ビジネスフォン用ヘッドセットで業務効率化!選び方や種類を徹底解説

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電話対応中にパソコンでメモを取ったり、顧客情報を検索したりするとき、「両手が自由になれば業務がもっとスムーズに進むのに」と感じたことはありませんか。ビジネスフォン用ヘッドセットは、そうした課題を解決して業務効率を飛躍的に向上させる重要なツールです。本記事では、自社のビジネスフォンに最適なヘッドセットを選ぶために、種類や具体的なポイントを接続方式からマイク性能、装着感まで詳しく解説します。

「電話対応をしながらPC入力もしたい」「通話中の雑音が気になって、相手の声が聞き取りづらい」。
日々の電話業務で、このような悩みを抱えてはいないでしょうか。

従来の受話器を使った電話対応は、片手がふさがってしまうため、通話しながらのPC作業が難しく、業務効率の低下につながりがちです。また、オフィスの雑音は、顧客との円滑なコミュニケーションを妨げる一因にもなりかねません。

これらの課題を解決するのが「ビジネスフォン向けヘッドセット」です。ヘッドセットを導入すれば、ハンズフリーで通話しながらPC作業ができるようになり、業務効率が飛躍的に向上するでしょう。

本記事では、ビジネスフォン用ヘッドセットの導入によるメリットから、具体的な製品の種類、そして自社の環境に合った最適なヘッドセットの選び方を解説します。

ビジネスフォン用ヘッドセットの重要性

まず、ヘッドセットの導入が単なる利便性の向上に留まらず、業務効率や顧客満足度の向上にどう貢献するのかを見ていきましょう。

ヘッドセットの役割

ヘッドセット導入による大きなメリットは、ハンズフリー環境が実現できる点です。従業員は通話中も両手が自由になるため、これまで通話後に行っていたPC作業をリアルタイムで遂行できます。

顧客との会話内容をその場でCRM(顧客関係管理)システムに入力したり、問い合わせに対して関連情報を検索しながらスムーズに回答したりと、マルチタスクが可能になります。これにより、情報の正確性が高まり、折り返し対応を削減できるため、従業員一人ひとりの生産性が大幅に向上します。

快適な通話環境を実現するための選択肢

ビジネス用のヘッドセットには、クリアな音声コミュニケーションを実現する様々な機能が搭載されています。

特に「ノイズキャンセリング機能」は、オフィス内の雑音をカットし、自分の声だけをクリアに相手に届けるための重要な機能です。これにより、顧客は「周りがうるさくて聞こえづらい」といったストレスを感じることなく、会話に集中できます。

また、軽量でフィット感の良いヘッドセットは、オペレーターの物理的な負担を軽減します。受話器を肩に挟む不自然な姿勢から解放されることで、首や肩への負担が減り、長時間の業務でも集中力を維持しやすくなります。

ビジネスフォン用ヘッドセットの種類

ヘッドセットは、装着スタイルや接続方式によって様々な種類に分けられます。それぞれの特徴を理解し、業務内容に合わせて選ぶことが重要です。

片耳タイプと両耳タイプの違い

ヘッドセットは、スピーカーが片側だけの「片耳(モノーラル)タイプ」と、両側にある「両耳(バイノーラル)タイプ」に大別されます。

  • 片耳(モノラル)タイプ
    片耳が開放されているため、通話中でも周囲の音を聞き取ることができます。同僚とコミュニケーションを取りながら業務を進める営業部署や、周囲の状況把握が必要な受付業務などに適しています。
  • 両耳(バイノーラル)タイプ
    両耳をスピーカーで覆うため、物理的に外部の音を遮断し、通話に集中しやすい環境を作ります。騒がしいオフィスやコールセンター、あるいは在宅勤務で生活音が気になる場合など、高い集中力が求められる業務に最適です。

ワイヤレスと有線の選び方

接続方式は「有線」と「無線(ワイヤレス)」に大別されます。それぞれにメリット・デメリットがあるため、ワークスタイルに合わせて選びましょう。

  • 有線タイプ
    PCや電話機にケーブルで直接接続するタイプです。充電切れの心配がなく、通信が非常に安定しているのがメリットです。音質の劣化や遅延もほとんどありません。デスクでの作業が中心で、安定性を最優先する業務に適しています。
  • 無線(ワイヤレス)タイプ
    ケーブルがないため、通話しながら席を立って資料を取りに行ったり、少し移動したりと、自由な動きが可能です。利便性が高い一方、バッテリー管理が必要になる点と、電波干渉のリスクに注意が必要です。

ヘッドセットの選び方

数ある製品の中から自社に最適な一台を選ぶためには、いくつかの重要なポイントがあります。マイク性能や装着感など、業務の質と快適性を左右する基準を見ていきましょう。

マイクの性能とノイズキャンセリング機能

ビジネス用途のヘッドセットにおいて、マイク性能は通話品質を左右する重要な要素です。特に、周囲の雑音をカットして自分の声だけをクリアに届ける「ノイズキャンセリングマイク」は、プロフェッショナルな環境では必須の機能と言えるでしょう。

