固定電話を引くには?契約方法から料金・工事までわかりやすく解説

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事業を始めるにあたり、社会的信用を得るうえで固定電話の番号は重要な要素です。しかし、「手続きが面倒そう」「費用が高いのでは?」といった不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。この記事では、固定電話を引くための具体的な手順から料金、最も安く導入する方法まで、わかりやすく解説します。

事業を始めるにあたり、社会的信用を得るうえで固定電話の番号は重要な要素です。しかし、「手続きが面倒そう」「費用が高いのでは?」といった不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

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固定電話を引くための基本知識

固定電話の導入を検討する前に、まずは基本的な知識を整理しておきましょう。どのような種類があり、それぞれにどんなメリット・デメリットがあるのかを理解することが、自社に最適なサービスを選ぶための第一歩です。

固定電話の種類と特徴

現在、新規で契約できる固定電話サービスは、主に以下の3種類です。

種類

回線

特徴

加入電話

アナログ回線/ISDN回線

昔ながらの電話回線。信頼性は高いものの、高額な初期費用(施設設置負担金)がかかり、技術の旧式化が進んでいます。

IP電話(ひかり電話など)

光ファイバー回線

光インターネット回線を利用する電話サービス。通話品質が高く、料金も比較的安価ですが、インターネット回線と電源が必要です。

クラウドPBX

インターネット回線

クラウド上の電話交換機(PBX)を利用するサービス。物理的な機器が不要で、低コストかつ短期間で導入でき、スマートフォンを内線化できるなど機能性が高いのが特徴です。

特に重要なのが、NTTが進める公衆交換電話網(PSTN)からIP網への移行です。2025年1月までに完了が予定されているこの移行により、従来のアナログ回線やISDNサービスは、今後新規の機能開発が停止されるなど、技術的に旧式化が進みます。これから新規で契約する場合、この大きな変化を念頭に置いておくべきでしょう。

固定電話のメリット・デメリット

固定電話を持つことの最大のメリットは、社会的な信用の高さにあります。特に法人の場合、市外局番から始まる電話番号は、地域に根ざした安定した事業の証となります。また、通信が安定しており、災害時にも比較的つながりやすい点もメリットです。

一方のデメリットは、導入時の初期費用や工事の手間、そして月額の基本料金がかかる点です。特に従来型の加入電話は、高額な施設設置負担金が必要となり、新規事業者にとっては大きな負担となる可能性があります。

固定電話はどんな人におすすめ?

それぞれの電話サービスは、以下のような方におすすめです。

  • 加入電話: 信頼性を最優先し、インターネット環境がない場所で電話を利用したい場合。ただし、コストと将来性を考えると、積極的な選択肢とは言えません。
  • IP電話(ひかり電話): オフィスに光インターネット回線を導入する予定があり、シンプルで高品質な固定電話を安価に利用したい事業者。
  • クラウドPBX: 初期費用を極力抑えたい、外出先や在宅勤務でも会社の番号で電話を使いたい、将来的に従業員が増える可能性があるなど、コストパフォーマンスと柔軟性を重視する、ほとんどの新規事業者におすすめの選択肢と言えるでしょう。

固定電話を引くための手続き

固定電話の導入プロセスを理解しておくことで、手続きをスムーズに進められます。契約前に確認すべき点と、必要になる書類について解説します。

契約前に確認すべきポイント

契約手続きを始める前に、まずは以下の点を確認しておきましょう。

  • サービス提供エリア: 特に光回線を利用するサービスは、地域によって提供エリア外の場合があります。
  • 建物の配線状況: 新規で回線工事が必要か、既存の設備が利用できるかを確認します。賃貸物件の場合は、大家や管理会社に工事の許可が必要なケースもあります。
  • 利用したい電話番号: 市外局番(03など)が必要か、050番号でも問題ないか。サービスによっては希望の番号種別が取得できない場合があります。

必要書類と情報

契約の際には、本人確認や法人の実在確認のための書類が必要です。事前に準備しておくことで、手続きがスムーズに進みます。

  • 個人の場合: 運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどの顔写真付き本人確認書類。
  • 法人の場合: 登記簿謄(抄)本や印鑑証明書など、法人の実在を証明する書類。

固定電話の契約方法

どのサービスを選ぶかによって、契約方法や開通までの期間が大きく異なります。ここでは、主な契約先の種類とそれぞれの特徴を比較します。

主な契約先の種類と比較

固定電話の契約は、主にNTT、光回線事業者、クラウドPBX事業者の3つに大別されます。

契約先

主なサービス

開通までの期間(目安)

特徴

NTT東日本・西日本

加入電話

2週間〜1ヶ月

全国で利用可能。信頼性は高いが、手続きに時間がかかり、コストも割高。

光回線事業者

ひかり電話

1週間〜1ヶ月

光回線とセットで提供。品質は高いが、光回線の工事日程に依存する。

クラウドPBX事業者

クラウドPBX

最短即日〜数日

オンラインで契約完結。物理的な工事が不要で、スピーディーに導入可能。

NTTの加入電話の契約方法

従来のアナログ回線やISDN回線を引く場合、NTT東日本・西日本への申し込みが必要です。ウェブサイトまたは電話(局番なしの116)で手続きできます。申し込み後、工事日の調整が行われ、担当者が設置場所に訪問して開通工事を実施。開通まで2週間から1ヶ月程度の時間が必要で、工事当日は立ち会いが求められます。

