【2024年版】電話自動応答(IVR)の比較16選!導入費用・メリット・活用方法とは?

IVRとは、Interactive Voice Responseの略で、日本では「自動音声応答システム」と訳されます。コールセンターなどでよく使われているシステムで、電話をかけると「○○に関するお問い合わせは1番をプッシュしてください」と案内されるものです。近年ではAI(人工知能)の発達に伴い、コールセンターだけでなく、幅広い業態・業界で使われるようになりました。この記事では、IVRのサービスを提供している各社について調べ、サービス内容と価格を比較しています。

IVRとは、Interactive Voice Responseの略で、日本では「自動音声応答システム」と訳されます。コールセンターなどでよく使われているシステムで、電話をかけると「○○に関するお問い合わせは1番をプッシュしてください」と案内されるものです。近年では導入コストが低くなったことにより、コールセンターだけでなく、幅広い業態・業界で使われるようになりました。

この記事では、IVR(電話自動応答)のサービスを提供している各社について調べ、サービス内容と価格を比較しています。

電話自動応答(IVR)とは?

IVRとは、自動音声応答システムのことです。以前はIVR専用の装置を導入する必要がありましたが、近年ではクラウド化が進み、わざわざ装置を導入する必要がなくなりました。スマホやPCにアプリを入れたり、ブラウザからかんたんに操作ができるので、中小企業や個人事業主などにも導入が広まっています。

24時間365日対応可能になることで顧客満足度が向上したり、本当に必要な電話だけを受けることで業務効率化につながる点が、IVRに注目が集まっている理由と言えるでしょう。

電話自動応答(IVR)と自動音声案内との違いは?

自動音声案内(音声ガイダンス)はIVRの一部の機能です。

音声案内は、電話の着信があったときに自動的に音声を流すシステムのことを指します。例えば、営業時間外を伝えるアナウンスや、電話が混み合っていることを伝えるアナウンスなどが、音声案内に当たります。

したがって、IVRは電話自動応答システム全体を指し、音声案内はその一部機能として存在します。自動音声案内は、特定のアナウンスや情報に関連する音声案内を提供するために使用されるIVRの機能です。

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電話自動応答(IVR)サービス比較

IVRサービス比較(1)電話自動応答サービスIVRy

電話自動応答サービスIVRyはクラウド型IVRサービスです。

月額3,000円〜という低コストでありながら、AIによる自動読み上げテキストの作成や、着信フローが自由に設定できるなど、それぞれの業種にあったものへのカスタマイズ性が高いサービスです。

また、電話番号取得もできるので新規開設の事業でも導入しやすい点や、受電履歴や受電メモによるCRM、使いやすいUIなど様々な便利な機能を高コストパフォーマンスで利用できることで定評があります。

実際のIVRyでの音声案内をお試ししてみたい方は、こちらのデモ電話番号にお電話ください!

費用

月額基本使用料 3,300円〜、初期導入費用 0円(https://ivry.jp/pricing/)

機能

自由な音声ガイダンス、SMS自動返信、受電通知、電話転送、音声録音、顧客管理、ブラウザ発信、文字起こし、自動要約、AI音声認識 など

企業名

株式会社IVRy

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IVRサービス比較(2)トビラフォンcloud

トビラフォンcloud は、トビラシステムズによるクラウド型IVRサービスです。新規起業時やオフィス移転時、新拠点開設時から稼働可能で、在宅勤務にも適したサービスになっています。誰でもかんたんに使える操作感が強みで、コストパフォーマンスが高いことも人気の理由の一つです。

費用

月額基本使用料 3,300円~、初期導入費用 33,300円

機能

電話番号のクラウド移行、スマート着信機能、迷惑電話フィルタ、通話録音、保留機能、内線機能 など

企業名

トビラシステムズ株式会社

IVRサービス比較(3)MediaVoice

MediaVoice は、メディアリンクによるクラウド型IVRサービスです。月600万件の電話に対応しており、回線数以上の電話がかかってきた際にも、自動的に折り返し連絡の予約を受け付ける、あふれ呼(放棄呼)対応機能を完備しています。その他、自動督促、SMS送信、Slack連携、本人認証、安否確認、世論調査、合否案内、クレジット決済、24時間稼働ほか、多彩なサービスを用意しています。

