ビジネスフォン導入時の価格相場と選び方を解説!新品・中古を徹底比較

この記事を読むとわかること
- ビジネスフォン導入にかかる費用の内訳
- ビジネスフォン導入時の、新品・中古・リースのメリットとデメリット
- ビジネスフォンの費用を下げる方法
本記事では、ビジネスフォンの費用相場を、導入方式ごとに詳しく解説していきます。初期費用だけではなく、月額利用料やメンテナンスにかかる費用もあわせて比較・検討し、自社のニーズに合ったビジネスフォンを選びましょう。
ビジネスフォンの費用相場
ここでは、代表的なビジネスフォンの手段である「オンプレミス型ビジネスフォン」「クラウド型ビジネスフォン」の費用相場について、比較表をもとに解説します。
初期費用 | 月額料金 | メンテナンス費用 | |
|---|---|---|---|
オンプレミス型 | 数十万円〜数百万円以上 | 0〜数万円程度 (1万円~3万円程度が多い) | パッチ適用やアップデートなど自社対応が必要 |
クラウド型 | 0〜5万円程度 ※初期費用が不要のサービスもある | 1,000〜5,000円程度 | なし (ベンダー側にて実施) |
オンプレミス型ビジネスフォン
オンプレミス型ビジネスフォンの初期費用について、「新品」と「中古」の場合をそれぞれ比較します。
オフィス規模 | 小規模(0〜5台) | 中規模(6〜10台) | 大規模(11〜30台) | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
新品 | 中古 | 新品 | 中古 | 新品 | 中古 | |
電話機本体 | 8〜25万円 | 2〜6万円 | 15〜50万円 | 2.5〜12万円 | 17〜150万円 | 4〜36万円 |
主装置 | 15〜20万円 | 3〜5万円 | 15〜30万円 | 3〜7万円 | 30〜100万円 | 6〜25万円 |
工事費 | 5〜10万円 | 5〜10万円 | 6〜20万円 | 6〜20万円 | 11〜60万円 | 11〜60万円 |
合計(目安) | 約30〜50万円 | 約10〜20万円 | 約60〜100万円 | 約30〜70万円 | 約100〜300万円 | 約50〜120万円 |
リース月額目安 | 約5,000〜8,500円/月 | 約1〜1.7万円/月 | 約1.7〜5.1万円/月 | |||
初期費用
オンプレミス型の場合、企業内に専用のハードウェアを設置する必要があるため、一般的に導入するには数百万円以上の初期費用が必要です。
カスタマイズ性は高いものの、初期のコスト負担が大きくなります。
ハードウェア(電話機): 3〜5万円 × 人数分
価格: 1台あたり30,000円~50,000円程度
利用人数分の購入が必要となります。その他に、ビジネスフォンが故障した場合に備えて予備機も一定割合で確保しておく必要があります。
基盤インフラ: 100,000円~1,000,000円程度
- 電話交換機(PBX)
電話の発信や着信のアルゴリズムをプログラムで制御する専用システムとして電話交換機を購入する必要があります。
ソフトウェアは基本的にPBXにインストールされており、別途購入する必要はありません。
- ネットワーク機器
電話交換機とオフィスに設置するビジネスフォンをネットワーク的に接続させるためのルーター、スイッチ、LANケーブルなどが必要となります。
- 関連サーバ・ストレージ装置
通話だけでなく、IVRや通話録音などのオプション機能を実現するためには関連するシステム機器を追加で導入する必要があります。
設置・設定コスト: 100,000円~500,000円程度
- システムエンジニア費用
ビジネスフォンの設計や設定を行うためには、専門知識を持つエンジニアに作業を委託する必要があります。
- 配線工事・ネットワーク作業者費用
電話の配線やネットワーク工事についてはシステムエンジニアでは対応できないため別の専門作業員への委託契約を締結する必要があります。
導入支援費用: 100,000円~500,000円程度
- 社員向けの操作トレーニング
ビジネスフォンの操作を社内で展開していくために、社内のシステム担当に対して操作をレクチャーして研修してもらうための一時コストが必要となります。
- マニュアルや資料の作成
社内でビジネスフォンの利用をスムーズに行うために参照するマニュアルを整備する必要があり、多くの場合は電話メーカーに作成を依頼します。
月額費用: 1台あたり数千円~50,000円程度
月額利用料の相場は数万円(1万~3万円が多い)ですが、買い切りモデルの場合はかからないケースもあります。規模によっては、長期的に見るとトータルコストが高くなる可能性があるでしょう。
