ビジネスフォン業者7社比較!導入前のチェックポイントも解説

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近年、テレワークの普及やDX推進により、企業のコミュニケーション手段が変化しています。その中で、ビジネスフォンは単なる電話機ではなく、業務効率化とコスト削減に貢献する重要なツールに進化しました。本記事では、ビジネスフォン導入のメリットや導入前のチェックポイントを解説するとともに、おすすめのビジネスフォン業者も紹介します。

近年、テレワークの普及やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、企業のコミュニケーション手段が変化しています。その中で、ビジネスフォンは単なる電話機ではなく、業務効率化とコスト削減に貢献する重要なツールに進化しました。 

この記事では、ビジネスフォン導入のメリットや導入前に確認したい具体的なチェックポイントを解説するとともに、おすすめのビジネスフォン業者も詳しく紹介します。

ビジネスフォンとは?

ビジネスフォンは固定電話や携帯電話と異なり、ビジネスに特化した機能を搭載した電話システムです。例えば、社員同士のスムーズな連絡を可能にする「内線通話」や離れた拠点への「転送機能」、通話内容を記録する「通話録音」など、業務効率を高めるさまざまな機能があります。

このシステムの核となるのが、PBX(Private Branch Exchange)と呼ばれる電話交換装置です。近年はクラウドPBXが普及しており、従来の電話システムに比べてコストを抑えながら、さまざまな拡張機能を利用できるようになっています。

自社に合ったビジネスフォン業者の選び方

ビジネスフォンの導入を成功させるには、価格だけでなく、実績やサポート体制などを総合的に比較し、自社に最適なパートナーを見つけることが重要です。

ここでは、ビジネスフォン業者を選ぶための6つの重要ポイントを解説します。

1. 導入実績と評判

業者の信頼性を判断する上で、導入実績や業界での経験は重要な指標となります。実績が豊富な業者は、多様なニーズに対応してきた経験から、的確な提案が期待できるでしょう。

特に、自社と同じ業種・規模の導入事例があるかを確認することが大切です。公式サイトの事例紹介や第三者の口コミサイトなども参考に、客観的な評価を調査しましょう。

2. 取り扱い機種と提案力

複数の主要メーカー(NTT、サクサ、NECなど)を扱っている業者であれば、幅広い選択肢から比較検討できます。また、企業の状況に合わせて、新品だけでなく中古機器やクラウドPBXといった多様な選択肢を提示できるか、事前に確認しておきましょう。

3. 料金体系と見積もりの明確さ

ビジネスフォンの導入には、機器本体の価格だけでなく、設置工事費や保守費用など、さまざまなコストが発生します。そのため、複数の業者から見積もりを取り、総額で比較検討することが不可欠です。

見積もりを比較する際は、内訳が「一式」となっていないか注意しましょう。「機器費用」「工事費」「保守費」などが項目ごとに明記された、詳細で分かりやすい見積もりを提示する業者を選ぶのが安心です。

4. サポート体制の充実度と対応スピード

ビジネスフォンは長期間利用するため、導入後のサポート体制がカギを握ります。トラブル発生時の対応スピードや、サポートの受付時間(24時間365日対応か、平日のみかなど)を事前に確認しておきましょう。

また、保守契約の範囲も重要なチェックポイントです。故障時の修理や部品交換が契約に含まれているかなど、具体的なサポート内容を把握しておくことで、万が一の際も安心して運用できます。

5. 設置工事の対応力と資格

設置工事がスムーズに進むかどうかも、業者選びの重要なポイントです。業務への影響を最小限に抑えるため、事前の現地調査や打ち合わせを丁寧に行い、迅速に対応してくれる業者を選びましょう。

また、ビジネスフォンの設置には「工事担当者」という国家資格が必須(※1)です。資格を持つスタッフが在籍し、責任を持って自社で施工を行う業者であるかもしっかりと確認しましょう。

6. 契約内容の確認

契約形態には、主に購入、リース、レンタルの3つがあります。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、自社に合った方法を選ぶことが大切です。

契約の際は、契約期間や自動更新の有無、途中解約した場合の違約金など、契約書の隅々まで目を通し、内容を十分に理解しましょう。法人契約の場合、クーリングオフ制度は適用されない(※2)ため、不明点は契約前に必ず解消しておく必要があります。

※1 参照:工事担任者資格制度Q&A|総務省

※2 参照:第3章 民法・商法関係|中小企業庁

ビジネスフォン導入前のチェックポイント

ビジネスフォンの導入を成功させるには、事前の準備が欠かせません。次の観点から導入可能かを確認し、検討することが大切です。

設置環境の確認

主装置の設置スペース、配線ルートや電源容量を確認し、設置に問題ないかを検討します。特にオフィスビルの場合、配線工事が制限されることがあるため、事前に建物管理者への確認が欠かせません。また、地震対策として、機器の固定方法についても検討が必要です。

ネットワーク環境の確認

現在のビジネスフォンは、インターネット回線との連携が不可欠です。導入前にネットの回線速度や安定性を確認し、必要に応じて回線のアップグレードを検討します。通話品質を確保するため、バックアップ回線の設置も視野に入れましょう。

電話機の台数と機能の特定

現在の従業員数だけでなく、将来の増員も考慮して電話機の必要台数を決定します。さらに、将来的に必要となる可能性がある機能についても検討します。特にモバイル連携やリモートワーク対応など、働き方の変化に応じた機能の必要性を考慮することが大切です。