費用

月額基本使用料 30,000円~、初期導入費用 50,000円~

機能

機能詳細は要問い合わせ

企業名

メディアリンク株式会社

IVRサービス比較(4)Genesys Cloud CX

Genesys Cloud CX は、ジェネシスクラウドサービスによるクラウド型IVRサービスです。受電履歴や分析に長けており、セキュリティ面には定評があります。Google、Apple、Microsoft、Adobe、ZOOMほか様々なシステムとの連携も可能で、日本だけでなく世界中で採用されているサービスです。

費用

月額基本使用料 9,000円~

機能

電話、コールバック、Eメール、チャット、SNS(LINE連携済み)、ブラウザ共有、FAX、SMS(ショートメール) など

企業名

ジェネシスクラウドサービス株式会社

IVRサービス比較(5)BIZTEL コールセンター

BIZTEL コールセンター は、BIZTELによるクラウド型IVRサービスです。顧客管理システムや、社員・オペレーター同士のチャット機能、情報共有機能、音声認識テキスト化機能など、在宅勤務でもコールセンターを実現する機能を取り揃えています。バランスのよいサービス内容を自負しており、1,700社以上に導入された実績を持つなど、安心して利用できるIVRサービスと言えるでしょう。

費用

月額基本使用料 81,000円~、初期導入費用 200,000円~

機能

ACD設定、ガイダンス設定、エージェント管理、着信設定、稼働状況モニタリング、CRM連携 など

企業名

株式会社リンク

IVRサービス比較(6)自動受付IVR

自動受付IVR は、株式会社電話放送局によるクラウド型IVRサービスです。日本最大規模の回線数を保有しており、24時間365日受電対応が可能です。とくに災害時の稼働体制には定評があります。

費用

月額基本使用料 150,000円~、初期導入費用300,000円~

機能

音声認識、音声合成、メール、API連携、録音、SMS連携、転送、番号追加、多拠点運用 など

企業名

株式会社電話放送局

IVRサービス比較(7)CT-e1/SaaS

CT-e1/SaaS は、コムデザインによるクラウド型IVRサービスです。リピーターを優先的に特定の担当者へつないだり、電話がつながるまで待機状態の電話(待ち呼)の着信順番を管理したり、電話で伝えにくい内容にはSMSを活用するなど、顧客満足度を上げる工夫が凝らされています。電話1席~の小規模プランを始め、100席以上の大規模プランなど、多彩なプランを用意しています。

費用

月額基本使用料 15,000円~、初期導入費用300,000円

機能

ACD、音声シナリオ、コールキューイング、非通話制御、優先着信機能、WEB連携 など

企業名

株式会社コムデザイン

IVRサービス比較(8)COTOHA Call Center

COTOHA Call Center は、NTTコミュニケーションズによるクラウド型IVRサービスです。コストを抑え、機能を絞ったIVRサービスで、24時間365日受電対応、顧客管理機能を備えています。初期費用がかからない点も魅力の一つです。別途、AIの音声認識機能などを利用できる有料のオプションサービスがあります。

2023年12月28日を持って新規の申し込みを終了しております

費用

月額基本使用料 3,300円~、初期導入費用0円

機能

IP電話、通話録音、音声ガイダンス、AIオペレーター機能

企業名

エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社

IVRサービス比較(9)じゃんじゃんコール

じゃんじゃんコール は、メテムによるクラウド型IVRサービスです。キャンペーンやイベントなど、短期間に大量に電話がかかってくるようなケースに強みがあり、24時間365日受電対応可能です。

費用

月額基本使用料 39,800円~、初期導入費用30,000円

機能

クラウド型ASPシステム、WEB管理画面、音声自動応答、通話録音 など

企業名

株式会社メテム

IVRサービス比較(10)Zendesk

Zendesk は、Zendeskによるクラウド型IVRサービスです。世界中で10万社以上の導入実績があり、コールセンターなど大規模な業態で活用されています。使い勝手に合わせて、小規模~大規模に対応し、カスタマイズが自在な点が人気です。米国籍企業なので、料金が為替変動の影響を受けます。

費用

月額基本使用料 19米ドル~(年払い)

機能

メッセージング、FAQ構築、転送機能、顧客データ管理、クラウド電話、レポーティング など

企業名

Zendesk, Inc.

