【2025年】ビジネスフォンの価格相場は?新品・中古・リースを徹底比較

オフィスの新設や移転、設備の入れ替えなどでビジネスフォンの導入を検討する際、まず気になるのは「価格」ではないでしょうか。ビジネスフォンの価格は、機器の購入や工事にかかる初期費用と、月々のランニングコストから成り立っています。
導入形態(購入・リース・クラウドPBX)や事業の規模、必要な機能によって費用は大きく変動するため、予算を立てるにはこれらの要素を正しく理解することが不可欠です。本記事では、ビジネスフォンの価格相場と内訳、そして自社に最適なシステムを選ぶためのポイントをわかりやすく解説します。
ビジネスフォンの基本的な価格帯
ビジネスフォンの価格は、主に複数の電話機を制御する「主装置/PBX」と、個々の「電話機(端末)」という2つの要素で構成されています。
主装置は接続できる電話機の台数や回線数によって価格が変動し、電話機も機能に応じて価格が異なります。また、コストを抑えるために中古品を選択肢に入れるケースもあります。
項目 | 新品 | 中古 |
---|---|---|
価格帯(1台) | 15,000円~50,000円 | 4,000円~15,000円 |
メリット | メーカー保証付きで安心・最新機能 | とにかく安い・短期利用なら十分 |
デメリット | 価格が高い | 保証がなく故障リスク・旧モデル |
本体機器の価格
本体機器とは、システムの核となる主装置と、実際に通話で使う電話機のことです。
- 主装置/PBX: システムの規模、つまり接続する電話機の台数や同時に利用できる回線数によって価格が大きく異なります。
- 小規模(~15名): 15万円~
- 中規模(~50名): 30万円~
- 大規模(51名~): 50万円~
- 電話機(端末): 標準的な多機能電話機の場合、1台あたり15,000円~50,000円が相場です。利便性の高いコードレス電話機や、受付用の高機能な電話機はさらに高価になります。
設置工事費用
ビジネスフォンの設置には、専門の技術者による配線や設定作業が必要です。この工事費には、主装置や電話機の設定、配線作業などが含まれます。
費用の目安は電話機1台あたり10,000円~20,000円程度で、オフィスの配線状況や導入台数によって費用は変動するため、事前に複数の業者から見積もりを取得することが不可欠です。
月額料金・ランニングコスト
導入後にかかる費用は、選択した導入形態によって異なります。
- 購入の場合: 機器の故障に備えるための保守契約料が月々発生します。システムの規模によりますが、月額数千円からが目安です。
- リースの場合: 毎月定額のリース料金を支払います。料金には、一般的に機器代金と工事費が含まれます。
- クラウドPBXの場合: ユーザー数に応じた月額利用料が発生します。1ユーザーあたり月額1,500円~3,000円程度が相場です。
新品と中古の価格差について
新品のビジネスフォンはメーカー保証が付いているため安心して利用できるうえ、最新の機能を使える点がメリットです。一方、中古品は価格を大幅に抑えられるものの、保証がないため故障時には修理費用が自己負担となるリスクを考慮しなくてはなりません。
ビジネスフォン導入の総額を把握するためには、「本体機器の価格」「設置工事費」「月額料金・ランニングコスト」という主に3つの費用項目を理解することが重要です。
料金が変わる理由
機能や性能による価格差
ビジネスフォンには、基本的な通話機能のほかに、業務効率を向上させるための様々な機能があります。例えば、通話録音、IVR(自動音声応答)、スマートフォン連携といった付加機能を追加すると、その分価格は上昇します。
自社の業務に本当に必要な機能を見極め、過不足なく選ぶことがコスト最適化の鍵となります。
契約形態による価格差
ビジネスフォンの導入形態には、主に「購入」「リース」「クラウドPBX」の3つがあり、それぞれ費用のかかり方が異なります。
- 購入: 初期にまとまった費用がかかるものの、長期的に見れば総支払額を抑えられる可能性があります。
- リース: 初期費用を抑え、月々定額の支払いで済むため、経費処理がしやすいのが特徴です。
- クラウドPBX: 物理的な機器を購入しないため初期費用が最も低く、月額利用料だけで始められます。
メーカーやブランドによる価格差
ビジネスフォンは、NEC、SAXA、NTTといった複数のメーカーから提供されており、それぞれ製品の特長や価格帯、得意とする機能が異なります。