電話回線料金
家庭用の固定電話と同様に外線通話を使用した場合には通話料金を見込んでおく必要があります。なお、社員同士の内線通話であれば敷設した社内ネットワークで通信されるためコストは掛かりません。
メンテナンス費用
ビジネスフォンと同様、自社でのメンテナンスが必要なため、工数分の人件費がかかります。また、IT部門の負担も大きくなるおそれがあります。
クラウド型ビジネスフォン(クラウドPBX)
初期費用
クラウドPBXの初期費用は「0〜10万円」程度です。
ハードウェア(電話機): 0〜3万円
クラウド型の場合、スマートフォンに対応しているサービスが多くあります。iPhoneのようなスマートフォンを電話機として使用する場合、ハードウェアの購入が不要なため、コストを大きく抑えて導入できるメリットがあります。
基盤インフラ・設置設定: 0円
クラウド型の場合、インターネットと電話端末さえあれば利用できるため、オンプレミス型では必要だったこれらの費用が不要になります。
導入支援費用 0円~100,000円程度
クラウド型の場合、Webで申し込みし、アプリをインストールすることで、ベンダー側での初期設定やトレーニングなく、すぐに利用を始められるサービスもあります。
導入規模にもよりますが、導入支援費用が不要なケースも多いでしょう。
月額費用
月額料金は「1,000〜5,000円(ユーザー単位)」程度のサービスが多く、ユーザー数に応じた料金体系が一般的です。コストの透明性が高く、拡張性も持ち合わせています。
また、プロバイダーがメンテナンスを行うため、追加費用は基本的に発生しません。
サービス種類別に費用項目を整理すると、以下のようになります。
オンプレミス型 | クラウド型 (クラウドPBX) | |
|---|---|---|
ハードウェア(電話機) | 初期コストとして支払う | 既存のスマホなどを使う場合は不要 新規購入の場合は初期コストとして支払う |
基盤インフラ | 不要 | |
設置・設定コスト | 不要 | |
導入支援費用 | 初期コストとして支払う | |
ビジネスフォン利用料 | 月額支払い |
ビジネスフォンの価格の内訳
ビジネスフォンの見積もりは、主に「主装置(PBX)」「電話機本体」「設置工事費」の3つの要素で構成されています。それぞれの役割と価格相場を理解することで、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。
電話機本体の価格
実際に通話で利用する電話機本体の価格です。標準的な多機能電話機の場合、新品で1台あたり1.5万円〜5万円、中古品であれば4,000円〜1.5万円が相場です。
コードレス機能や受付用の大型ディスプレイを備えた高機能な機種は、さらに高価になります。
主装置(PBX)の価格
主装置(PBX)は、複数の外線と内線を接続・制御する、ビジネスフォンシステムの中核を担う機器です。システムの頭脳ともいえる部分であり、価格は接続できる電話機の台数や回線数(同時に通話できる数)によって大きく変動します。
小規模オフィス(〜15名)向けのもので15万円〜、中規模オフィス(〜50名)向けでは30万円〜が価格の目安です。
詳しくは関連記事の「ビジネスフォンの主装置とは?失敗しない選び方から導入費用まで徹底解説」をご覧ください。
設置工事費
ビジネ スフォンの導入には、「工事担任者」という国家資格を持つ専門技術者による設置工事が法律で義務付けられています。 この工事費には、主装置の設定や電話機の配線作業などが含まれます。
費用の目安は電話機1台あたり1万円〜2万円程度ですが、オフィスの配線状況や導入台数によって変動します。
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ビジネスフォンやクラウドPBXは多機能ですが、主装置の購入・設置工事・月額の回線費用など、導入・運用のコストが大きくなりがちです。
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ビジネスフォンの導入形態ごとの料金比較
ビジネスフォンを導入する際には、主に「新品で購入」「中古で購入」「リースで導入」の3つの形態があります。それぞれ初期費用や総コスト、メリット・デメリットが大きく異なるため、自社の状況に合わせて最適な方法を選ぶことが重要です。
導入形態 | 初期費用 | 総支払額 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