IVRサービス比較(11)VoiceMall

VoiceMall は、NTTテクノクロス株式会社によるクラウド型IVRサービスです。NTTが培った高いセキュリティ性と大容量のサービスを利用できることから、大手有名企業で活用されています。あふれ呼受付ダイヤルやCS調査ダイヤル、SMSによるログインパスワード再発行ダイヤルなど、電話を最大限に活用したサービスが豊富です。

費用

月額基本使用料 140,000円~、初期導入費用300,000円~

機能

コールフロー、外部連携、音声認識、音声合成、メール(SMS)、FAX、音声自動応答、外部転送 など

企業名

NTTテクノクロス株式会社

IVRサービス比較(12)モバイルウェブ ビジュアルIVR

モバイルウェブ ビジュアルIVRは、NTTコム オンラインによるビジュアルIVRサービスです。コールセンター向けのサービスで、人員不足解消や業務効率アップに役立ちます。

電話でなくても構わない問い合わせをメールに誘導することができるほか、コールセンターの営業時間外でも24時間265日対応できるため、顧客にとっても利便性が高まります。

費用

月額基本使用料20,000円~、初期導入費用515,000円~

機能

ビジュアルIVR、予約更新機能、フォーム作成機能、ページアクセス数確認 など

企業名

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社

IVRサービス比較(13)PKSHA(パークシャ) Voicebot

PKSHA Voicebot(旧名称はBEDORE(ベドア) Voice Conversation)は、「AIチャットボット」と呼ばれるIVRサービスで、音声認識AIを活用して自動応答するシステムになっています。

顧客が電話機の番号を選ぶのではなく、顧客の声を認識し、それにふさわしい対応を行います。契約から導入まで1か月の期間が必要となりますが、契約後は基本的に追加料金不要です。

費用

詳しくはお問い合わせください。

機能

認識補正、聞き直し、アウトバウンド、フロー分岐、Q&A回答、転送、SMS /Eメール送信、PBX/CTI連携 など

企業名

株式会社PKSHA Communication

IVRサービス比較(14)AIコンシェルジュ

AIコンシェルジュ は、AIによる音声認識を活用したIVRサービスです。ダイヤルプッシュによる案内も併用でき、文字起こし機能により伝言を預かることも可能です。通話音声を録音しているため、AIの認識精度が心配なときも補完できます。

費用

詳しくはお問い合わせください。

機能

音声認識、AI対話、音声合成、システム連携、SMS送信、オペレーター転送 など

企業名

株式会社 TACT

IVRサービス比較(15)ロボット自動受付サービス

ロボット自動受付サービス は、AIロボットが電話を受けるようなイメージで、顧客の声を音声認識して電話対応します。特にプッシュのみの分岐対応では足りない企業や、繁忙期など一時的に入電数が増える企業にふさわしい機能になっています。

費用

月額基本使用料350,000円~、初期導入費用800,000円~

機能

音声認識、音声合成、API連携、メール、番号追加 など

企業名

株式会社電話放送局

電話自動応答(IVR)の機能とメリット

IVRには、企業側・ユーザー(顧客)側のどちらにもメリットがあります。具体的にいくつか解説しましょう。

(企業側)24時間いつでも対応ができる

IVRを導入すると、24時間365日いつでも自動音声での受け答えが可能になります。電話応対のために人を雇うと人件費がかかりますし、電話代行サービスを利用する場合も、土日祝日や深夜早朝には割増料金がかかることも。しかしIVRシステムであれば、24時間電話対応ができ、さらに月額数千円~と低コストに抑えることができます。

