クラウドPBXに切り替えたい!固定電話番号をそのまま使えるのか徹底解説

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クラウドPBXに移行する際、今の固定電話番号をそのまま使えるか疑問に思っている方は多いでしょう。 クラウドPBXは電話番号を変えずに利用できますが、引き継ぎができない番号もあるため、事前に確認しておくことが重要です。 本記事では、固定電話番号をクラウドPBXに移行する方法や、利用可能な電話番号の種類、引き継ぎのポイントについて詳しく解説します。

クラウドPBXに移行する際、今の固定電話番号をそのまま使えるか疑問に思っている方は多いでしょう。クラウドPBXは電話番号を変えずに利用できますが、引き継ぎができない番号もあるため、事前に確認しておくことが重要です。

本記事では、固定電話番号をクラウドPBXに移行する方法や、利用可能な電話番号の種類、引き継ぎのポイントについて詳しく解説します。

1.クラウドPBXで利用できる電話番号

クラウドPBXは、従来の電話交換機(PBX)をクラウド上に構築するサービスです。物理的な機器が不要なためコストを抑えられ、場所を選ばない柔軟な電話環境を構築できます。

クラウドPBXで利用できる番号は、以下の3種類です。

  • 市外局番付き番号(03、06など)
  • 050から始まるIP電話番号
  • フリーダイヤル(0120、0800)

2.クラウドPBXで既存の固定電話番号はそのまま使える?

新たにクラウドPBXを導入する場合、既存の固定電話番号はそのまま利用できるのでしょうか。詳しく解説します。

結論、多くの場合は引き継ぎ可能

クラウドPBXは、既存の電話番号を引き継いで利用できるケースが多く、スムーズな移行が可能です。ただし、引き継ぎの可否にはいくつかの条件があり、すべての番号に対応しているわけではありません。

具体的にどのような場合に番号を引き継げるのか、詳しく見ていきましょう。

2.クラウドPBXで引き継げる電話番号・引き継げない電話番号

クラウドPBXで利用できる「固定電話番号」「050番号などIP電話特有の番号」「フリーダイヤル」の3種類の番号について、引き継ぎの可否に関して詳しく解説します。

電話番号の種類

引き継ぎ可否

備考

市外局番付き番号

◎ 可能

番号ポータビリティ対応、
双方向番号ポータビリティにより
NTT以外の事業者間でも可能

050番号(IP電話)

✕不可

番号ポータビリティ対応外、新規番号取得が必要

フリーダイヤル

○ 可能

紐づけ先の固定電話番号が引き継ぎ可能な場合

市外局番付きの番号

市外局番ではじまる固定電話番号は、多くの場合、番号ポータビリティを利用してクラウドPBXに引き継ぐことができます。ただし、引き継ぐには利用中のサービスが番号ポータビリティに対応している事業者であることが条件です。

ただし、NTTの「ひかり電話」専用電話番号に関しては、番号ポータビリティの対象外となります。

「050」番号などIP電話特有の番号

IP電話でよく使われる「050」番号は、通常の固定電話番号とは異なる管理方法が取られています。契約している通信事業者の管理下にあるため、一般的にはクラウドPBXへ移行する際に新たな番号の取得が必要です。

「050」番号をクラウドPBXで引き継ぎたい場合は、導入するクラウドPBX事業者が対応可能かどうかを事前に確認しましょう。

フリーダイヤル

通常フリーダイヤルは、単独ではなく、固定電話番号に紐づけて利用します。そのため、紐づけ先の固定電話番号がクラウドPBXに引き継ぎ可能であれば、フリーダイヤルも同様に利用を継続できます。

逆に、紐づけ先の固定電話番号がクラウドPBXで利用できない場合は、新しい固定電話番号を取得してから、フリーダイヤルの再設定が必要です。そうすることで、フリーダイヤルの番号を維持できます。

3.固定電話番号を変えずにクラウドPBXを利用する方法

従来の固定電話番号を変更せずにクラウドPBXを導入するには、番号ポータビリティで完全クラウド型を実現する方法と、ゲートウェイ機器を利用する方法があります。それぞれのメリットとデメリットを理解して、自社に合った方法を選びましょう。

