IVR連携SMS送信サービスとは?メリットや料金相場など解説!
IVR連携SMS送信サービスとは、電話をかけてきたユーザーに対し、SMSを返送するサービスを言います。
以前はオペレーターが通話で対応していましたが、IVR連携SMS送信サービスを利用すると、オペレーターなしで自動でSMS送信が可能です。
この記事では、IVR連携SMS送信サービスの特徴やメリット・デメリット、料金相場や選び方について詳しく解説します。
IVR連携SMS送信サービスとは
IVR連携SMS送信サービスとは、電話をかけてきたユーザー(顧客)に、自動でSMSを送信するサービスを言います。
電話の内容によって送信するSMSの内容を変えたり、内容によっては自動音声で回答することも可能です。
SMS送信でURLを添付すれば、オペレーター不足で対応しきれなかった電話も、漏らさずHPに誘導することができ、機会損失を防ぐことができます。
メールやメッセージングアプリ、郵便、電話などと比べてもSMSは到達率が高く、開封確認ができるという利点があります。
IVRとは
IVRとはInteractive Voice Responseの略で、自動音声応答のことを指します。電話をかけると「○○のお問い合わせは1番をプッシュしてください…」と案内するシステムです。
金融機関や公共機関を始め、多くの企業やコールセンターで活用されていますので、何度か利用したことがあるのではないでしょうか。
IVRについて、詳しくはこちらの記事で解説しています。合わせてご覧ください!
IVR(電話自動応答システム)とは?ビジネスに必要な理由を解説!
SMS送信サービスとは
SMS送信サービスとは、SMS(ショートメッセージサービス)を送信するサービスです。「SMS一斉送信サービス」と呼ばれることもあります。
会員登録の際に本人確認のための暗証番号が送信されてきたことはありませんか?それもSMS送信サービスのひとつです。
この他、毎月支払いしている水道光熱費のお知らせや、商品・サービスのアンケート調査など、様々な場面で利用されています。
SMS送信サービスについて、詳しくはこちらの記事で解説しています。合わせてご覧ください!
IVR連携SMS送信サービスのメリット
①音声だけでは伝えにくい情報をSMSで正確に伝えられる
電話だと音声だけのやり取りになってしまいますので、どうしても伝えにくい情報があります。
そんな時にSMSを使えば、URLに誘導したり、画像を使ったり視覚的に情報を伝えることができ、分かりやすく、正確に理解してもらうことができます。
②機会損失を予防できる
オペレーター人材が不足しがちな昨今、電話の本数が多すぎて対応しきれない状況や、保留時間が長すぎて途中で電話が切断されてしまう状況もあり、「あふれ呼」「待ち呼」「放棄呼」などと呼ばれています。
こうした機会損失を予防できるとされるのがSMS送信サービスです。IVRシステムでSMSを自動送信することで、予約専用フォームやFAQなどの公式ウェブサイトに誘導できます。
機会損失を予防するとともに、顧客満足度向上にもつながるでしょう。
③オペレーターの稼働を削減できる
IVR連携SMS送信サービスは、従来、コールセンターのオペレーターが手作業で行っていた業務です。これが自動化できれば、その分の業務負担を削減できます。
オペレーターは、より高度な技術が求められる業務に専念でき、オペレーターの人件費を効率化することにもなるのです。
④利用者が自己解決できる
IVR連携SMS送信サービスを活用すると、ユーザーの自己解決を促します。
オペレーターと直に話すことで問題解決はできますが、オペレーターが変わるたびに同じことを何度も説明したり、何度も電話を別の部署へつながれたり、といった手間が省けるため、問題解決までのスピードが速い、という利点も。
くわえて、オペレーターに頼らずに自己解決できると、満足度が高まるとともに、「また利用したい」と感じる効果があるそうです。
顧客にとっても利便性の高いシステムであるのはもちろん、リピーター獲得を目指すにもおすすめのシステムだと言えるでしょう。
⑤24時間対応できる
オペレーターは早朝・深夜・土日祝日になると、その分の手当を支給しなければなりません。無理に休日に人材を回そうとすると、人手不足で休みが少ない、とスタッフが不満を感じるかもしれません。
しかしIVR連携SMS送信サービスなら、システムによる自動対応なので24時間365日いつでも対応が可能です。人件費を節約しながら、機会損失を防ぐことができます。