(企業側)「いつ電話がかかってくるか分からない」ストレスから解放される

IVRがあれば「いつ電話がかかってくるか分からない」というストレスからも解放されるでしょう。

電話の内容にあわせた転送設定や、SMSでの返答といった機能を利用することで、電話への一次対応をしなくて済みます。あらかじめ用件を確認してから折り返すこともできるので、受電対応のストレスを大きく軽減できるでしょう。

(企業側)自動音声応答・音声案内で業務効率化できる

IVRを導入すると、自動音声応答や電話転送機能を活用して業務を効率化できます。

IVRでよく利用される自動音声応答の設定のひとつが、「よくある質問」の自動回答です。営業時間や休業日、お店へのアクセスといった情報を設定しておくことで、電話をとらなくてもお客さんに必要な情報を届けることができます。

これにより、何度も同じ質問に答えずに済み、電話のたびに作業を中断することもなくなります。特に、忙しい時間帯に限って電話が多い、という悩みのある企業にはふさわしい機能といえるでしょう。

(企業側)電話転送で業務効率化できる

次に、IVRの電話転送機能です。これは、電話機の番号操作で転送先を選んでもらったり、もしくは番号登録によって直接担当者の電話へ転送できる機能です。いわゆる「電話番」のスタッフが電話の一次対応をすることが一般的でしたが、現在ではIVRの技術で取次業務を減らせるようになりました。

人件費と比べれば、IVRの費用は格安です。電話番からIVRシステムへ移行したとしても、顧客からの電話を取りこぼす心配はありません。むしろ混雑する時間帯でも取りこぼしを防ぎ、重要な電話は逃さずビジネスチャンスとして生かすことができます。

(企業側)顧客管理がしやすくなる

IVRには顧客管理システムが搭載されていることが多く、顧客ごとの電話履歴の確認や、通話内容のメモを残すことができます。利用すればするほど顧客データを収集できるので、データを分析すれば顧客ニーズ把握にも役立つでしょう。

具体的には、どの時間帯にどんな問い合わせが多いのか、時間外にはどんな問い合わせが多いのか、クレームはどんなものが多いか…といったことを分析できます。顧客のニーズや商品・サービスの改善点を正確につかむことで、その後の商品開発や広告戦略に活かすことができます。

(企業側)人手不足・新人の離職率の改善

日本では少子高齢化の影響で、労働人口(生産年齢人口)がどんどん減少しています。その結果、ありとあらゆる業界・業種で人手不足が発生しているのです。

DXによって人手不足を改善する動きが加速していますが、IVRも人手不足の解決につなげることができます。 IVRを導入すれば、電話対応に割くリソースが減ります。新人に電話対応の教育研修をする必要もなく、クレーム電話の対応などで精神的な負担を感じることも少なくなるでしょう。

(ユーザー側)電話口で待たされることが減る

一般の企業やコールセンターへ電話をかけると、まず受付に用件を伝えてから、電話が保留になったあとに担当者へ転送されますが、電話が混み合っている場合などは、待ち時間が長くなったり、誤って電話が切れてしまったりすることもあります。

IVRであれば、番号選択に応じて必要な回答が得られたり、担当者へ転送してもらえたりします。どうしても電話がつながらない場合は留守番電話になり、伝言を託すこともできるなど、電話口で待たされることが減るでしょう。

(ユーザー側)問題解決率やスピードが高まる

IVRを利用すると、スタッフが直接対応するよりも問題解決率が高まったり、そのスピードも速くなる可能性があります。

例えば、電話口で待たされる時間が減れば、それだけ早く問題が解決します。営業時間や休業日などの簡単な質問であれば、自動応答ですぐに回答を得られるので、利便性が高まると言えるでしょう。

転送に関しては、ユーザー側が自ら電話したい部署を選択できるので、問題解決率向上につながります。電話口の相手に対して説明するという手間が省かれるため、よりスムーズに問題解決することができたと感じられるでしょう。