新品で購入 | 高額 | 比較的安い | メーカー保証があり安心・最新機能が使える | まとまった資金が必要 |
中古で購入 | 非常に安い | 最も安い | 初期費用を大幅に削減できる | 保証がない場合が多く、故障リスクがある |
リースで導入 | 非常に安い | 割高 | 初期費用を抑えられる・経費処理が楽 | 中途解約が困難・総支払額は高くなる |
新品で購入する場合
メーカーの手厚い保証のもとで、最新機能が搭載されたビジネスフォンを利用できるのが、新品購入の最大のメリットです。長期的に利用する場合、リース契約よりも総支払額を抑えられる可能性があります。
ただし、導入時に主装置や電話機本体、工事費などを含めた多額の初期費用が必要になる点がデメリットです。資金に余裕があり、長期的な資産としてビジネスフォンを所有したい企業に向いています。
中古で購入する場合
中古購入の魅力は、初期費用を新品の数分の一にまで大幅に削減できる点にあります。基本的な機能さえ使えれば問題ない場合や、短期間の利用を想定している場合には非常に有効な選択肢です。
一方で、メーカー保証がない、またはあっても短期間なため、故障した際の修理費用は自己負担となるリスクがあります。また、旧モデルが中心となるため、最新の機能は利用できません。導入する際は、十分な保証やサポート体制を提供している、信頼できる販売店を選ぶことが極めて重要です。
リースで導入する場合
リース契約は、まとまった資金を用意することなく、月々定額の支払いで新品のビジネスフォンを導入できる方法です。月額料金は経費として計上できるため、会計処理がシンプルになるメリットもあります。
ただし、リース料金には金利や手数料が含まれるため、総支払額は購入するよりも必ず割高になります。また、契約期間は5〜7年が一般的で、期間中の途中解約は原則として認められていません。事業計画の変更に柔軟に対応しづらい点は、大きなデメリットといえるでしょう。
ビジネスフォンの費用を抑える方法
ビジネスフォンの導入・運用コストを抑えるためには、いくつかのポイントがあります。ここでは代表的な4つの方法を紹介します。
中古ビジネスフォンを検討する
前述の通り、初期費用を最も効果的に削減する方法が、中古ビジネスフォンの活用です。新品にこだわらないのであれば、信頼できる販売店から購入することで、品質とコストのバランスが取れた導入が可能です。
複数の業者から相見積もりを取る
同じメーカーの同じ機種であっても、販売店によって見積もり価格は異なります。特に、設置工事費やリース契約の料率は業者による差が出やすいポイントです。必ず複数の業者から相見積もりを取り、価格とサービス内容を比較検討しましょう。
必要な機能を見極める
多機能な最新機種は魅力的ですが、自社の業務に不要な機能が多ければ、その分無駄なコストを支払うことになります。通話録音やスマートフォン連携など、本当に必要な機能は何かを事前に洗い出し、過不足のないシステムを構成することがコストの最適化につながります。
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ビジネスフォンのよくある質問
ここでは、ビジネスフォンの価格に関してよく寄せられる質問にお答えします。
ビジネスフォンはなぜ高い?
家庭用電話機と比較してビジネスフォンが高価な理由は、主に2つあります。
- 高機能な「主装置(PBX)」が必要だから
ビジネスフォンは、家庭用電話機と違い、複数の外線と内線を同時に制御する必要があります。そのための司令塔の役割を果たすコンピューターが主装置(PBX)であり、この機器そのものが高価です。 - 専門家による「設置工事」が必須だから
主装置と複数の電話機を正しく接続・設定する作業は専門知識を要し、法律で国家資格を持つ技術者による工事が義務付けられています。 この専門的な技術料も、価格に含まれています。
メーカーごとの特徴は?
ビジネスフォンには複数のメーカーがあり、それぞれに特徴があります。代表的な3社の特徴は以下の通りです。
メーカー | 特徴 |
|---|---|
NTT | 国内で圧倒的なシェアを誇り、信頼性が非常に高いです。中古市場にも豊富に流通しているため、入手しやすいのがメリットです。 |
SAXA | 中小企業向けの製品に特化しており、コストパフォーマンスに優れています。デザイン性の高いコンパクトな機種も人気です。 |
NEC | 豊富な機能と高い拡張性を持ち、企業の成長に合わせてシステムを柔軟に拡大できます。大規模オフィスへの導入実績も豊富です。 |
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