特定のメーカーにこだわりがない場合は、複数のメーカーを扱う販売店に相談し、自社の要望に最も合う製品の提案を受けるのが良いでしょう。
ビジネスフォンの導入方法は、大きく分けて「購入」「リース」「クラウドPBX」の3つです。それぞれのメリット・デメリットと価格体系を比較してみましょう。
購入とリースの価格とメリット・デメリット
「購入」と「リース」は、どちらもオフィス内に物理的な機器(オンプレミス型)を設置する導入方法です。
項目 | 購入 | リース |
---|---|---|
初期費用 | 高額(機器代+工事費を一括支払い) | 低額(月々の支払いに分割) |
総支払額 | リースより割安 | 購入より割高(リース料率が上乗せされるため) |
所有権 | 自社資産となる | リース会社 |
会計処理 | 資産計上・減価償却 | 経費計上(※) |
メリット | 長期利用なら総コストが安い | 初期投資を抑えられる・経費処理が楽 |
デメリット | 初期投資の負担が大きい | 総支払額は割高・原則中途解約不可 |
※会計基準により、リースでも資産計上(オンバランス処理)が必要な場合があります。
クラウドPBXの導入コストとメリット・デメリット
クラウドPBXは、インターネット経由で電話機能を利用するサービスです。物理的な主装置/PBXが不要なため、従来のビジネスフォンとは根本的に異なります。
- メリット
- 圧倒的に低い初期費用: 高価な主装置の購入や大規模な工事が不要なため、導入コストを劇的に抑えられます。
- 場所を選ばない: スマホやPCを内線電話として利用でき、テレワークや外出先でも会社の番号で受発信が可能です。
- 優れた拡張性: 従業員の増減に合わせて、Webの管理画面から簡単に利用人数を変更できます。
- メンテナンス不要: システムの保守やアップデートはサービス提供事業者が行うため、管理の手間がかかりません。
- デメリット
- インターネット環境への依存: 通話品質がインターネット回線の安定性に左右されます。
- ランニングコスト: 毎月の利用料が継続的に発生します。
料金比較
オフィスの規模によって最適なシステムと価格帯は大きく異なりますので、利用人数別の導入費用をシミュレーションしてみましょう。
利用人数 | 導入形態 | 初期費用(目安) | 月額費用(目安) |
---|---|---|---|
5人~10人 | 購入 | 55万円~90万円 | 4,000円~(保守料) |
リース(7年) | 0円~3万円 | 8,000円~14,000円 | |
クラウドPBX | 0円~3万円 | 15,000円~30,000円 | |
10人~30人 | 購入 | 165万円~ | 10,000円~(保守料) |
リース(7年) | 0円~5万円 | 25,000円~ | |
クラウドPBX | 3万円~5万円 | 30,000円~90,000円 |
このシミュレーションから、初期費用を抑えたい場合はリースかクラウドPBX、長期的な総コストを重視するなら購入が選択肢になることがわかります。特にクラウドPBXは、テレワークへの対応や将来的な拡張性を考慮すると、多くの企業にとって有力な選択肢となるでしょう。
ビジネスフォン選びのポイント
オフィスの規模や業務内容に合っているか
ビジネスフォンを選ぶ上で最も重要なのは、自社の規模や業務内容に合っているかどうかです。「同時に通話する人数(チャネル数)」を正確に把握しましょう。一般的に、チャネル数は従業員数の3分の1程度が目安とされていますが、電話応対の頻度によって調整が必要です。
チャネル数が不足すると顧客からの電話を逃す機会損失につながり、逆に過剰だと無駄なコストが発生してしまいます。
必要な機能が備わっているか
導入後に「この機能が必要だった」と後悔しないよう、事前に必要な機能を洗い出しておくことが重要です。
「絶対に外せない機能」と「あれば便利な機能」をリストアップして優先順位をつけておくと、販売店との打ち合わせもスムーズに進むでしょう。
メーカーや販売店のサポート体制
特に社内にIT専門の担当者がいない場合、トラブル発生時のサポート体制は非常に重要になります。
導入を検討している販売店がどのような保守・サポート体制を提供しているか(例:24時間対応、リモートサポートの可否など)を必ず確認しましょう。複数の販売店から見積もりを取り、価格だけでなくサポート内容もしっかり比較することが、安心して長く使えるビジネスフォン選びの秘訣です。
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