IVR(電話自動応答)の注意点

現代社会のニーズをうまく吸収しているIVRですが、注意点を押さえておかないと適切な効果が得られないことがあります。

適切な分岐設定を設ける

たとえば、電話をかけた側が操作ミスをして、ふさわしくない担当部署へ電話がつながってしまう可能性もあります。電話をかけた側がふさわしい担当部署を選べるよう、適切な分岐メニューを設けることも必要です。でなければ「その他の問い合わせ」に電話が集中し、結局電話がつながらない、といった事態になりかねません。

分岐設定はシンプルでわかりやすく

音声案内の音声が長すぎたり、いくつも番号を押さなければならないケースなどは、「待たされている」「急いでいるのに」と感じられてしまいます。電話をかける側が迷わず担当者へたどり着けるような分岐を設定しましょう。

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電話自動応答(IVR)を活用する場面

IVRがよく活用されている場面を紹介します。「当たり前だ」と思っていることが、IVRで効率化できるかもしれません。ぜひ電話DXの参考にしてください!

(1)受電の一次対応時

「受付」「電話番」と呼ばれる電話対応です。用件に応じて電話をつなぐ部署を振り分けたり、電話が混み合っていてつながらない場合は、あとでかけ直してもらうよう案内をすることもできます。

営業時間外や休業日は伝言を録音し、担当者へ通知を送信します。

(2)よくある質問の対応時

ユーザーが選んだ番号が「よくある質問」だった場合、自動音声で回答したり、SMSでFAQを送る、などの対応が可能です。

営業時間が何時までかや、店舗への行き方、Webサイトに書いてある情報など、人でなくても回答できるような質問について迅速に対応するためにも用いられます。

また、災害時に電話回線がパンクした際にも正確な災害情報をユーザーへ発信するために、IVRが利用されることもあります。

(3)営業電話・迷惑電話への対応時

営業電話や迷惑電話が1日に何度もかかってきて、そのたびに対応をしていると通常業務が進まなくなってしまったり、回線がふさがって緊急の電話を受けられなくなってしまいます。

そこでIVRを活用し、営業電話や迷惑電話がかかってきた時には、用件だけを録音するようにしたり、問い合わせフォームへ誘導することができます。あまりにもしつこい迷惑電話は、番号をブラックリストに登録することで、自動的に電話を切断することも可能です。

(4)特定の要件だけ電話を取りたい時

IVRは、基本的に電話は受けないという企業でもよく利用されています。ほとんどの電話には自動応答やSMS返送で対応し、それでも解決できないときは問い合わせフォームやチャットへ誘導する、という設定です。

緊急の用件や、取引先業者からの電話だけを受けたい場合には、直接担当者へ電話を転送する設定も可能です。

(5)電話の自動発信時

IVRは電話を受けるときばかりでなく、発信時にも利用できるものがあります。顧客リストに沿って一件ずつ発信し、自動音声で案内できる機能です。電話がつながらなかったときは、数分後や数時間後にかけ直すこともできます。

具体的には、商品の納期を連絡するとき、支払や未入金の督促などを連絡するときに利用されています。

これらのように電話の内容に応じて対応を選択できるのが、IVRの最大の特徴と言えるでしょう。

電話自動応答(IVR)の種類

IVRの種類(1)オンプレミス型

オンプレミス型IVRとは、IVR専用機をオフィスに設置するタイプです。専用機の導入に数万~数千万円の費用がかかるほか、回線工事費や、IVRサービス利用のための月額利用料などがかかります。金融機関やコールセンターなど、大規模な企業でよく使われたシステムです。

IVRの種類(2)クラウド型

クラウド型IVRとは、いわばインターネット上(クラウド上)にIVR専用機を置いてあるようなものです。インターネット回線を通じてIVRサービスを受けることができるので、IVR専用機を導入する必要がなく、月額数千円~という低コストで利用が可能です。中小企業にも広まっているほか、コールセンター等にもクラウド型IVRが普及しています。

