医療DXとは?企業の取り組み事例や成功のポイント

少子高齢化や新型コロナウィルスの流行により、医療現場には様々な課題が浮上しています。医療従事者の不足や、医療機関の経営悪化、都市部と地方の医療格差、医療機器・消耗品の不足といった事態に直面した医療機関も多いのではないでしょうか。
一方で、今後医療ニーズはますます高まるとされており、早急な対応が求められる状況です。そこで医療DXを推進し、課題の早期解決を目指すのが良いでしょう。この記事では、医療DXについて詳しく解説すると共に、成功事例やDX推進のポイントについてお伝えします。
医療業界におけるDXとは?
そもそもDXとは、最先端のデジタル技術を活用し続けることで、私たちの生活に変革をもたらしたり、新たなビジネスモデルを創出することを言います。
医療業界においては、DX技術を通して効率的に医療を提供することや、業務効率化によりスタッフの負担を軽減すること、従来の環境を改善することなどが求められるでしょう。また、医療DXが推進されることで、環境の変化に対応しやすくなる、データ収集・活用により診療・経営モデルを変革される、といった期待もされています。
DXを進めると何ができるのか、どう進めるべきなのか、詳しくはこちらの記事でも紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください!
医療業界の課題とは
2025年には団塊の世代がすべて75歳以上になる「超高齢化社会」が訪れます。医療業界は現在、高齢化により医療ニーズが高まっている反面、少子化により医療従事者が不足する事態を迎えているのです。そのため医療従事者の長時間労働や、離職率が高い点も指摘されます。
コロナ禍においては、医療機器や消耗品が不足したことが問題になりました。これは海外生産へ依存していたためです。同時に、供給をスムーズにするためにはデジタル化が必須であるとも考えられています。
この他、コロナ禍では院内感染を恐れて診察を控える患者が多かったと言います。そのため小規模な医療機関が経営難に直面しているのです。
医療DXを行う効果・メリット
医療従事スタッフの負担軽減
医療DXを行うことで、まず現場スタッフの業務が効率化され、負担が軽減されます。手作業で行う業務がロボット化・自動化され、時間短縮されたり、人的ミスを防ぐのにも役立つでしょう。
患者側でも待ち時間が減る、正確な医療を受けられるといったメリットが挙げられます。
遠隔診療(オンライン診療)
特に大きな期待がされているのが遠隔診療(オンライン診療)です。すでに試験的に運用を開始している医療機関もありますが、院内感染のリスクを減らすことができるほか、都市部と地方部の医療格差是正にもつながります。
患者にとっては通院負担を解消できるというメリットがあります。
医療ネットワークの構築
医療ネットワークとは、大学病院と個人経営の病院でカルテ情報を共有したり、薬局、介護施設などでも連携が可能になるネットワークシステムです。医療ネットワークが実現すれば、患者がいくつかの病院に通院していても、複合的に情報を確認し ながら診療を進めることができ、患者ひとりひとりに寄り添ったきめ細かい治療ができるようになります。
データ管理
医療機関の多くでは、未だに紙のカルテを使ったり、患者のデータを保管しているところが少なくありません。紙ベースのデータでは保管場所に困ることもあり、災害など万が一の際に紛失する可能性もあります。
これらのデータをクラウド上に保管することで、損失のリスクを回避し、管理する負担も軽減されるでしょう。
予防医療
近年では予防医療が注目されるようになってきました。予防医療とは、肺炎などの危険な感染症を予防したり、持病の重症化を予防するなど、日ごろから健康な状態を保とうとするものです。
日本では超高齢社会を背景に「健康寿命を延ばす」「生活の質を高める」という考え方が重要視されてきています。スマホやウェアラブル端末を活用して普段の健康状態や生活野状態を把握したり、こうした情報を用いて医療費を抑える最先端技術も利用され始めています。
医療DXを推進するには?おすすめツールを紹介
「IVRy(アイブリー)」

電話自動応答サービスIVRyは電話の一次受付を自動化する電話DXツールで、よくある質問には自動で回答したり、予約専用URLをSMSで送信することが可能です。重要な電話は直接担当者へつないだり、迷惑電話をシャットアウトするなど、様々な使い方ができ、電話対応業務を大きく効率化します。
「エムスリーデジカル」

エムスリーデジカルは予約管理ツールと連携した電子カルテツールで、タブレット端末からの手書き入力も可能です。AIによる学習機能があり患者に適切な処置を提案します。クラウド型電子カルテジャンルでは5年連続シェア1位を保っています。
「AI問診ユビー」

AI問診ユビーは患者の症状に合わせて最適な質問を自動生成する問診ツールです。おくすり手帳や紹介状をスキャンして画像解析する機能があり 、転記の手間が省けます。
Salesforce Health Cloud

Salesforce Health Cloudは医療業界に実績のあるCRMツールで、患者の診察からアフターフォローまで一貫して管理できるようになっています。Salesforce社の各種ツールは金融機関や自治体でも使われるほどセキュリティレベルが高いことで定評があります。
Zoho CRM

Zoho CRMは安価に導入できることから、業種・業態を問わず多くの企業に利用されているCRMツールです。医療業界にも実績があり、オンライン予約システム、オンライン診療システムも備えています。
目的別の病院・クリニックにおすすめのツールについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。