騒がしいオフィスでも、通話相手にはこちらの雑音が聞こえにくくなるため、スムーズなコミュニケーションが実現し、顧客満足度の向上にもつながります。

装着感とデザインの重要性

一日中装着することもあるヘッドセットは、その快適性が生産性に直結します。本体の重量はもちろん、耳に直接触れるイヤーパッドの素材や形状も重要です。

軽量なのはもちろん、自分の頭や耳の形にフィットし、長時間の使用でも疲れにくい製品を選ぶことが大切です。可能であれば、実際に試着して装着感を確認するのが理想的です。

接続方式の選択肢

ヘッドセットと機器をどのようにつなぐか、接続方式の選択も重要です。主に以下の選択肢があります。

接続方式

主な接続先

特徴

USB

PC (ソフトフォン)

デジタル接続で音質が安定。導入も簡単だがPCでの利用が前提。

モジュラー (RJ-9)

ビジネスフォン本体

電話機に直接接続。PC不要だが、電話機との互換性確認が必須。

無線 (DECT)

ビジネスフォン, PC

電波干渉に強く非常に安定。広いオフィスでの移動に最適。

無線 (Bluetooth)

PC, スマートフォン

汎用性が高く多機能。ただしオフィスでは電波干渉のリスクあり。

利用する電話機(物理的なビジネスフォンか、PC上のソフトフォンか)や、オフィス内の電波環境、移動の頻度などを考慮して最適な方式を選ぶことが、失敗しないための鍵となります。

ビジネスフォンとヘッドセットの接続方法

選んだヘッドセットを、実際にビジネスフォンやPCへ接続する方法を解説します。特に有線接続の場合は、互換性の確認が非常に重要です。

有線接続の基本

有線接続は、主に「USB」と「モジュラー(RJ-9)」の2種類です。

  • USB接続: PCのUSBポートに接続します。特別な設定が不要な「プラグアンドプレイ」対応製品が多く、手軽に導入できます。主にPCでソフトフォンを利用する場合の標準的な接続方法です。
  • モジュラー(RJ-9)接続: ビジネスフォンの受話器コードと同じ端子で、電話機本体のヘッドセット専用ポートに接続します。電話機のメーカーや機種によって内部の結線が異なるため、購入前に必ずヘッドセットメーカーの公式サイトなどで互換性を確認し、対応する専用の接続コードを用意する必要があります。

ワイヤレス接続の利点と注意点

ワイヤレス接続は、その利便性の高さから人気ですが、通信規格の違いを理解することが重要です。

  • DECT方式: 主に業務用コードレス電話機で使われる通信規格です。Wi-Fiや他の無線機器が使用する周波数帯とは異なるため、電波干渉に極めて強く、通信が非常に安定しています。通話の信頼性が最優先されるオフィス環境に最適ですが、専用の基地局(ベースステーション)が必要です。
  • Bluetooth方式: スマートフォンやPCで広く使われている汎用的な規格です。様々な機器に接続できる手軽さが魅力ですが、Wi-Fiなどと同じ周波数帯を使用するケースもあるため、多くの無線機器が稼働するオフィスでは、音声の途切れなどが発生する可能性があります。


オフィス内で安定したワイヤレス環境を求めるなら「DECT方式」、外出先での利用や様々なデバイスとの接続性を重視するなら「Bluetooth方式」がそれぞれ適しています。

おすすめのビジネスフォンヘッドセット

ここでは、業務シーン別におすすめのヘッドセットのタイプをご紹介します。

シナリオ

推奨タイプ

モデル例

コスト重視の標準導入

有線・USB接続

Jabra EVOLVE 20, Logicool H340R など

高騒音環境・集中業務

両耳・高性能ノイズキャンセル

Jabra Engage 40, Poly Voyager Focus 2 など

移動が多い管理職など

無線(DECT)・片耳

Jabra Engage 65, Poly Saviシリーズ など

これはあくまで一例です。最終的には、各メーカーの互換性ガイドで自社の電話機に対応しているかを確認し、可能であればデモ機などで実際の使用感を試した上で導入を決定しましょう。

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アイブリー第2編集部

(株式会社IVRy / アイブリー第2編集部)

アイブリー編集部です。電話に関する様々な情報をわかりやすく解説します。 【アイブリーとは?】 アイブリーは1日100円から利用できる電話自動応答サービス(IVRシステム)です。自由な分岐設定と自動応答・SMS返信・電話の転送(リダイレクト)・録音機能を活用し、営業電話・顧客からの問い合わせ・注文・予約等の様々なシーンを自動化します。また、営業時間内と営業時間外でルールを変えることや、電話履歴の確認や顧客登録機能等、多数の便利な機能が存在しています。

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