IVRの機能(3)ビジュアルIVR

ビジュアルIVRは音声での自動案内ではなく、スマホの画面にメニューが表示され、利用者が視覚的に操作をするタイプのIVRです。利用者は音声案内を最後まで聞く必要がありません。視覚的で分かりやすいため、電話よりも短時間で番号を選択できるなど、気軽に利用しやすいシステムとなっています。

その反面、開発コストがかかったり、専用のアプリをインストールしないと利用できないなどのデメリットがあります。

IVRの概要についてより詳しくはこちらの記事をご覧ください。

IVR(電話自動音声応答システム)とは?ビジネスに必要な理由を解説!

電話自動応答(IVR)の選び方

IVRを選ぶときは、料金・機能・サービス内容などを基準にし、目的にあったサービスを選びましょう。以下にIVRを選ぶときのポイントをまとめます。

料金

IVRサービスの料金は、初期導入費用、月額基本料、付加機能使用料などで構成されています。席数・回線数に応じて料金が加算されたり、稼働時間数によって料金が加算される場合があり、用途にあわせて最適なサービスを選ぶのがポイントとなります。

また、前述したオンプレミス型IVRとビジュアルIVRは導入費用が高額になりがちです。なるべく低価格ですぐに利用したい場合はクラウド型のIVRを導入することがおすすめです。

▶︎月額3,000円〜利用できるIVRyの料金について知る

導入スピード

IVRを導入するときは、実際に稼働できるまでのスピードもチェックしておきましょう。申し込んだ即日から利用できるタイプのIVRは、カスタマイズ性も高い反面、自分で設定すべき項目が多い場合があります。

自社専用のIVRシステムを開発・導入したい場合は導入までに何度も打ち合わせが必要になったり、ビジュアルIVRの場合専用アプリの準備など時間がかかってしまうことが多いです。

機能性

IVRシステムを導入するときは、付随している機能にも目を向けましょう。外国語に対応しているものや、顧客管理システムや予約管理システムと連携できるものなど、様々なタイプがあります。

こうした付加機能を利用したい場合は、別途、追加料金が必要になることもありますので、あらかじめ確認しておきましょう。

また、実際に設定しやすい、管理しやすい、操作感が分かりやすいタイプを選ぶことも重要です。機能が複雑になるほど、操作も複雑になることが多いので、実際に運用するまえに操作感を試してチェックしましょう。

同時通話数

IVRシステムには、中小企業向けのものと、大企業向けのものがあります。同時接続できる回線数が異なり、料金負担も変わってきます。自社の規模に合わせたタイプを選びましょう。

分析機能

IVRの分析機能とは、かかってきた電話の履歴や内容をデータとして保管し、分析できる機能のことを指します。分析により、何時にどんな問い合わせが多いのかといった傾向が分かると、音声ガイダンスや分岐メニューの内容を設定するときに役立ちます。

電話内容の分析は顧客ニーズを把握することにもなるので、商品・サービス開発や、販売促進などPRや広告戦略に活用することも可能です。

電話自動応答(IVR)サービスの費用相場

IVRサービスの主流はクラウド型で、月額数千円~数万円程度です。利用したいサービスの規模によって料金が大きく異なり、中小企業であれば最小構成の月額数千円程度のもので十分なことも多いです。

機能が複雑になるほど料金も高額になり、利用したい機能にあわせて開発から行う場合、開発コストが上乗せされます。

電話自動応答(IVR)の業種ごとの活用事例は?

病院・クリニック

病院やクリニックでは、電話の対応をしていると来院中の患者さんを待たせてしまう、という悩みがありました。コロナ禍で予約電話が鳴りやまない事態にも、IVRを活用する事例が多く挙げられます。

病院・クリニックでのIVR活用法

病院・クリニックにかかってくる、診察予約やワクチンに関する電話を自動で対応!

