【比較表で解説】ビジネスフォンの費用相場はいくら?方式ごとに整理・解説
ビジネスフォンは、企業の電話環境を整えるために欠かせないツールです。近年では、コスト面でのメリットが大きいことから、オンプレミスPBXよりもクラウドPBXの普及が進んでいますが、一般的にどの程度のコストが必要なのか知りたい人も多いでしょう。
そこで本記事では、ビジネスフォンの費用相場を、導入方式ごとに詳しく解説していきます。初期費用だけではなく、月額利用料やメンテナンスにかかる費用もあわせて比較・検討し、自社のニーズに合ったビジネスフォンを選びましょう。
- 1.ビジネスフォンの費用相場
- クラウドPBX
- <初期費用>
- <月額費用>
- <メンテナンス費用>
- オンプレミスPBX
- <初期費用>
- <月額費用>
- <メンテナンス費用>
- IP-PBX
- <初期費用>
- <月額費用>
- <メンテナンス費用>
- 2.ビジネスフォンはクラウドPBXがおすすめ
- メリット
- メリット1:初期投資の低さ
- メリット2:拡張性の高さ
- メリット3:リモートワークへの対応
- メリット4:最新機能の提供
- メリット5:管理の簡便さ
- メリット6:サポートとセキュリティ
- メリット7:通信コストの削減
- 代表的な機能
- 内線通話:
- 転送機能:
- 保留機能:
- 自動応答(IVR)機能:
- ホワイトリスト機能:
- 発信者番号表示機能:
- 留守番機能:
- クラウドPBXの導入を検討中なら「IVRy」がおすすめ
1.ビジネスフォンの費用相場
ここでは、代表的なビジネスフォンの手段である「クラウドPBX」「オンプレミスPBX」「IP-PBX」の費用相場について、比較表をもとに解説します。
<比較表>
初期費用 | 月額料金 | メンテナンス費用 | |
---|---|---|---|
クラウドPBX | 0〜5万円程度 ※初期費用が不要のサービスもある | 1,000〜5,000円程度(ユーザー単位) | なし (ベンダー側にて実施) |
オンプレミスPBX | 数十万円〜数百万円以上 | 0〜数万円程度 (1万円~3万円程度が多い) | パッチの適用やソフトウェアのアップデートなど自社で実施 |
IP-PBX | 数十万円程度〜 (10万~50万円程度が多い) | 数万円程度 (5,000~2万円程度が多い) | パッチの適用やソフトウェアのアップデートなど自社で実施 |
クラウドPBX
<初期費用>
クラウドPBXの初期費用は「0〜5万円」程度です。ハードウェアの購入が不要なため、コストを大きく抑えて導入できるメリットがあります。
<月額費用>
月額料金は「1,000〜5,000円(ユーザー単位)」程度のサービスが多く、ユーザー数に応じた料金体系が一般的です。コストの透明性が高く、拡張性も持ち合わせています。
<メンテナンス費用>
プロバイダーがメンテナンスを行うため、追加費用は基本的に発生しません。急速なビジネスの変化にも柔軟に対応できます。
オンプレミスPBX
<初期費用>
企業内に専用のハードウェアを設置する必要があるため、初期投資は数十万円〜数百万円(20万円〜100万円が多い)と高めです。カスタマイズ性は高いものの、初期のコスト負担が大きくなります。
<月額費用>
月額利用料の相場は数万円(1万~3万円が多い)ですが、買い切りモデルの場合はかからないケースもあります。規模によっては、長期的に見るとトータルコストが高くなる可能性があるでしょう。
<メンテナンス費用>
自社でメンテナンスを行う必要があり、工数分の人件費がかかります。また、IT部門の負担も大きくなるおそれがあります。
IP-PBX
<初期費用>
初期費用は数十万円(10万~50万円が多い)と比較的安価です。
<月額費用>
月額料金の相場は数千円〜数万円(5,000~2万円が多い)です。クラウドPBXよりは高いものの、オンプレミス型と比較するとコストパフォーマンスに優れています。
<メンテナンス費用>
オンプレミスPBXと同様、自社でのメンテナンスが必要なため、工数分の人件費がかかります。
2.ビジネスフォンはクラウドPBXがおすすめ
