固定電話で通話録音する方法4選!比較表やおすすめの方法も解説
固定電話で通話録音をすると、防犯対策やメモとして利用できるなど、さまざまなメリットを得られます。一方で、固定電話に通話録音機能を追加する方法が分からないという声もよく聞かれます。通話を録音するには複数の方法があります。
本記事では、固定電話で通話録音する4つの方法を詳しく解説します。
1. 固定電話で通話を録音する4つの方法
固定電話で通話を録音する方法は、主に以下の4つです。
- 固定電話の録音機能
- 録音装置の設置
- CTIの活用
- クラウドPBXの活用
固定電話の録音機能
もっとも手軽かつ安価に利用できるのが、固定電話の録音機能を活用する方法です。多くの固定電話には通話録音機能が標準搭載されているため、新たに機器を用意する必要がありません。
ただし、録音機能には制限があるため、事前に確認が必要です。具体的には、録音可能な通話件数が限られている場合が多く、長期間の録音データ保存には向きません。また、録音データの確認や操作には電話機本体が必要であるため、利便性の面ではやや劣ります。
通話録音を頻繁には行わない個人利用や、短期間で必要な録音を管理する中小規模のビジネスには適しているでしょう。
録音装置の設置
固定電話に専用の録音装置を接続する方法は、多数の通話録音を行いたい場合に適しています。録音データは、SDカードや内蔵メモリに保存する形式が一般的です。また、録音装置にはさまざまな種類があるため、利用シーンや目的に応じて選択しましょう。
例えば、いたずら電話や詐欺電話への対策も兼ねたい場合には、録音されていることをアナウンスする防犯機能付きの通話録音装置を選ぶとよいでしょう。低コストで利用したい場合はICレコーダーの活用も選択肢の一つですが、手動での操作が必要となる点に注意してください。
CTIシステムの活用
CTI(Computer Telephony Integration)システムとは、電話とコンピューターを統合するシステムのことです。多くのCTIでは高度な通話録音の機能が搭載されています。
例えば、録音データを通話日時、顧客情報、オペレーター名などと紐付けて保存する、AIと連携してテキスト化して録音データとともに保存することもできます。録音データは、指定されたストレージ(サーバー)もしくはクラウドに保存されます。
クラウドPBXの活用
クラウドPBX(Private Branch Exchange)は、電話の通話線をつなぎ替える交換機(PBX)の機能を、クラウド上で提供するシステムです。物理的な機器を設置する必要がないため、初期費用を抑えて短期間で導入できるメリットがあります。
通話録音機能のほか、IVR(自動音声応答)や時間外アナウンス、WEB電話帳といった便利な機能を備えている点が特徴です。
録音機能では、全通話の自動録音が可能で、録音データはクラウド上に保存されるため、検索や共有が容易となり、業務フローの改善にも寄与するでしょう。
また、クラウドPBXは、固定電話だけではなく、スマートフォンやPCなど多様な端末に対応しており、リモートワーク環境でも録音できます。
2. 録音方法の比較表
固定電話の録音方法について、表形式でまとめました。比較する際にご活用下さい。
録音方法 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
固定電話の録音機能の活用 | 録音機能が標準搭載された電話機を利用 |
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録音装置の設置 | 録音装置やICレコーダーを電話機に接続して利用 |
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CTIシステムを活用 | CTIサービスと契約して利用 |
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クラウドPBXを利用 | クラウドPBXサービスと契約して利用 |
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3. 固定電話の通話録音はクラウドPBXがおすすめ
固定電話の通話録音は、クラウドPBXの活用がおすすめです。その理由と、通話録音以外のメリットを紹介します。
通話録音にクラウドPBXがおすすめの理由
通話録音にクラウドPBXがおすすめの理由は、以下の3つです。
- 初期費用を抑えられる
- 導入が容易かつ短期間で利用可能
- 録音データの管理が容易
初期費用を抑えられる
クラウドPBXは物理的な機器(オンプレミス型PBX)を設置する必要がなく、インターネット上で利用できるため、導入費用を大幅に抑えられます。特に中小企業やスタートアップにとって、コスト面の負担が軽減される点は大きなメリットです。
導入が容易かつ短期間で利用可能
クラウドPBXはインターネット環境があればすぐに導入できるため、短期間で運用を開始できます。大規模な設備工事や長期間の準備期間が不要で、急な導入ニーズにも対応可能です。
録音データの管理が容易
クラウドPBXには通話録音機能が標準またはオプションで搭載されています。録音データはクラウド上に保存されるため検索や再生、共有が容易で、データを管理しやすい点も魅力です。
その他機能面でもメリットが豊富
クラウドPBXには、通話録音の利用以外にも、以下のようなメリットがあります。
- 柔軟な対応端末
- 豊富な機能
- クラウドの利便性
- 高度なセキュリティ
柔軟な対応端末
クラウドPBXでは、固定電話だけではなく、スマートフォンやPCなど複数のデバイスで通話が可能です。これにより、リモートワーク環境でも同じ録音機能を利用でき、働き方の柔軟性を高められます。
豊富な機能
クラウドPBXはビジネスに役立つ以下のような機能を備えており、業務効率化に貢献します。
- IVR(自動応答機能):電話の着信時に音声案内を流し、選択肢(例:「1を押して営業部へ」)を提示し、選ばれた番号の部署に接続する
- 自動転送:設定されたルールに従い、着信内容にそって自動転送する
- 迷惑電話対策:ブラックリストやフィルタリング機能により迷惑電話を防止
- 顧客情報との連携:CRMなどほかのシステムと連動可能
他にもさまざまな機能があります。詳しくは以下の記事をご覧下さい。
高度なセキュリティ
クラウドPBXでは、録音データの暗号化など、高度なセキュリティ対策が講じられているのが一般的です。基本的に、録音データは暗号化されたうえで保存されます。これにより、録音データの漏洩リスクが低減され、安心して利用できます。
クラウドPBXのセキュリティについては以下の記事で詳しく解説しています。
参考:クラウドPBXのセキュリティは安全?選定ポイントや対策の勘所を解説
固定電話で通話録音を行う方法には「録音機能の活用」「録音装置の設置」「CTIシステムの活用」「クラウドPBXの利用」の4つがあります。なかでもクラウドPBXは、低コストかつ短期間で導入できるうえ、録音データのクラウド保存や柔軟な端末対応なども可能で、利便性に優れたシステムです。
固定電話での録音方法を検討している方は、クラウドPBXの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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