電話番号の対応方法

既存の電話番号を継続して使用する場合は、番号ポータビリティの確認が必要です。新規番号を取得する場合は、顧客にわかりやすい番号の取得を検討します。また、代表番号の設定方法や、追加の電話番号が必要かどうかについても確認しましょう。

コストの把握

ビジネスフォンの導入には、初期費用に加えて、月々の利用料や保守・メンテナンス費用が必要です。特に保守費用は見過ごされがちですが、トラブル時の対応を考えると重要な要素です。将来的な機能追加の可能性も考慮に入れて、総合的なコスト計画を建てることが重要です。

サポート体制の確認

システムの安定した運用には、導入後のサポート体制が重要なポイントです。サポートの受付時間や対応範囲、緊急時の対応体制を確認します。また、運営をスムーズにするためには、包括的にサポートを提供する業者が理想的です。導入前に体制についても確認しましょう。

ビジネスフォンおすすめ業者7選

ここからは、おすすめのビジネスフォン業者の特徴や実績などについてご紹介します。

西日本電信電話株式会社(NTT西日本)

個人事業主から大手まで幅広く導入実績があり、開設から保守までの問い合わせを一元的に対応できるのが強みです。トラブルなども、回線手配時と同じ窓口で対応してもらえるので安心感の高さもメリットです。

費用感

要問合せ。加入電話プランやライトプランなどを用意

導入実績

ビジネスフォンの導入シェアは約40%と高く、個人事業主から大企業まで幅広い導入実績

サポート体制

「オフィス安心パック」の利用で9:00~21:00のサポート、24時間365日の緊急出張修理オプションも提供

株式会社大塚商会

主要メーカーのビジネスフォンを豊富に取り扱っており、全て最新機種のリースが可能。システム導入から連携までワンストップで依頼できる点も強みで、手間とコストを削減できます。

費用感

要問合せ

導入実績

100万社以上の導入実績

サポート体制

全国のエンジニアが連携し迅速に対応。専用コールセンターや定期訪問・電話サポートも提供

名電通株式会社

ビジネスフォンの分野では50年のサービス提供実績を持つ老舗企業です。高い技術力とフォロー体制を持ち、ビジネスフォンのリースからスマートフォンの内線化、テレワークシステムの構築など幅広く対応します。

費用感

要問合せ

導入実績

57万件以上の施工実績

サポート体制

あんしん延長保証サービスなど

スターティアホールディングス株式会社

クラウドPBX型IP電話サービスを提供し、スマホを内線電話として利用可能。これにより、従来のPBX(主装置)や電話機の設置が不要になり、インターネット接続環境があれば外出先からでも利用可能です。

費用感

要問合せ

導入実績

累計取引社数は5万社以上

サポート体制

ビジネスフォンのサポート専任スタッフが故障時や操作方法などをサポート

株式会社ベルテクノス

ビジネスフォン選びから回線手配、各種手続き代行まで、一元的な対応が強みです。また、クラウドPBX「OFFICE PHONE」も取り扱っており、スマートフォンで会社の電話番号を利用することも可能です。

費用感

要問合せ。オプションサービス申し込みで0円プランなども用意

導入実績

2万社以上の導入実績

サポート体制

24時間体制でサポートを提供し、迅速な対応が可能

オフィスコム株式会社

低価格ながら多機能を備えたビジネスフォンを提供。自社の用途にあわせてビジネスフォンとクラウドPBXのいずれかを選択できます。ビジネスフォンの場合は1台からの増設も可能です。

費用感

要問合せ。導入費6,600円から

導入実績

大手企業との取引実績

サポート体制

故障時には無償訪問対応。1年間の保守と動作保証あり

サポートリンク株式会社

ビジネスフォンはもちろん、OA機器・オフィス家具・事務器など、オフィスインフラ全般に対応可能。国内50ヶ所以上のネットワークを持ち、全国で設置工事・保守サービスが受けられます。

費用感

要問合せ

導入実績

中小企業向けに多くの導入実績あり

サポート体制

専任スタッフによるサポート体制を構築

コストと機能のバランスを見極めて最適な業者を選定

ビジネスフォンの選択は単なる通話機器の選定ではなく、業務効率化とコスト削減を実現するための重要な経営判断です。選定にあたっては、導入費用や運用コスト、長期的な保守・メンテナンス体制などを視野に入れた検討が必要です。

企業の業務効率化とコスト削減を推進したいなら、クラウド型のビジネスフォン(クラウドPBX)の導入が効果的です。ビジネスフォン導入の際は、クラウド型のサービスも検討してみると良いでしょう。

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アイブリー編集部

(株式会社IVRy / アイブリー編集部)

アイブリー編集部です。電話に関する様々な情報をわかりやすく解説します。 【アイブリーとは?】 アイブリーは1日100円から利用できる電話自動応答サービス(IVRシステム)です。自由な分岐設定と自動応答・SMS返信・電話の転送(リダイレクト)・録音機能を活用し、営業電話・顧客からの問い合わせ・注文・予約等の様々なシーンを自動化します。また、営業時間内と営業時間外でルールを変えることや、電話履歴の確認や顧客登録機能等、多数の便利な機能が存在しています。

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