加えて「土日でないと連絡が取れない」というユーザーも、一定数存在します。こうしたユーザーにとって、IVR連携SMS送信サービスはメリットが大きいのです。
⑥リンクを貼ることができる
SMSの文面にはURLなどリンクを貼ることができます。こうした情報は音声だけでは非常に伝えにくく、また、誘導率も低下してしまいます。
SMSであれば1タップで済むので、誘導率も上がることが期待できます。
⑦携帯電話会社・端末を問わない
SMSはドコモ・au・ソフトバンク・楽天といったキャリアを問わず、どの携帯電話会社でも利用することができます。
iPhone・Androidなどの端末機種を問わず、電話番号さえあれば送信できます。OSに合わせて複数のアプリを開発する必要はなく、ユーザー側でもアプリをインストールするなどの手間が不要です。
IVR連携SMS送信サービスのデメリット
SMSでは解決できないことがある
SMSには文字制限がありますし、やはり直接会話しないと解決できない、という問題もあります。
こうした問題だけをオペレーターが対応し、それ以外の簡単な問題にはIVR連携SMS送信サービスを利用することで、業務効率を上げ、コストカットも実現できるのです。
SMSの件数によっては料金が割高になることがある
SMS送信サービスは、SMSを何通送信したか、何通開封されたか、で料金が決まります。
月に1,000通まで○○円、というような、SMS送信数で区切ったプランが多く、その制限を超えると1通上がり追加料金がかかる仕組みです。
そのためSMSの件数が多い場合は割高になってしまうことがあります。SMSの送信量に合わせたふさわしいプランを選ぶのがポイントです。
IVR連携SMS送信サービスが使われる場面
IVR連携SMS送信サービスを利用したことがない方は、どんなものかイメージが沸きにくいかもしれません。
現在、どんなシーンでサービスが使われているか、いくつかご紹介します。
本人認証
携帯電話の番号は、ひとつの端末につきひとつしか割り当てることができません。そのためSMSを活用した本人認証が広まるようになりました。
安全性が高い上に、SMSで送信されたコードを入力するだけという手軽さから、金融機関や決済サービスを始め、多くのシーンで活用されています。
契約内容の確認・変更
近年では契約書や保証書、取扱説明書なども紙の書類ではなく、デジタルのデータになっていることが増えました。
これらは普段はあまり使わないので、どこにしまったか分からなくなりがちです。しかし故障やトラブルなど、不測の事態が起こると必要となります。そんなときにすぐ閲覧できるためSMS送信サービスが活用されているのです。
また、金融機関の住所変更をする際に、まず申請をして、郵送で届いた紙の書類に、捺印して返送する…という手続きをした経験はありませんか?
これでは住所変更が完了するまでに数日かかりますが、SMSからURLにアクセスすれば、申請したその日に手続きが完了します。
商品やサービスのアンケート
顧客満足度を調査するのに最も良い方法は、顧客へのアンケート調査です。しかし実際にはアンケートを回収するのは難しく、顧客のニーズを把握しきれていない企業も多いようです。
SMSを利用するとメールやハガキに比べてアンケート回収率が高く、アンケートサイトや顧客管理システムを持たない企業でも、顧客ニーズを把握しやすくなります。
休眠顧客の掘り起こしなど、販促活動にも活用されているようです。
URLに誘導
SMSでは基本的に画像を送信することはできません。一部のSMSアプリでは画像の送受信に対応していますが、端末の機種など環境によっては画像を受診できない可能性もあります。
そこでメッセージ内にURLを記載し、URLへ誘導する方法がよく取られます。クーポンページや、イベントの告知を行うといった販促の他、予約専用ページに誘導
キーワードを入力して検索したり、URLをアドレスバーに入力するのに比べると、格段に手間が少なく、ミスの可能性が低いため、誘導率も高いと言われます。
リマインド
SMSの開封率が高いことを利用して、商品の配送予定日時を知らせたり、工事・点検、契約更新日の事前連絡など、重要な連絡のリマインドに活用されています。
この他、宿泊施設や飲食店、美容室などの予約リマインドとして活用している企業もあります。
IVR連携SMS送信サービスの料金相場
SMS送信料金(1通ごと もしくは〇通まで)
SMS送信サービスは、SMSの送信数によって料金が変動します。1通あたり8~12円程度となっていますが、IVRシステムと連携させたい場合、別途料金がかかります。
