ECサイト運営の自動化は実現可能?おすすめツールをご紹介!
ECサイトを運営する上で、しなければならない業務は多岐に渡ります。サイトの運営ばかりでなく、顧客対応、商品の在庫管理、梱包・発送業務、キャンペーンの企画やマーケティングなど、どれも欠くことのできない重要な業務です。
RPAツールは、こうした業務を自動化・効率化してくれるため、多くの企業から注目を集めています。この記事では、ECサイト運営の自動化を実現するために、おすすめしたいツールを紹介します。
ECサイトで注目されるRPAとは
RPAとは、Robotic Process Automationの略称で、人がしていた作業をシステムや機械が代行することを言います。
ECサイト運営においては、顧客に注文確認メール・発送連絡メールを自動送信したり、会計・請求処理を自動で行ったり、自動的に顧客情報や注文履歴を自動化したり、在庫が少なくなったら自動で発注する、といったシステムが挙げられます。
ECサイトで自動化できる業務
出荷業務
出荷業務の自動化とは、受注してから出荷までの作業を自動化することができるシステムです。在庫状況がリアルタイムで更新されるので、作業が極力少なくなり、人的ミスの発生も防ぐことができます。
在庫などの管理業務
注文があったときに在庫が切れてしまうと、売上の機会損失になるだけでなく、顧客からのクレームにつながる可能性もあります。
在庫管理ツールを活用すると、あらかじめ設定した在庫よりも少なくなると、自動的に発注したり、在庫が少なくなったアラート通知を出してくれます。
受付業務
ある調査によると、ショッピングカート(買い物カゴ)に商品を入れたまま、購入せず放置している顧客は75%以上にも上るそうです。カートに商品が残っていることを知らせるメール通知を送ることで、顧客に需要を思い出させたり、関連する買い物を想起させることができます。
同様に消耗品の定期的な購入を促す案内をしたり、注文を受けて出荷指示を行うといった業務は、受注担当者が行う業務のひとつです。加えて顧客からの注文を受ける際には、電話での問い合わせに対応することも少なくありません。
電話対応業務は、一定以上の対応スキルや経験が求められる上に、時間的コストがかかります。一方、電話対応の品質が良ければ、顧客満足度が向上したり、リピート率が向上する可能性が高いです。
マーケティング・分析業務
多種多様な商品・サービスが溢れている現代では、顧客はひとつのECサイトではなく、いくつかのサイトを訪れ、比較検討しています。商品・サービスの品質はもとより、価格、サービスなど、あらゆる項目をチェックされていると考えましょう。
同業他社との競争を勝ち抜くには、マーケティングが重要となります。割引やギフト(おまけ)を用意したり、SNSで使い方や写真を使って魅力をアピールすることで、意思決定を後押しすることができるでしょう。
こうしたEメールの送信やSNS投稿も自動化が可能です。反響が大きかったコンテンツを自動的に分析し、定期的に再送信する機能もあります。
ECサイトで自動化をするメリット
スタッフの負担を減らせる
ECサイトの運営においては、業務が多岐に渡ります。各スタッフが覚えたりこなしたりすべきことも多く、一人一人の負担が大きい傾向にありますが、自動化を推進することで、こうした作業を一つずつ減らすことができるでしょう。
人手不足の解消
自動化が進むと、従来よりも少ない人手でECサイト運営が可能になります。現在はどこの企業でも人手が不足している状況ですから、人手不足の解消という観点から見ても、自動化は有効です。
同時に、スタッフの負担が減ることで、働きやすくなる、休みが取りやすくなる、モチベーションを維持できる、といった効果も期待でき、離職率が低下したり、優秀な人材が自然と集まるようになるでしょう。
コストカット
自動化を行うことで人件費が削減でき、コストカットも実現します。ECサイトを運営するとき、意外にも多くのウェイトを占めるのが人件費です。
中でも梱包作業は一定以上の人手が必要不可欠で、繁忙期には他の担当者も応援に回ったり、残業代が増加します。できれば、他の時期や、他の業務に回す人件費は極力抑えたいでしょう。
他に、自動化を進めることでムダがカットされ、自然とコストカットにつながる可能性もあります。
顧客体験の向上
ECサイトの各業務を自動化させることで、注文から発注までの期間が短くなった、洗剤の日用品を切らす前に注文できた、もっと便利な使い方を知ることができた、など、顧客体験が向上する可能性も高いです。
顧客体験の向上は、そのままリピート率向上につながります。顧客維持率を5%上げるだけで収益が最大95%上昇する、という試算もあり、自動化で得られるものは大きいと言えるでしょう。
ヒューマンエラーを減らせる
