法人向けの電話番号の取得方法とは?主要な番号の種類・特徴と活用法を解説

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執筆者 : IVRy編集部
法人にとって、電話番号はビジネスの信頼性を高め、顧客に安心感を与える重要な要素です。特に03番号などの固定電話番号は、企業の安定性を示し、顧客や取引先からの信頼を獲得するために役立ちます。  近年では、ビジネスフォンの構築・導入に際して、コスト効率と利便性を兼ね備え、固定電話番号も利用できるIVRを選択するケースが増えています。  本記事では、法人が取得できる電話番号の種類とその特徴、取得方法、IVRの利点を詳しく解説します。

法人にとって、電話番号はビジネスの信頼性を高め、顧客に安心感を与える重要な要素です。特に03番号などの固定電話番号は、企業の安定性を示し、顧客や取引先からの信頼を獲得するために役立ちます。

近年では、ビジネスフォンの構築・導入に際して、コスト効率と利便性を兼ね備え、固定電話番号も利用できるIVR(自動音声応答)を選択するケースが増えています。

本記事では、法人が取得できる電話番号の種類とその特徴、取得方法、IVRの利点を詳しく解説します。

法人が固定電話番号を取得すべき3つの理由

法人としてビジネスを行う上で、03や06などから始まる固定電話番号(0AB-J番号)を持つことには、さまざまなメリットがあります。まずは、法人が固定電話番号を取得すべき理由を3点解説します。

社会的信用を確保するため

固定電話番号は、企業としての信頼性を高める上で重要な役割を果たします。市外局番から始まる番号は、該当の地域に拠点を持つ企業のみが取得できます。そのため、地域に根ざした企業であるという印象を与え、安心感につながります。

特に、固定電話番号であることに慣れた世代や地方の取引先にとっては、固定電話番号の有無が企業の信頼性を判断する材料の一つとなる場合があります。携帯電話番号のみの場合「しつこい営業ではないか」と警戒されてしまう可能性も否定できません。

固定電話番号を持つことは、顧客や取引先からの信頼を得てビジネスを円滑に進めるために有効です。

顧客対応力を高められるため

法人が固定電話を利用する際は、ビジネスフォンやPBX(構内交換機)といった専用の受信設備やシステムを導入することが一般的です。別の部署に電話を転送したり、複数人で一つの電話番号に対応したりできるなど、柔軟な対応を可能にします。

例えば「〇〇の用件の方は1番を、△△の用件の方は2番を」といった音声ガイダンスが流れるIVR(自動音声応答)を利用すれば、顧客は用件に合わせて適切な部署を選択できます。担当部署へ直接つながるため、顧客対応力の向上が期待できるでしょう。

法人の手続きを円滑に進めるため

法人登記は携帯電話の番号も認められているため、固定電話番号は必須ではありません。

しかし、法人名義の銀行口座開設や融資の申し込み、法人クレジットカードの作成など、さまざまな手続きにおいて、固定電話番号の提示を求められるケースが多くあります。

固定電話番号がないと、手続きに時間がかかったり、審査に影響が出たりする可能性も考えられます。スムーズに手続きするためには、固定電話番号を取得しておくことが望ましいといえます。

無料で作成できる電話番号はビジネスには不向きな場合も

初期費用を抑えるため、無料で電話番号を取得したいと考える方もいるでしょう。確かに、050から始まるIP電話番号の中には、無料で取得できるサービスもあります。

ただし、無料で取得できる050番号サービスは、発信に制限があったり着信専用であったりすることも少なくありません。発信が必要な場合、有料プランへの切り替えが必要になるケースもあります。

また、050番号は固定電話番号(0AB-J番号)と比べて、社会的信用が低いと見なされる傾向にあります。容易に取得できることから、迷惑電話に利用されることもあるため、企業としての信頼性を損なう可能性も否定できません。

一時的な利用や個人的な利用であれば、問題ないかもしれません。しかし、会社の代表番号として長期間利用する場合は、信頼性や機能面も考慮し、慎重に電話番号を選ぶことをおすすめします。

法人が取得できる電話番号の種類と特徴

法人が取得できる固定電話番号の種類を解説します。以下で、特徴やメリット・デメリットを比較しました。

電話番号の種類

特徴

メリット

デメリット

0AB-J番号

地域番号(例:03・06など)から始まる信頼性の高い番号

地域への信頼性を獲得できる

他サービスに比べ維持費が高い

IP電話番号

インターネット回線を利用した電話サービス

初期費用やランニングコストを抑えられる

インターネット接続が必要

フリーダイヤル(0120番号)

顧客が通話料無料で利用

顧客との接点を維持しやすい

企業側の通話料が増加

ナビダイヤル(0570番号)

全国どこからでも同じ「0570」番号で電話を受けられる

全国一律料金で対応できる

顧客が通話料を負担

0AB-J番号(固定電話番号)