光回線を利用した固定電話の契約

ひかり電話を利用する場合は、まず光インターネット回線の契約が必要です。すでにオフィスに光回線が導入されていれば、電話サービスの追加オプションとして申し込むだけで済むため、1週間程度で開通するケースもあります。新規で光回線を引く場合は、回線工事が必要となり、開通までの期間もNTT加入電話と同様、2週間から1ヶ月程度を見ておく必要があります。

固定電話の費用について

「できるだけ費用を抑えたい」というのは、多くの新規事業者にとって共通の願いでしょう。ここでは、初期費用から月々のランニングコストまで、費用の全体像を詳しく見ていきます。

初期費用と月額料金

初期費用と月額料金は、どのサービスを選ぶかによって劇的に変わります。

サービス種別

初期費用(目安)

月額基本料金(目安)

NTT加入電話

約50,000円〜 (施設設置負担金39,600円含む)

約2,500円〜

IP電話(ひかり電話)

約20,000円〜 (光回線工事費)

約550円 + 別途ネット料金

クラウドPBX

0円〜

1ユーザーあたり月額1,000円〜

最も注意すべき点は、IP電話やクラウドPBXの料金体系です。これらのサービスはインターネット回線が必須のため、電話サービスの月額料金に加えて、別途インターネット回線の月額料金(法人向けで約4,000円〜6,000円)がかかります。広告などで見る電話サービスの料金だけで判断しないようにしましょう。

工事費用の詳細

物理的な回線工事が必要なのは、NTT加入電話と、新規で光回線を引く場合のひかり電話となります。NTT加入電話の工事費は約11,000円から、ひかり電話の光回線工事費は約16,500円からが目安です。一方、クラウドPBXは物理的な工事が不要なため、工事費はかかりません。

費用を安く抑えるためのポイント

結論から言うと、新規事業者が最も安く固定電話を導入する方法は、クラウドPBXを選択することです。初期費用がほぼかからず、月額料金も利用する人数分だけで済むため、無駄なコストが発生しません。

もし、社会的信用よりもコストを最優先し、電話番号が050から始まっても問題ない場合は、「SMARTalk」のように月額基本料0円のIP電話アプリも選択肢となるでしょう。

固定電話の開通までの流れ

申し込みから実際に電話が使えるようになるまでの具体的な流れを知っておくことで、事業計画も立てやすくなります。

申し込みから開通までのステップ

  1. サービス選定・申し込み: 自社のニーズに合ったサービスを選び、ウェブサイトなどから申し込みます。クラウドPBXであれば、この時点で手続きはほぼ完了です。
  2. 書類提出・審査: 本人確認書類などを提出し、審査を受けます。
  3. 電話番号の決定: 利用する電話番号を決定します。
  4. 工事日の調整(必要な場合): NTT加入電話やひかり電話の場合、工事担当者と日程を調整します。
  5. 開通・利用開始: 工事が完了、またはクラウドPBXの設定が完了すれば、すぐに電話が使えるようになります。

開通工事の流れと注意点

NTT加入電話やひかり電話の工事では、専門の作業員がオフィスや店舗を訪問し、配線作業を行います。作業時間は1時間程度ですが、契約者の立ち会いが必要です。事業のスケジュールを調整し、必ず立ち会えるようにしましょう。

固定電話を引く際のおすすめサービス

多様なサービスの中から、自社に最適なものを選ぶための具体的な選択肢を紹介します。

お得なプランの紹介

  • 総合力で選ぶなら「市外局番付きクラウドPBX」: 初期費用を抑えつつ、信頼性の高い市外局番の電話番号を利用できます。スマートフォンを内線化できるため、外出先でも会社の電話に対応でき、ビジネスチャンスを逃しません。「03plus」や「Dialpad」などのサービスが代表的です。
  • シンプルさで選ぶなら「ひかり電話」: オフィスに光回線を引く予定があり、電話はオフィス内でのみ利用するというシンプルな使い方であれば、光回線のオプションとしてひかり電話を追加するのが手軽で高品質です。

特典やキャンペーン情報

各通信事業者は、新規契約者向けに初期費用割引や月額料金割引などのキャンペーンを頻繁に実施しています。契約前には必ず公式サイトなどをチェックし、お得なキャンペーンを活用しましょう。

まとめと次のステップ

固定電話の導入は、新規事業者にとって重要なステップですが、適切なサービスを選べば、低コストかつスピーディーに実現できます。

固定電話を引くための総括

  • コストと柔軟性を最優先するならクラウドPBXが最適解: 初期費用がほぼ0円で、リモートワークにも対応できるクラウドPBXは、現代のビジネス環境に最も適しています。
  • 従来型の加入電話は避けるべき選択: 高額な初期費用と技術的な旧式化を考えると、新規で加入電話を契約するメリットはほとんどありません。
  • インターネット回線はセットで考える: IP電話やクラウドPBXを利用する場合は、電話料金だけでなく、必須となるインターネット回線のコストも合わせた総額で比較検討することが重要です。

今後の手続きについて

この記事を参考に、自社の状況を整理し、以下のステップで手続きを進めましょう。

  1. 自社の要件を明確にする: インターネットは必要か、市外局番は必須か、外出先でも使うか。
  2. サービスを2〜3社に絞り込む: 料金、機能、サポート体制を比較検討します。
  3. 無料トライアルや見積もりを活用する: 実際に使い勝手を確認したり、詳細な費用を確認したりして、最終的な契約先を決定します。

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(株式会社IVRy / アイブリー第2編集部)

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