NTTの電話のボイスワープとは?注意すべき点も解説

ボイスワープとは、NTT各社が提供している電話転送サービスです。あらかじめ転送先の電話番号を指定しておくと、かかってきた電話を一律で転送したり、特定の電話番号だけを転送したりできます。外出中に会社内に電話がかかってきたときも、外出先の携帯電話やスマートフォンで、電話を受けることができます。ボイスワープについて、詳しく解説しましょう。
ボイスワープ(電話転送サービス)の使用料
一般加入電話の場合、住宅用のボイスワープが月額550円(税込)、事務所用だと月額880円(税込)の使用料がかかります。
ひかり電話を契約中の場合は、料金は住宅・事務所いずれも550円(税込)で、新規導入時には工事費が1,100円(税込)必要です。また、転送元から転送先への電話料金は、ボイスワープ契約者が負担することになります。
転送したい電話だけ、転送したい時だけ、というように、使い方に合わせて設定を変更できるので、ニーズに合わせた使い方が可能です。
ボイスワープでできる主な転送機能
ボイスワープ機能は、「自動転送機能」や「セレクト機能」といった転送の対象を決める機能と「無条件転送」や「無応答時転送」といった転送の方法を組み合わせて利用します。ここでは、それぞれの機能について説明します。
転送機能(自動転送・セレクト機能)

引用:ボイスワープの機能
自動転送機能
かかってきた全ての電話番号を、区別なく転送の対象とします。ボイスワープの基本的な設定です。
セレクト機能
事前に電話番号を登録しておくことで、「登録番号のみを着信(または転送)する」といった設定が可能です。
活用シーン: 特定の顧客からの電話だけを担当者の携帯へ直接転送する、迷惑電話と分かっている番号を転送対象から除外する
主な転送方法(無条件・無応答時・話中時)

引用:ボイスワープの機能
かかってきた電話を、どのような方法で転送するかを設定できます。ビジネスシーンに合わせて最適なものを選びましょう。
無条件転送
かかってきた電話を、事務所の電話を鳴らさずに転送します。オフィスに誰もいない、あるいは電話に出られない状況が確定している場合に最適です。
活用シーン:オフィスの長期休暇、テレワーク中心の働き方、店舗の定休日など
無応答時転送
電話が一定時間鳴っても誰も出なかった場合にのみ、指定の番号へ転送します。まずは社内で電話対応しつつ、取りこぼしを防ぎたい場合に有効です。呼び出し時間(秒数)も設定できます。
活用シーン:少人数のオフィスで、接客やほかの作業で電話に出られない時がある場合など
話中時転送
ほかの電話に応対していて話し中になっているときに、別の電話がかかってきた場合に転送します。電話回線が少ない事業所などで、機会損失を防ぐために役立ちます。
活用シーン: 予約や問い合わせが集中する時間帯がある飲食店やクリニックなど
※「無応答時転送」と「話中時転送」は、同時に設定することも可能です。
ボイスワープの設定手段
もっとも手軽な方法は、電話機を使ったダイヤル操作です。契約している電話回線から「142」にかけるだけで、音声ガイダンスに従って各種設定ができます。
加入電話の場合
基本操作 | 設定手順 |
---|---|
転送先の電話番号を登録する | 142→2→転送先番号 |
転送を開始する | 142→1 |
呼び出し回数を設定する | 無条件転送:142→3→0 無応答時転送:142→3→1〜9のいずれか(設定したい呼び出し回数)をダイヤル |
転送を停止する | 142→0 |
参照:加入電話・INSボイスワープの使用説明書|NTT東日本
ひかり電話の設定方法を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
関連記事:ひかり電話をボイスワープ転送するには?東西別に設定方法を解説
ボイスワープはFAXでも使えるの?
ボイスワープは、FAXでも利用可能です。
ただし、FAXか音声通話かという判断はできず、一律で転送することになります。音声通話の場合は転送なし、FAXだけ転送する、などの使い方はできません。
ボイスワープで注意すべき点とは?
転送時の通話料は契約者負担になる
ボイスワープを使うときにまず注意したいのは、通話料金です。月額基本使用料のほかに、転送通話料がかかります。
電話を受けるときは、契約電話番号から転送先への通話料が発生し、契約者負担となります。転送先が携帯電話の場合は、通話料が高くつくこともありますので、注意が必要です。
「FAXお知らせメール」など一部サービスと併用できない
FAXお知らせメールを利用中の場合は、同じ電話番号でボイスワープを使用できません。(FAXお知らせメールとは、FAXの着信をメールでお知らせし、パソコンなどからFAX内容を確認できる有料サービスです。)
相手の番号を知るには「ナンバー・ディスプレイ」の追加契約が必須
ボイスワープでは、発信者の電話番号が表示される機能がありません。相手の電話番号がわかるようにするには、別途ナンバーディスプレイ(月額440円~)を契約する必要があります。
時間帯による自動切り替えができない
ボイスワープは、「平日の18時以降と土日だけ転送する」といった、曜日や時間帯に応じた自動的なON/OFF切り替えができません。転送を開始・停止するには、その都度、担当者が電話機やWebサイトで手動操作する必要があります。
ボイスワープと組み合わせて電話業務を効率化するならアイブリー
ボイスワープは便利なサービスですが、転送先で誰かが電話に対応する必要があります。
もし、かかってきた電話全てに自動で応答できたら、もっと業務が楽になると思いませんか?そんなときに役立つのが、月額2,980円〜導入できる電話自動応答サービスの「アイブリー」です。

ボイスワープと組み合わせることで、今お使いの電話番号を変えることなく、アイブリーの便利な機能を利用できます。
具体的には、次のようなことが可能になります。
- IVRによる電話の振り分け:用件に応じて担当者へ直接つないだり、SMSで情報を自動送信したりと、柔軟な振り分けが可能です。
- 営業時間や曜日に合わせた自動対応:「平日の夜間や休日は自動音声で対応する」「年末年始は専用の特別アナウンスを流す」といった設定も可能です。24時間365日、取りこぼしのない電話対応体制を構築できます。
- 多彩な機能でビジネスチャンスを拡大:AIによる電話の要約・代行や顧客管理システム(CRM)との連携など、ビジネスに役立つさまざまな機能が搭載されています。
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