0AB-J番号は、市外局番付きの電話番号です。例えば、03番号は東京エリア、06番号は大阪エリアを示し、地域密着型の信頼性ある番号として広く利用されています。

・メリット
0AB-J番号を利用することで、企業の信用度が高まります。特に地元での信頼感を向上させ、新規顧客との取引などに役立てることが可能です。

・デメリット
初期費用や運用コストがIP電話よりも高い傾向があります。また、複数拠点を持つ企業は、それぞれのエリアに適した番号を取得しなければなりません。

・取得方法
地域のプロバイダや固定電話サービスを提供する企業との契約を通じて取得できます。例えば、NTTなどの通信事業者に直接申し込むことが一般的です。

IP電話番号

IP電話番号は、インターネット回線を利用して通話する番号で、050番号が代表的です。コスト効率の良さが特長で、特に中小企業や新規ビジネスに人気があります。

・メリット
通話料が安く、長距離通話でもコストを抑えられます。また、インターネット接続環境が整っていれば導入できるため、初期費用も比較的安価です。

・デメリット
インターネット接続環境が不安定だと、通話品質が低下する可能性があります。一部の顧客にとっては信用度が低いと感じられる場合があります。

・取得方法
インターネットプロバイダやIP電話サービスを提供する企業から取得できます。近年ではIVRを活用して、IP番号を利用する企業が増加しています。

フリーダイヤル(0120番号)

フリーダイヤルは、0120から始まる番号です。顧客が無料で利用できるため、カスタマーサポートや問い合わせ対応に適しています。

・メリット
通話料を企業が負担する仕組みのため、顧客が気軽に電話をかけられる点が大きなメリットです。顧客の信頼感を向上させ、企業のイメージアップにつながります。

・デメリット
問い合わせが多い場合、コストが増大する可能性があります。通話時間が長くなる傾向もあるため、運用コストの管理が必要です。問い合わせの頻度や利用時間を定期的にモニタリングし、費用対効果を検討することが重要です。

・取得方法
NTTやKDDIなどの主要通信会社、またはIVRサービスを通じて取得できます。

ナビダイヤル(0570番号)

ナビダイヤルは、0570から始まる番号で、全国一律料金で通話が可能です。全国対応が求められる企業やサービスに適しており、サポートデスクや問い合わせ窓口でよく利用されます。

・メリット
顧客の所在地に関わらず、同一料金で利用できるため、全国展開している企業にとって非常に便利です。通話先を柔軟に設定できます。

・デメリット
顧客が通話料金を負担するため、問い合わせ数が減る恐れがあります。特にコールセンターでは、顧客満足度に影響を与える可能性があるため、導入時は慎重に判断しましょう。

・取得方法
NTTコミュニケーションズなどのプロバイダを通じて申し込みます。各社の公式サイトでユーザーIDを取得後、申し込み手続きに進むことで利用可能です。

法人における電話番号の取得方法

法人電話番号の取得方法には、通信事業者との契約やIVRサービスの利用など、さまざまな選択肢があります。この章では、それぞれの取得方法について、利用できる電話番号の種類や特徴、注意点などを解説します。

NTTやKDDIなどの通信事業者と契約する

NTTやKDDIなどの通信事業者と契約すると、次の電話番号を取得できます。

  • 0AB-J番号(例:03・06番号)
  • 携帯電話番号(090・080・070)
  • IP電話番号(050番号)
  • フリーダイヤル番号(0120・0800)
  • ナビダイヤル番号(0570)

NTTやKDDIなどの大手通信事業者は、国内全域に安定した通信インフラを持っています。そのため、通話品質が高く、途切れにくい通話環境を利用できます。

さらに、取得できる番号の種類が豊富なため、必要に応じてフリーダイヤルやナビダイヤルといった特殊な番号も取得可能です。お客様からの問い合わせ窓口を設けたい場合や全国からの着信を効率的に処理したい場合に役立ちます。

ただし、取得する番号の種類や利用する回線によっては、工事が必要になったり、初期費用がかかったりする場合があります。導入までの期間や初期費用については、事前に確認が必要です。

IVRサービスを利用する

IVRは、電話の着信に対して音声ガイダンスが応答し、問い合わせ内容に応じた情報の提供やよくある質問への自動回答、適切な部署・オペレーターへの自動転送が可能なサービスです。電話業務の効率化や顧客満足度の向上が期待できます。

サービスによって異なりますが、IVRでは以下の電話番号を取得可能です。

  • 0AB-J番号(例:03・06番号)
  • IP電話番号(050番号)
  • フリーダイヤル(0120番号)

IVRの魅力は、取得した市外局番の0AB-J番号をスマートフォンやパソコンで利用できる点です。場所を選ばず電話対応が可能になるため、リモートワークや多拠点運営にも適しています。

番号の取得は、新規取得だけでなく、既存の番号をそのまま利用できる場合もあります。

ただし、取得できる番号の種類や利用条件はサービスによって異なるため、サービス提供会社に詳細を確認することが重要です。

「自社でもIVRを活用してみたい」「IVRの機能を手軽に試してみたい」とお考えでしたら、ぜひ「IVRy(アイブリー)」の1か月無料トライアルをお試しください。

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IP電話サービスに申し込む

IP電話は、インターネット回線を利用した通話サービスです。主に「050」から始まる番号が付与され、通話料が比較的安価である点が魅力です。

IP電話アプリを利用するサービスの場合、スマートフォンやパソコンなどに専用アプリをインストールするだけで、手軽に使いはじめることができます。すぐに電話番号を取得したい場合に適した選択肢といえるでしょう。