IVR連携の場合、1通あたりの金額を上乗せして12~20円程度としているものや、IVRシステム利用料として月額数千~数万円を加算するケースがあります。
工事費、初期費用、通信料、月額利用料
IVR連携SMS送信サービスを利用する場合、SMSの送信料金の他に工事費、初期費用、月額利用料がかかります。
初期費用は3万~20万円程度、月額利用料は0~10万円程度です。
IVR連携SMS送信サービスを選ぶときのポイント
ASP(クラウド型)かオンプレミスか
ASP(クラウド型)とは、すぐに使えるサービスですが月額利用料が発生します。その代わり、業者による最新技術をいつでもすぐに試せる、ユーザーの要望が実現されやすい、という利点があります。
一方、オンプレミス型は自社内にサーバーを用意し、SMS送信用のシステムを構築するサービスです。月額利用料は発生しませんが、数百万円というばく大な導入費用がかかる場合があります。
いずれのシステムが良いかは、それぞれの企業によって違いますので、よく検討してください。
料金プラン
SMS送信数による料金には、各業者で大きな違いはありません。そのため、IVR連携機能をふくめ、どんな機能を利用したいか、によって、選ぶ業者や料金プランが変わって来るでしょう。
多機能になればなるほど料金も高額になります。企業に合わせて最適なプランを見つけることで費用対効果がアップします。
操作しやすさ
IVR連携SMS送信サービスを利用する際は、IVRシステムの設定や、SMSの文面、送信先の登録といった操作を行うことになります。
多くのサービスで、実際に利用する前のお試し期間が設けられているので、直に操作感をチェックするのが良いでしょう。
IVRの導入方法
IVRを導入する方法には、大きく分けて以下の3つの選択肢があります。
1.ビジネスフォンやPBXを導入する
2.オンプレミス型IVRを導入する
3.クラウド型IVRを導入する
まず、IVR機能を備えたビジネスフォンやPBX(電話交換機)を導入する方法です。
これらの機器を設置することで、企業内の内線通話や外線通話を効率的に管理できます。ただし、機種によってIVR機能の有無や仕様が異なるため、選定時には必要な機能と拡張性などを確認する必要があります。
次に、オンプレミス型IVRを導入する方法です。
オンプレミス型IVRは、企業内にCTI(Computer Telephony Integration)と呼ばれる機器を設置して運用する形態です。IVR機能としては非常に網羅的で高性能ですが、電話交換機の設置工事が必要なため、導入費用が高額になる傾向があります。
最後に、クラウド型IVRを導入する方法です。
クラウド型IVRはインターネット経由で提供されるため、専用機器の設置は必要なく、初期費用を低く抑えられます。導入が簡単で低コストでありながら、自動音声応答、音声録音、音声の文字起こしなど、電話対応に必要な機能が揃っているため、特におすすめの選択肢です。
IVRyならたったの4STEPでIVRを導入できます
電話自動応答システムの「IVRy(アイブリー)」はクラウド型IVRのサービスを提供しています。以下の4STEPで、簡単にIVRを導入できます。
◼︎STEP1:アカウント登録フォームに必要事項を入力し送信
◼︎STEP2:会社情報を入力
◼︎STEP3:分岐ルールを作成
業種やユースケースのテンプレートから簡単に作成することも可能です
◼︎STEP4:本人確認
「携帯電話不正利用防止法」「犯罪収益移転防止法」に基づき、IVRyのお申し込み時には「本人確認」を行う必要があります。
必要データを入力し、写真を提出していただくと、最短1~3営業日で本人確認が完了します。
これだけでIVRyの利用設定は完了です!
月額2,980円〜の低価格でIVRを導入できる
「IVRy」は電話の自動受付(IVR機能)の他にも、自動文字起こし機能や多言語対応など、電話業務を便利にする機能が豊富にあり、月額2,980円~という低コストで導入可能です。
クラウドサービスのため初期費用や工事費などは必要なく、インターネット回線があれば、誰でも手軽にIVRを導入することができます。
どんな業種のどんな用件でも電話の一次対応が可能
一般的なIVRでは音声ガイダンスをスタッフが直接吹き込んだり、各業者に依頼して設定することが多いですが、「IVRy」はAIによるテキストの自動読み上げで一次対応を行います。
自動応答用のテキストは自由に作成できるため、どんな業種のどんな用件でもスムーズに対応できるのが特徴です。
手軽かつ低価格でIVRを導入したい、すぐに電話対応を自動化したいという方は、まずは「IVRy」の無料トライアルをお試しください。