クラウドPBXは海外でも使える?メリットや電話料金の比較、注意点を解説
インターネットに接続すればどこでも利用できるクラウドPBXは、その利便性の高さから多くの企業に導入されている電話回線サービスです。一方で「クラウドPBXは海外拠点でも利用できるのか?」という疑問もよく聞かれます。
そこで本記事では、海外拠点におけるクラウドPBXの利用可否やメリット、利用する際の注意点について詳しく解説します。
- クラウドPBXは海外でも利用できる
- クラウドPBXを海外で利用するメリット
- スピーディな通信環境の構築
- 多言語での自動応答
- 顧客満足度の強化
- 通話コストの削減
- 設備費用および運用管理コストの削減
- 拡張性と柔軟性の確保
- 海外で利用する際の注意点
- インターネット環境に依存する
- セキュリティ対策が不可欠
- クラウドPBXを選ぶ際のポイント(海外拠点編)
- 提供エリアを確認する
- デモなどにより通話品質を確認する
- 多言語対応の可否
- 料金
- クラウドPBXの導入を検討中なら「IVRy」がおすすめ
クラウドPBXは海外でも利用できる
クラウドPBXは、従来の電話回線ではなく、インターネット回線を介して通話や通信するサービスです。そのため、ネット環境が整備されていれば、基本的にはどの国でも利用できます。
また、クラウドPBXはその柔軟性から、拠点の移転や増設に対してもスムーズに対応できることが大きな特長です。海外拠点を設置する際のインフラ整備の手間を大幅に軽減でき、短期間での展開が可能になります。
クラウドPBXを海外で利用するメリット
クラウドPBXを海外拠点で活用すると、以下のようなメリットが得られます。
スピーディな通信環境の構築
物理的なPBX設備が不要なため、海外拠点間、海外⇔国内拠点間など、さまざまな拠点間における内線をスピーディに構築できます。
多言語での自動応答
IVR(電話自動音声応答システム)との連携により、多言語での自動応答が可能です。顧客が電話をかけた際に言語を選べるようにしたり、選択された言語でメニューを表示したりできます。グローバルな商圏を持つ企業にとって、クラウドPBXとIVRは強力なツールとなるでしょう。
顧客満足度の強化
CRMと連携すれば、顧客から電話があった際に顧客名や履歴情報を自動表示でき、より高品質な顧客対応が実現できます。
通話コストの削減
クラウドPBXはインターネット環境を利用した技術であるため、電話回線を利用するよりも通話料金を抑えられます。サービスによっては、海外拠点(特定の国)⇔国内拠点間の内線が無料の場合もあります。特に、国内拠点と海外拠点間のやりとりが多い企業にとってはメリットが大きいサービスです。
以下は、主要国における国際電話料金とクラウドPBXでの通話料金を比較した表です。クラウドPBXを利用すれば大幅にコストを削減できることがわかります。
主要国における費用比較 ※主要な国との3分間あたりの料金比較
国際電話 | クラウドPBX | |
アメリカ | 160円 | 27円 |
中国 | 420円 | 90円 |
イギリス | 420円 | 60円 |
オーストラリア | 450円 | 60円 |
フランス | 450円 | 60円 |
ドイツ | 450円 | 60円 |
※参考
・国際電話料金:NTTコミュニケーションズ「国際電話料金&国番号表」
・クラウドPBXの料金:FLET’S 光「ひかり電話国際通話料」
設備費用および運用管理コストの削減
海外拠点で現地の工事会社に依頼して電話回線を敷設する作業は大きな負担となります。クラウドPBXを利用すれば、各国での設備費用や運用管理が不要なため、手間とコストを大きく削減できるでしょう。
拡張性と柔軟性の確保
物理的なPBX設備が必要ないため、海外で拠点を増設・拡大する場合にもスピーディに対応できます。オフィスを移転する際も、設備の増設や移動の手間がかからず、迅速に導入可能です。
サテライトオフィスやレンタルスペースなど、さまざまな拠点で利用できる点がクラウドPBXの大きなメリットです。スマートフォンやタブレットにも対応しているため、モバイルワークの促進にもつながります。
海外で利用する際の注意点
海外拠点でクラウドPBXを利用する際には、注意点もあります。
インターネット環境に依存する
利便性の高いクラウドPBXですが、通話品質はインターネット環境に大きく依存します。インターネット環境が不安定な国では、通話中に音声が途切れたりするケースがあるため注意が必要です。
セキュリティ対策が不可欠
インターネットを利用するクラウドPBXでは、通信データを傍受されるリスクがあります。そのため、企業専門の安全なインターネット環境を用意する必要があり、専門知識が欠かせません。
先進国では、多くの通信会社が、法人向けの安全なインターネット環境の構築支援サービスを提供しています。しかし、国によってはサービスが少なく、安全なインターネット環境の構築に苦労する可能性があるでしょう。
クラウドPBXを選ぶ際のポイント(海外拠点編)
ここでは、クラウドPBX製品を選ぶ際にどのような点を考慮すべきか、海外拠点での利用を前提として特に重要な選定ポイントを解説します。
提供エリアを確認する
利用したい国・地域に対応しているクラウドPBXサービスを選びましょう。また、提供エリアの拡大が行われているかどうかも同時に確認するのがおすすめです。提供エリアの拡大が行われていれば、今後海外拠点が増える際に同じサービスを活用できる可能性が高まります。
デモなどにより通話品質を確認する
クラウドPBXの導入においては、通話品質を事前に確認することが重要です。導入前に海外での通話品質に関する実績情報を提供してもらいましょう。可能であれば、デモや無料トライアルなどを通して、実際に海外拠点で製品を利用してみると失敗を防げます。
多言語対応の可否
留守電や営業時間外の自動応答を実現するために、多言語対応が可能であることも重要な選定ポイントです。拡張機能として提供されているのか、他社IVRと連携して実現するのかといった観点でチェックしましょう。
料金
クラウドPBXサービスによっては、利用する国ごとに通話料金が大きく異なります。料金体系や基本料金、国別・エリア別の通話料金も必ず確認しましょう。
海外拠点でも、インターネット環境があればクラウドPBXが利用できます。敷設工事などが不要で、コスト面も大きく抑えられるクラウドPBXは、海外拠点における大きな武器となるでしょう。
クラウドPBXの導入を検討中なら「IVRy」がおすすめ
「IVRy(アイブリー)」は、IVRを活用したクラウド型の電話自動応答サービスです。電話の着信時に自動音声ガイダンスが応答し、用件に応じて音声案内や転送を自動的に行います。日本語、英語、中国語、韓国語に対応しているため、海外拠点での利用にもおすすめです。
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クラウドPBXよりも手軽に導入できるため、海外に拠点を持つ企業におすすめの選択肢です。