番号ポータビリティを利用する方法

まずは、クラウドPBX事業者に、番号ポータビリティの利用を希望する旨を伝えましょう。対応可能であれば、事業者が作成した申請書を確認し、手続きを依頼します。

切り替え作業は通常1週間程度で完了します。 完了すれば従来の番号でクラウドPBXを利用可能です。

メリット・デメリット

PBXを完全にクラウド化でき、電話回線を別途契約する必要がない点が最大のメリットです。そのため、手軽に利用を開始できます。

一方で、通信の安定性や速度、通話品質については、ゲートウェイ機器の設置よりも劣る場合があります。事前に品質を確認するようにしましょう。

ゲートウェイ機器を設置する方法

番号ポータビリティを利用できない場合や、通信の安定性を重視したい場合は、ゲートウェイ機器を設置する方法が有効です。現在利用している電話回線にゲートウェイ機器をつなげて利用します。

メリット・デメリット

ゲートウェイ機器の設置により、通信の安定性や通話品質が確保されます。そのため、途切れない高速な通話環境を重視する場合には効果的です。

ただし、オフィス内に物理的な機器が必要で、設置場所がネックになることもあります。また、回線数が多い場合には、設備投資が増加するため、コスト面も含めて検討が必要です。

固定電話の転送設定を利用する

固定電話での着信をボイスワープ(転送電話)機能を利用してクラウドPBXに転送することで、現在の電話番号をそのまま活用できます。

この方法では、オフィスの固定電話番号にかかってきた電話をクラウドPBXに転送し、クラウドPBXの機能を活用してPCやスマートフォンなどで着信対応が可能になります。

メリット・デメリット

ボイスワープは設定が簡単で、早急にクラウドPBXを利用したい場合に有効です。新たな回線工事などが不要なため、申し込みから短期間でクラウドPBXの利用を開始できます。

一方で、転送には別途通話料が発生するため、着信が多い場合はコストがかさむ可能性があります。また、転送設定では発信時に元の固定電話番号を表示できないケースがある点もデメリットです。

【独自調査】会社での電話着信件数は月に「100件以上500件未満」が24.1%

編集部で経営者や役員を含む会社員を対象に、会社への電話着信件数に関するアンケートを取ったところ、「10件以上100件未満」と回答した方が最も多く、26.9%。ついで、「100件以上500件未満」と答えた方が24.1%でした。企業の半数では月に数10件から数100件の電話がかかってきていることになります。

Q:月間の電話着信件数は平均してどれくらいですか?

月間の電話着信件数についてのアンケート画像

(調査名:IVR導入企業向けアンケート調査、調査対象:25〜65歳の経営者・役員・会社員、有効回答数:200件、調査実施日:2025年9月29日、調査手法:インターネット調査、調査実施会社:株式会社IVRy)

電話業務の効率化が課題ならクラウド型IVRという選択肢

クラウドPBXは、電話交換機をクラウド化し、場所を選ばない柔軟な電話環境を構築する優れたソリューションです。しかし、企業の電話に関する課題は、PBXの機能面だけでなく「そもそも電話対応業務に多くのリソースが割かれている」ことにあるケースも少なくありません。

もし、かかってくる電話の一次対応や、よくある質問への回答、担当者への適切な振り分けといった業務そのものを効率化したいのであれば、クラウドPBXの代替、あるいは連携ソリューションとして「クラウド型IVR(電話自動応答サービス)」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

例えば、電話自動応答サービス「アイブリー」では、電話の着信時に自動音声ガイダンスが応答し、用件に応じて音声案内や転送を自動的に行います。

「アイブリー」の導入により、簡単な問い合わせは自動回答できるため、電話対応件数を大幅に削減できます。さらに、迷惑電話対策や顧客管理機能、AIによる文字起こしなど、電話業務を便利にする機能が豊富にあり、月額2,980円~という低コストで利用可能。

クラウドPBXよりも手軽に導入できるため、海外に拠点を持つ企業におすすめの選択肢です。

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アイブリー編集部のプロフィール画像

アイブリー編集部

(株式会社IVRy / アイブリー編集部)

アイブリー編集部です。電話に関する様々な情報をわかりやすく解説します。 【アイブリーとは?】 アイブリーは1日100円から利用できる電話自動応答サービス(IVRシステム)です。自由な分岐設定と自動応答・SMS返信・電話の転送(リダイレクト)・録音機能を活用し、営業電話・顧客からの問い合わせ・注文・予約等の様々なシーンを自動化します。また、営業時間内と営業時間外でルールを変えることや、電話履歴の確認や顧客登録機能等、多数の便利な機能が存在しています。

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