IP電話サービスでは、次の電話番号を取得可能です。

  • IP電話番号(050番号)
  • 固定電話番号(例:03・06番号)


一部のIP電話サービスでは、050番号だけでなく、固定電話番号を取得できる場合もあります。

以下の記事では、法人向けIP電話のおすすめサービスについて紹介しています。より詳しくIP電話サービスについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

【2025年版】法人向けIP電話のおすすめ5選!メリットや選び方も解説

クラウドPBXサービスを導入する

クラウドPBXは、PBX(構内交換機)の機能をクラウド上で提供するサービスです。インターネット環境があれば、複数の端末で会社の電話番号を利用できます。

物理的な機器の設置が不要なため、初期費用を抑えられます。内線通話、転送、保留など、ビジネスに必要な機能も豊富です。

クラウドPBXでは多くの場合、以下の電話番号を利用可能です。

  • 0AB-J番号(例:03・06番号)
  • IP電話番号(050番号)
  • フリーダイヤル(0120番号)

ただし、サービスによって利用可能な番号の種類や料金が異なるため、比較検討が重要です。

以下の記事では、クラウドPBXのサービスについて選ぶポイントを解説しています。こちらもあわせてご覧ください。

【2024年最新版】クラウドPBXサービス比較!料金・価格など、選ぶポイントを紹介します

法人電話番号を取得するなら「固定電話番号」×「IVRサービス」が最適

本記事では、法人で利用できる電話番号の種類や取得方法について解説してきました。

さまざまな選択肢があるなかで、おすすめしたいのが「固定電話番号」と「IVR(自動音声応答)サービス」の組み合わせです。

固定電話番号は社会的な信用性が高く、携帯電話番号や050番号と比べて企業からの連絡として安心感を与えやすいため、電話を受けてもらいやすくなります。また、金融機関での口座開設や各種契約時にも、固定電話番号があると事業の実在性を示しやすく、スムーズな手続きが可能です。

IVRサービスを活用すれば、さらに電話対応を効率化できます。IVRの導入により、自動応答や担当者への自動振り分け、不在時の録音メッセージ対応などが可能になるため、営業時間外の顧客対応や業務負担軽減に役立ちます。

多くのIVRサービスは、専用の機器や工事が不要なため初期費用がかからず、数千円程度の月額費用で利用できるため、費用対効果にも優れています。

「固定電話番号」×「IVRサービス」は、スタートアップ企業や中小企業にもおすすめの組み合わせといえるでしょう。

IVRyで簡単に電話番号を取得できます

IVRy(アイブリー)」なら最短即日で、簡単に法人向けの固定電話番号を取得することが可能です。全国の市外局番やフリーダイヤルに対応しており、以下の番号種別に対応しています。

電話番号種別

取得できる電話番号

IP電話

050番号

フリーダイヤル

0120番号、0800番号

市外局番(0AB-J番号)

東京03番号、大阪06番号をはじめとした全国の市外局番

※番号の在庫がない場合はご希望に添えない可能性があります
※050番号の場合は即日、フリーダイヤル・市外局番は数営業日かかります

PC・スマホから固定電話番号で発着信ができる

IVRyで電話番号を取得することで、PC・スマホからフリーダイヤルや固定電話番号で発着信ができるようになります。

外出先やリモートでも会社の電話番号での発信や、固定電話がなくても固定電話番号の利用ができるため、電話業務の利便性向上や固定電話機のコスト削減が可能です。

電話自動応答(IVR)として便利な機能も多数

IVRyは電話番号の取得が可能になるだけでなく、電話自動応答システムとして便利な機能を多数搭載しています。

よくある質問の自動回答や営業電話のブロック、担当者への振り分け、Webページへの誘導、電話内容の管理など、電話番の代わりとして電話業務を効率化します。

無料トライアルですぐに番号を取得

IVRyの無料アカウント登録フォームから基本情報を入力し、050番号の場合は即時発行、固定電話番号の場合は本人確認の手続き後の番号申請フォームよりご希望の市外局番を発行します。基本料金・電話番号維持費が初月無料で利用(通話代は発生)できます。

すぐに電話番号を取得したい、電話業務を効率化したいという方は、IVRyの無料トライアルをぜひお試しください。

IVRy編集部のプロフィール画像

IVRy編集部

(株式会社IVRy / IVRy編集部)

IVRy編集部です。電話に関する様々な情報をわかりやすく解説します。 【IVRyとは?】 IVRy(アイブリー)は1日100円から利用できる電話自動応答サービス(IVRシステム)です。自由な分岐設定と自動応答・SMS返信・電話の転送(リダイレクト)・録音機能を活用し、営業電話・顧客からの問い合わせ・注文・予約等の様々なシーンを自動化します。また、営業時間内と営業時間外でルールを変えることや、電話履歴の確認や顧客登録機能等、多数の便利な機能が存在しています。

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