自動化でシステムに任せることで、人の手によるミスを減らすことができます。そろばんで手計算していた会計を、システムで自動化できるようになったことを思い浮かべると、分かりやすいのではないでしょうか。
今では自動化により売上・利益が自動的に計算され、ミスがなくなるばかりか、そのデータを分析してさらなる売上へつなげることができるのです。
ECサイトを自動化するためのツール紹介
自動出荷
前述の通りECサイトの業務には出荷をする作業が伴い、商品の受注から出荷までの作業を自動化するようなツールやシステムが注目されています。
出荷作業を自動化するには以下で紹介するようなツールを使うことがおすすめです。
シッピーノ
受注後、顧客へメール送信し、注文処理(伝票起票など)、発送依頼、在庫更新といった出荷業務を完全にサポートするツールです。楽天、Yahooショッピング、AmazonなどのECモールにも対応し、国内の各物流倉庫をつなぐことができます。
複数のECモールに出店しながら、在庫を一元管理することができるので、機会損失をなくし、顧客満足度向上につなげることができます。
ECロボ
複数のECモールに出店すると、その分業務が増え、煩雑になり、その分の運用コストも積み増していきます。ECロボは複数のECモール運営に特化した自動化ツールで、各ECモールの管理画面にログインすることなく、商品・価格を一元管理することが可能です。
他社製品と大きく違うのは、こうした連携作業を自動化していることなので、有名ECモールばかりでなく自社サイトとの連携も自在です。
https://www.nskint.co.jp/business/ec/ecrobo/
LOGILESS
LOGILESSでは、商品の個数に応じて配送方法・運送業者を変えたり、一定の金額以上の購入にはおまけをつける、といったことまで自動化が可能です。人でないと対応できないと思われた複雑なルールも自動化ができ、受注後の処理はすべてLOGILESSに任せることが可能です。
https://www.logiless.com/blog/ec-biz-efficiency/1819/
顧客管理
ECサイトには、顧客情報と合わせて注文履歴・問い合わせ履歴を保管でき、こうした情報をビックデータに集約し、分析やマーケティング施策へ応用できる顧客管理ツールが良いでしょう。
詳しくはこちらの記事で解説していますので、合わせてご覧ください!
【2024年最新版】ECサイトにおすすめのCRM(顧客管理)ツール4選!
業務効率化
ECサイトでは他にもたくさんの業務が発生します。商品・サービスの企画をしたり、広告を打ち出したり、集客やマーケティングを策定するような運営にまつわる業務や、サイトのデザインを考えたり、ECサイト自体を管理する業務もあります。
こうしたバックヤード的な業務では、各種業者とのやり取りが必要不可欠です。特に急ぎの用件では電話対応が発生し、滞りないよう取り次いだり、間違いなく伝言を預かる必要が出るでしょう。
特に繁忙期は電話でのやり取りが大量になりますので、電話自動化ツールを活用するのもおすすめです。電話自動応答サービスIVRy(アイブリー)は、電話の一次対応を自動化するサービスです。よくある質問には自動で回答したり、かかってきた電話番号に自動的にSNSを送信することも可能です。
このほか、ECサイトにおすすめしたい業務効率化ツールについて、こちらの記事で解説しておりますので、合わせてご活用ください!
【2024年最新版!】ECサイトにおすすめの業務効率化ツール4選!
ECサイトの電話自動化事例
ECサイトにかかってくる電話の中でも、大部分を占めるのが営業時間や休業日の問い合わせ、発送までの日数などのよくある質問です。こうした質問の対応を自動化することで、電話対応業務が激減し、電話対応スタッフの負担が減ったり、電話対応スタッフの人数を減らすことができるでしょう。
こちらでは、すでに電話自動応答サービスIVRyを活用しているECサイトをご紹介しています。ぜひご参考にしてください!
「創業130年の老舗卒塔婆メーカーの通販サイト、月300件の問い合わせのうち、約9割の電話を自動化に成功!【谷治新太郎商店】」
「作業中の問い合わせ電話対応をIVRyで自動化。SMS送信機能で、ご要望にあった問い合わせ先を自動案内することに成功【揖斐川庭石センター】」
まとめ
ECサイト運営には、実にたくさんの業務があり、複数のECモールに出店するとなると、どんどん業務は煩雑化していきます。
複数のECモールと受注業務、在庫管理を一元化して自動化するようなRPAツールを活用することで、業務負担を減らしながらヒューマンエラーを減らすこともでき、人件費のカットもできるでしょう。
顧客体験が向上することからリピート率の向上にもつながるなど、利益が大きく拡大する可能性もあります。ぜひ自動化ツールを活用してみてください。