クラウドPBXは、コスト面や機能面で多くのメリットがあり、特にスモールスタートで電話環境を構築したい企業や、リモートワークを推進したい企業にとって魅力的な選択肢です。ここでは、クラウドPBXを導入するメリットや代表的な機能を解説します。
メリット
メリット1:初期投資の低さ
クラウドPBXはハードウェアの購入が不要なため、初期投資を抑えられます。また、多くのサービスはサブスクリプションモデルを採用しており、月額料金で利用できるため、コスト管理も容易です。
メリット2:拡張性の高さ
企業の成長に応じてユーザー数や機能を簡単に追加・変更できます。新しい電話機を購入する必要がなく、すぐに人数を追加できるため、成長するビジネスに最適です。
メリット3:リモートワークへの対応
インターネット接続環境があれば、どこからでも利用できます。リモートワーカーや複数拠点の企業にとって、場所に縛られず柔軟に通信できることは大きな利点です。
メリット4:最新機能の提供
ソフトウェアや機能が自動的にアップデートされるため、常に最新の技術を利用できます。通話録音、ボイスメールの自動転送、ウェビナー機能など、ビジネスのニーズに応じた多様な機能を備えています。
メリット5:管理の簡便さ
クラウドPBXの多くは、ユーザーフレンドリーなインターフェースを提供しています。ITの専門知識がなくても、管理や設定をスムーズに行えるため、担当者の負担が軽減されます。
メリット6:サポートとセキュリティ
プロバイダーがインフラを管理するため、サポートやセキュリティ面でも安心です。データのバックアップや障害時の迅速な対応により、安心して業務に集中できます。
メリット7:通信コストの削減
国際通話や長距離通話にかかる費用も抑えられるため、全体的な通信コストの削減が期待できます。特に多拠点展開する企業にとっては、コスト削減に大きく貢献します。
代表的な機能
内線通話:
外線を使わず、社内の電話と通話できます。スマートフォンでも利用できるため、リモートワークやサテライトオフィスに勤務している人にも内線が可能です。
転送機能:
受けた通話(外線/内線)をほかの内線や指定した外線に転送する機能です。自動転送や無応答転送、話中転送、ツインコール外線転送など、いくつかの種類があります。
保留機能:
受けた通話を保留(待ち状態)にする機能です。パーク保留も可能です。
自動応答(IVR)機能:
発信者が選択肢に従ってキー操作を行い、選択された操作に沿って担当者に自動接続する機能です。選択肢の設定は、ビジネスフォンの管理画面から行います。
ホワイトリスト機能:
既存顧客からの電話は自動応答ではなく、直接担当者やオペレーターにつながるように、ホワイトリストを設定できます。ホワイトリストに登録することで、顧客は自動応答の操作をする必要がなくなるため、顧客満足度の向上につながります。
発信者番号表示機能:
発信者の電話番号をディスプレイに表示する機能です。
留守番機能:
不在の場合に自動応答し、メッセージ録音する機能です。
ビジネスフォンによってはAI機能が搭載されており、留守電があったことや、留守電内容をテキスト化してSlackなどのチャットツールに送信できるものもあります。
ビジネスフォンには主に3つの導入方式があり、初期費用や月額利用料、メンテナンス費用が異なります。なかでもクラウドPBXは、コストパフォーマンスや機能性、拡張性に優れており、スモールスタートやリモートワークを意識している企業に最適です。
クラウドPBXの導入を検討中なら「IVRy」がおすすめ
「IVRy(アイブリー)」は、IVRを活用したクラウド型の電話自動応答サービスです。電話の着信時に自動音声ガイダンスが応答し、用件に応じて音声案内や転送を自動的に行います。日本語、英語、中国語、韓国語に対応しているため、海外拠点での利用にもおすすめです。
「IVRy」の導入により、簡単な問い合わせは自動回答できるため、電話対応件数を大幅に削減できます。さらに、迷惑電話対策や顧客管理機能、AIによる文字起こしなど、電話業務を便利にする機能が豊富にあり、月額2,980円~という低コストで利用可能。
クラウドPBXよりも手軽に導入できるため、海外に拠点を持つ企業におすすめの選択肢です。