号が盛んに使われるようになる可能性があります。

そもそも、こうした電話番号の頭につく「090」「080」などを決めるのは総務省の管轄です。現在では、これらの番号を持てる条件が厳しく、電波法に基づく基地局免許を持つこと等が定められています。そのため、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天の大手4社に限られている状態です。

一方、大手4社から通信網を借りているのが「格安スマホ（MVNO）」と呼ばれる事業者です。MVNO各社は大手4社からではなく、直接電話番号を割り当てるような仕組みを求めており、その対象として060で始まる電話番号が候補になっています。

060で始まる電話番号は、いつから使われる？

総務省による2021年12月の情報通信審議会では、060から始まる電話番号の導入を見送る発言がありました。2024年度までの需要を試算しても、必ずしも需要がひっぱくするとは考えられないからです。

しかし基地局免許を持つなどの厳しい条件は、見直す必要がある、としています。060で始まる電話番号はしばらく使われない見込みですが、今後はMVNOなどで活用されるかもしれませんね。

もし060で始まる電話番号から着信があったら、どうすればよい？

もし、将来060で始まる電話番号から電話がかかってきたら、それはMVNOの電話番号である可能性が高いです。相手に心当たりがある場合は電話に出てもよいですが、全く心当たりがないときは、すぐに電話に出ず、電話番号を調べてみましょう。直接電話番号をインターネット検索すれば、相手が誰か分かるかもしれません。

現在使われている電話番号にはどんなものがある？

まず最初に使われるようになったのは「090」や「070」で始まる電話番号です。090は携帯電話、070はPHSの電話番号として使われていました。携帯電話の普及に伴い、番号が足りなくなってきたため、2002年に「080」が解禁されます。

このほか、「010」は国際電話、「020」はIoTデバイス用、「050」はIP電話の電話番号として使われています。 また、ほとんど使われていないものの、実は「0600」で始まる電話番号もごくわずかに存在しているそうです。これは「FMCサービス」と呼ばれるもので、IP電話と携帯電話端末を連携させる仕組みになっています。FMCサービス自体は現在も利用されていますが、実際は別の番号を活用しており、0600はほとんど使われていないのが現状です。そのため今回、MVNO用の電話番号として「060」が注目されました。

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