小規模オフィスにおすすめのビジネスフォンは?選び方や選択肢を解説
小規模オフィスにビジネスフォンを導入する際は、いくつかのポイントを押さえて選ぶことが重要です。従来のオンプレミス型ビジネスフォン以外にも、IP電話やクラウドPBXなどの選択肢があり、機能や導入コストが異なります。自社の規模に適したビジネスフォンを選択することが重要です。
そこで本記事では、小規模オフィスにおけるビジネスフォンの選び方や、近年主流となっているクラウドPBXについて解説します。
- 1.小規模オフィスにおけるビジネスフォンの選び方
- 利用目的を明確にする
- 必要な機能を定義する
- 回線の種類を選ぶ
- コスト感を把握する
- スケーラビリティを考慮する
- セキュリティを確認する
- サポート体制を確認する
- 2.【比較表】ビジネスフォンの選択肢
- 3.小規模オフィスにはクラウドPBXがおすすめ
- クラウドPBXの導入を検討中なら「IVRy」がおすすめ
1.小規模オフィスにおけるビジネスフォンの選び方
はじめに、小規模オフィスにおけるビジネスフォンの選び方を解説します。
利用目的を明確にする
一言でビジネスフォンといっても、アウトバウンド特化、コールセンター特化など、さまざまなタイプのサービスがあります。そのため、まずは自社での利用目的を明確にすることが重要です。
必要な機能を定義する
ビジネスフォンには、主に以下の機能があります。
- 内線通話
- ボイスメール機能
- 転送機能
- IVR(自動音声応答)
- 通話録音 など
前述の利用目的を踏まえて、自社に必要な機能が備わっているかどうかを確認しましょう。
回線の種類を選ぶ
回線の種類は主に「従来の電話回線」と「インターネット回線」の2つです。
従来の電話回線を利用する場合、一般的には施設設置負担金がかかります。一方でインターネット回線は、電話回線と比較すると安価です。ただし、緊急通報など利用できないサービスもあるため注意しましょう。
コスト感を把握する
ビジネスフォンを選ぶ際は、イニシャルコストだけではなく月々のランニングコストも把握したうえで、予算に合うサービスを選択しましょう。
ビジネスフォンに関する主なコストは以下のとおりです。
コスト種類 | 項目 | ビジネスフォン(オンプレミス型PBX) | ビジネスフォン(クラウドPBX) | IP電話 |
---|---|---|---|---|
初期コスト | ハードウェア費用 | 数十万~数百万円程度 | 不要 | 不要 |
配線工事・設置費用 | 数万円〜程度 | 不要 | 不要 | |
初期設定費用 | 数万円〜程度 | 0円〜数万円程度 | 数万円〜程度 | |
ランニングコスト | 保守・メンテナンス費 | 自社にて対応 または アウトソース | 不要 (ベンダーにて実施) | 不要 (ベンダーにて実施) |
月額利用料 | - | 数千円〜程度 | 数千円〜程度 | |
通話(通信)料 | 従量課金 | 月額料金内で固定 または従量課金 | 月額料金内で固定または従量課金 |
上表からもわかるとおり、オンプレミス型のビジネスフォンは、初期コストが大きいうえ、保守・メンテナンスが必要なことから、小規模オフィスには向きません。
スケーラビリティを考慮する
現在は小規模なオフィスであっても、近い将来に拡大を予定している場合は、スケーラビリティ(拡張性)もチェックしておくべきです。
オンプレミス型ビジネスフォンの場合、交換機の性能によって接続できる端末数や回線数が変わります。端末数や回線数を増やす場合は、交換機自体を増設するか拡張性が高いものに変更しなければならないため、追加工事が必要です。
一方で、クラウドPBXやIP電話の場合は、基本的にはライセンスの取得(購入)のみでユーザー数を増やせるため、手間がかかりません。また、社員数が減少した場合も、ライセンスを削除するだけで柔軟に対応できます。今後の経営の見通しを踏まえて判断すれば、無駄なコストを削減できるでしょう。
セキュリティを確認する
オンプレミス型のビジネスフォン(PBX)は、電話回線を利用するため、外部からの攻撃に強い点が特徴です。一方で、内部の不正利用や盗聴などには、十分に注意しなければなりません。