病院・クリニックでのIVRy導入事例

南谷クリニックでは、電話問い合わせが多く、対応にかなり時間がかかってしまい、健診の予約の受け付けや、検診結果の郵送といった事務仕事が遅れがちになってしまうという課題がありました。

そこでIVRyを導入し、予約の電話はWEBに促すことで、電話対応が7割削減され、事務作業にも集中できるようになり業務効率化を実現しています。

また、残りの3割の電話は当日のキャンセルや、遅刻の連絡、緊急の要件のため、確実に受け取りたい電話のみに集中できるようになっています。

詳しい事例はこちらの記事をご覧ください。

電話による問い合わせ対応を7割減!患者ニーズ把握も可能に【医療法人南谷継風会南谷クリニック】

ECサイト

たくさんの商品を販売しているECサイトでは、顧客からの質問や予約の電話がとても多いと言われます。タイミングによっては電話が集中することもありますが、IVRを活用すると電話業務の負担が減少します。

EC事業者のIVR活用法

お客様からの、商品に関する質問や営業電話に自動で対応!

ECサイトでのIVRy導入事例

株式会社パピーでは、IVRy導入前に有人対応のコールセンター代行型のサービスで、月に約100件ほど電話対応をしていました。

しかし、問い合わせの内容は商品の仕様や納期についてが多く、一度代行サービスが受けて社内のスタッフが折り返すという形のため、スタッフの負担が大きいという課題がありました。

そこで、IVRyを導入し、SMS送信機能で問い合わせ内容に回答することで、電話で折り返さなくて良いことが増え、対応する電話の件数が半分以下になり、スタッフの精神的負荷も減っています。

詳しい事例はこちらの記事をご覧ください。

ECサイトでの商品購入に関する問い合わせ対応件数が50%減!スタッフの精神的負荷を減らしたかった【株式会社パピー】

飲食店

飲食店では少人数で店内を切り盛りしていることが多く、また、ピーク時ほど電話がたくさんかかってくるという問題がたびたび指摘されます。IVRを導入することでピーク時の運営がスムーズに進行します。

飲食店でのIVR活用法

カフェや、居酒屋にかかってくる、予約や営業の電話を自動で対応!

飲食店でのIVRy導入事例

株式会社キープ・ウィルダイニングは、予約関連の電話や、誕生日プレートの相談、当日の道案内などの電話を多いときで月に100件以上受けており、電話対応に手が取られて作業ができないという課題がありました。

そこでIVRyを導入し、予約の電話に対してSMSでWEB予約へ誘導することで、トータルで電話自体の件数が3割未満になりました。

緊急性の高い電話だけに集中できるようになり、目の前の業務が中断されることがなく、理想的な業務環境になったと語っています。

詳しい事例はこちらの記事をご覧ください。

電話対応を7割削減!活用できていなかったWEB予約も有効活用可能に【株式会社キープ・ウィルダイニング】

宿泊・ホテル施設

宿泊施設は通常の業務のほか予約・確認・変更そのほか連絡など、電話が多い業種です。すでにIVRを活用した予約、問い合わせ対応を行っている企業が数多く挙げられます。

宿泊・ホテル施設でのIVR活用法

ホテルにかかってくる、宿泊予約や、予約変更の電話を自動で対応!

宿泊・ホテル施設でのIVRy導入事例

OKUTAMA+では、IVRyを使う前に別の電話代行会社を利用していましたが、土日は対応ができませんでした。しかしながらターゲット層は土日休みが多く、電話対応の負担が軽減できないという課題がありました。

そこで電話対応をIVRyに任せることで、課題だった土日の電話対応も任せられるようになりました。

また、何度もかかってくる営業電話はブラックリスト機能で電話を受けないようにしたり、町役場の方や取引業者はホワイトリスト機能でIVRを介さず電話を取るなど、電話対応の効率化にも成功しています。

詳しい事例はこちらの記事をご覧ください。

宿泊の問い合わせが多い土日や深夜の電話対応を自動化!顧客リストや受電データも有効活用【OKUTAMA+】

不動産

不動産業界は、賃貸・管理業と取引・仲介業と多岐に渡り、問い合わせも様々なため、取次が多く電話口のお客様をたらい回しにしてしまうという課題があります。電話の振り分けや、簡単な質問への回答が自動化できれば、普段の業務が大きく効率化されるでしょう。

不動産管理・売買業でのIVR活用法

入居者様からの営業時間外の電話も自動で対応!

不動産売買・取引業にかかってくる営業電話や予約の問い合わせ電話に自動で対応!

不動産管理・売買業でのIVRy導入事例

株式会社Bolteでは、入居者様からの電話の内容を聞いてからでないと、誰に繋ぐのが適切かがわからず、スピーディーな対応ができないという課題がありました。

そこでIVRyを導入することで、お客様自身がどこの部署にかけるべきかを選んだ上で、電話をするため、電話を取り次ぐことがなくなりました。

また、入居者様からの工事対応は直接業者に転送するなどをして、入居者様からサポートが早くなったと好感を持っていただけているそうです。

詳しい事例はこちらの記事をご覧ください。

マンスリーマンションのお問い合わせを自動化。録音機能と電話転送機能で、希望物件に関する折り返しの簡略化に成功【株式会社Bolte】

IVRの導入方法

IVRを導入する方法には、大きく分けて以下の3つの選択肢があります。

1.ビジネスフォンやPBXを導入する

2.オンプレミス型IVRを導入する

3.クラウド型IVRを導入する

まず、IVR機能を備えたビジネスフォンやPBX(電話交換機)を導入する方法です。

これらの機器を設置することで、企業内の内線通話や外線通話を効率的に管理できます。ただし、機種によってIVR機能の有無や仕様が異なるため、選定時には必要な機能と拡張性などを確認する必要があります。

次に、オンプレミス型IVRを導入する方法です。

オンプレミス型IVRは、企業内にCTI(Computer Telephony Integration)と呼ばれる機器を設置して運用する形態です。IVR機能としては非常に網羅的で高性能ですが、電話交換機の設置工事が必要なため、導入費用が高額になる傾向があります。

最後に、クラウド型IVRを導入する方法です。

クラウド型IVRはインターネット経由で提供されるため、専用機器の設置は必要なく、初期費用を低く抑えられます。導入が簡単で低コストでありながら、自動音声応答、音声録音、音声の文字起こしなど、電話対応に必要な機能が揃っているため、特におすすめの選択肢です。

IVRyならたったの4STEPでIVRを導入できます

電話自動応答システムの「IVRy(アイブリー)」はクラウド型IVRのサービスを提供しています。以下の4STEPで、簡単にIVRを導入できます。

◼︎STEP1:アカウント登録フォームに必要事項を入力し送信

◼︎STEP2:会社情報を入力

◼︎STEP3:分岐ルールを作成

業種やユースケースのテンプレートから簡単に作成することも可能です

◼︎STEP4:本人確認

「携帯電話不正利用防止法」「犯罪収益移転防止法」に基づき、IVRyのお申し込み時には「本人確認」を行う必要があります。

必要データを入力し、写真を提出していただくと、最短1~3営業日で本人確認が完了します。

これだけでIVRyの利用設定は完了です!

月額2,980円〜の低価格でIVRを導入できる

「IVRy」は電話の自動受付(IVR機能)の他にも、自動文字起こし機能や多言語対応など、電話業務を便利にする機能が豊富にあり、月額2,980円~という低コストで導入可能です。

クラウドサービスのため初期費用や工事費などは必要なく、インターネット回線があれば、誰でも手軽にIVRを導入することができます。

どんな業種のどんな用件でも電話の一次対応が可能

一般的なIVRでは音声ガイダンスをスタッフが直接吹き込んだり、各業者に依頼して設定することが多いですが、「IVRy」はAIによるテキストの自動読み上げで一次対応を行います。

自動応答用のテキストは自由に作成できるため、どんな業種のどんな用件でもスムーズに対応できるのが特徴です。

手軽かつ低価格でIVRを導入したい、すぐに電話対応を自動化したいという方は、まずは「IVRy」の無料トライアルをお試しください。