クラウドPBXやIP電話は、インターネット回線を利用するため、サイバー攻撃などのセキュリティリスクが存在します。ただし、必ずしも危険なわけではなく、信頼できるベンダーであれば適切なセキュリティ対策を実施しているため、安心して利用できます。
自社の電話設備に求められるセキュリティレベルを整理し、基準を満たすサービスを導入しましょう。
サポート体制を確認する
トラブル時のサポート体制や受けられるサービスの確認も必要です。
小規模オフィスの場合、IT部門などの体制が整っていないケースも多くあります。問題発生時に手厚いフォローを期待する場合は、充実したサポートを提供するベンダーを選択しましょう。
2.【比較表】ビジネスフォンの選択肢
オンプレミス型PBX、クラウドPBX、IP電話の違いをまとめました。
項目 | ビジネスフォン(オンプレミス型PBX) | ビジネスフォン(クラウドPBX) | IP電話 |
---|---|---|---|
初期費用 | 高い(数十万〜数百万円以上) ・PBXサーバー購入費 ・設置工事費 ・電話端末費用など | 低い(0〜数万円程度) | 低い(数万円〜程度) |
月額利用料 | 不要 | 月額数千円〜程度 | 月額数千円〜程度 |
通話料 | 距離や時間による従量課金 ※遠距離や国際通話は高額になりがち | 安価 ※月額利用料に通話料が含まれるサービスもある | 安価 ※IP電話同士は無料が多い |
運用・保守業務の負担 | 大きい ・サーバーやソフトウェアの維持管理労力が高い | 不要 ・ベンダーにて実施 | 不要 ・ベンダーにて実施 |
スケーラビリティ | 低い ・物理的な設備の追加が必要 | 高い ・ライセンスやオプション追加で数台〜数千台規模以上まで可能 | 比較的高い ・オプション追加などで可能 |
セキュリティ | 高い ・専用回線を利用するため堅牢性が高い | 高い ・ベンダー側にてセキュリティ対策を実施 | 高い ・ベンダー側にてセキュリティ対策を実施 |
3.小規模オフィスにはクラウドPBXがおすすめ
小規模オフィスに電話システムを導入するのであれば、クラウドPBXがおすすめです。
クラウドPBXは初期費用とランニングコストが低く、安価で導入・運用が可能です。
また、スケーラビリティが高いため、企業規模に応じて利用人数を容易に追加・削減できます。さらに、メンテナンスはプロバイダー側で実施され、安全な環境で利用できる点も魅力です。
クラウドPBXではIVR機能やCTI連携など、さまざまな機能を利用できるため、業務効率化も推進できます。クラウドPBXの主な機能は以下のとおりです。
機能 | 概要 |
---|---|
内線通話 | 外線を使わず、社内の電話と通話する機能。 |
転送機能 | 受けた通話(外線/内線)を、ほかの内線や指定した外線に転送する機能。設定に基づき、自動で転送も可能。 |
保留機能 | 受けた通話を保留(待ち状態)にする機能。 |
IVR(自動音声応答) | 発信者が選択肢に従ってキー操作を行い、選択された操作に沿って担当者へ自動接続する機能。 |
発信者番号表示機能 | 発信者の電話番号をディスプレイに表示する機能。 |
留守番機能 | 不在の場合に自動応答し、メッセージを録音する機能。 |
CTI連携 | 電話・FAXとコンピュータシステムを統合する機能。CTI以外にもさまざまなシステムとの連携が可能。 |
詳しくは、以下の記事で解説しています。ぜひご覧下さい。
本記事では、小規模事業者向けにビジネスフォンの選び方を解説しました。ビジネスフォンを導入する際は、機能やコスト、スケーラビリティなど、さまざまな観点から比較検討することが重要です。小規模オフィスで、コストを抑えて手軽に電話環境を構築したい場合は、クラウドPBXの導入を検討するとよいでしょう。
クラウドPBXの導入を検討中なら「IVRy」がおすすめ
「IVRy(アイブリー)」は、IVRを活用したクラウド型の電話自動応答サービスです。電話の着信時に自動音声ガイダンスが応答し、用件に応じて音声案内や転送を自動的に行います。日本語、英語、中国語、韓国語に対応しているため、海外拠点での利用にもおすすめです。
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クラウドPBXよりも手軽に導入できるため、海外に拠点を持つ企業におすすめの選択肢です。